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公開番号
2025075377
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-15
出願番号
2023186488
出願日
2023-10-31
発明の名称
シール材付き樹脂管
出願人
横浜ゴム株式会社
代理人
清流国際弁理士法人
,
個人
,
個人
主分類
F16L
47/06 20060101AFI20250508BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】良好なシール性を長期間、安定して確保できるシール材付き樹脂管を提供する。
【解決手段】樹脂管2の接続端部5の外周面に管軸方向に間隔をあけて形成されている複数の環状溝6a、6bのうち、接続端部5の管端に最も近い位置にある最先端環状溝6aに配置されている環状のシール材8aの接続端部の外周面からの管径方向の突出量P1を、他の環状溝6bに配置されている環状のシール材8bの突出量P2よりも小さく設定して、接続端部5を接続対象物11に形成されている接続穴11aに挿入して樹脂管1を接続対象物11に接続、固定し、接続穴11aの内周面によって一方のシール材8aに比して他方のシール材8bをより強く押圧して接続端部5の外周面と接続穴11aの内周面とのすき間Sをシールする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
接続対象物に形成されている接続穴に内挿される接続端部を有する樹脂管と、この樹脂管の前記接続端部の外周面に管軸方向に間隔をあけて形成されている複数の環状溝のそれぞれに配置されている環状のシール材とを有するシール材付き樹脂管において、
前記複数の環状溝のうち、前記接続端部の管端に最も近い位置にある最先端環状溝に配置されている前記シール材の前記接続端部の外周面からの管径方向の突出量が、最先端環状溝よりも反管端側の位置にある前記環状溝に配置されている前記シール材の前記接続端部の外周面からの管径方向の突出量よりも小さく設定されているシール材付き樹脂管。
続きを表示(約 790 文字)
【請求項2】
それぞれの前記シール材が同じ仕様であり、最先端環状溝の溝深さが最先端環状溝よりも反管端側の位置にある前記環状溝の溝深さよりも大きく設定されている請求項1に記載のシール材付き樹脂管。
【請求項3】
下記(1)式により算出されるシール材のつぶし率Eが、最先端環状溝に配置されている前記シール材に比して、最先端環状溝よりも反管端側の位置にある前記環状溝に配置されている前記シール材の方が大きく、最先端環状溝に配置されている前記シール材は10%以上30%以下、最先端環状溝よりも反管端側の位置にある前記環状溝に配置されている前記シール材は20%以上40%以下に設定されている請求項1または2に記載のシール材付き樹脂管。
シール材のつぶし率E={(シール材の前記接続端部の外周面からの管径方向の突出量P-前記接続穴の内周面と前記接続端部の外周面とのすき間S)/そのシール材の管径方向太さW}×100(%)・・・(1)
【請求項4】
下記(2)式により算出されるシール材の充填率nが、最先端環状溝に配置されている前記シール材に比して、最先端環状溝よりも反管端側の位置にある前記環状溝に配置されている前記シール材の方が大きく、最先端環状溝に配置されている前記シール材は85%以下、最先端環状溝よりも反管端側の位置にある前記環状溝に配置されている前記シール材は98%以下に設定されている請求項1または2に記載のシール材付き樹脂管。
シール材の充填率n={シール材の横断面積/(そのシール材が配置されている環状溝の溝幅B・(その環状溝の溝深さD+前記接続穴の内周面と前記接続端部の外周面とのすき間S))}×100(%)・・・(2)
【請求項5】
前記複数の環状溝が2つである請求項1または2に記載のシール材付き樹脂管。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、接続端部にシール材が配置された樹脂管に関し、さらに詳しくは、長期に渡って良好なシール性を安定して確保できるシール材付き樹脂管に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
金属管に比して軽量な樹脂管は種々の用途に使用されている。樹脂管の接続端部は接続対象物の接続穴に挿入されて接続される。この接続端部の外周面にはOリングなどのシール材が配置されていて、このシール材によって接続端部と接続穴との間のシール性が確保される(例えば、特許文献1参照)。接続穴に挿入された接続端部はシール材ともに押圧された状態になる。
【0003】
金属製の接続端部に比して樹脂製の接続端部は剛性が低いので、押圧力によって変形し易い。接続端部が想定以上に変形したり損傷が生じると、接続端部と接続穴との間を十分にシールすることができない。特許文献1には、2つのOリングを軸方向に間隔をあけて接続端部に配置することが開示されている。しかしながら、単純にOリングの数を増やすだけでは、長期に渡って良好なシール性を確保できないことがある。それ故、長期に渡って良好なシール性を安定して確保するには改善の余地がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-249166号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、長期に渡って良好なシール性を安定して確保できるシール材付き樹脂管を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため本発明のシール材付き樹脂管は、接続対象物に形成されている接続穴に内挿される接続端部を有する樹脂管と、この樹脂管の前記接続端部の外周面に管軸方向に間隔をあけて形成されている複数の環状溝のそれぞれに配置されている環状のシール材とを有するシール材付き樹脂管において、前記複数の環状溝のうち、前記接続端部の管端に最も近い位置にある最先端環状溝に配置されている前記シール材の前記接続端部の外周面からの管径方向の突出量が、最先端環状溝よりも反管端側の位置にある前記環状溝に配置されている前記シール材の前記接続端部の外周面からの管径方向の突出量よりも小さく設定されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、最先端環状溝に配置されている前記シール材の前記接続端部の外周面からの管径方向の突出量が、他の前記シール材の突出量よりも小さく設定されているので、それぞれの前記シール材の前記接続端部の外周面からの突出量が同じである場合に比して、前記接続端部を前記接続穴に円滑に内挿し易くなる。それ故、前記接続端部を前記接続穴に挿入する際に、最先端環状溝に配置されている前記シール材の損傷を防止するには有利になる。そして、最先端環状溝に配置されている前記シール材は過剰に圧縮され難くなるので、経時的な負荷が軽減されて長期に渡ってシール性を確保し易くなる。樹脂管の最先端環状溝の近傍の変形を抑制するにも有利になるので、長期に渡ってシール性を確保するには有利になる。様々な外力は他の前記シール材がより多く負担するようになり、それぞれの前記シール材によって、長期に渡って良好なシール性を安定して確保することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明のシール材付き樹脂管の接続端部周辺を縦断面視で例示する説明図である。
図1のA矢視図である。
図1の環状溝およびシール材の拡大図である。
図1の接続端部が接続穴に挿入されて樹脂管が接続対象物に接続、固定されている状態を縦断面視で例示する説明図である。
図4の環状溝およびシール材の拡大図である。
シール材付き樹脂管の別の実施形態の接続端部周辺を縦断面視で例示する説明図である。
シール材付き樹脂管のさらに別の実施形態の接続端部周辺を縦断面視で例示する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明のシール材付き樹脂管を、図に示した実施形態に基づいて説明する。
【0010】
図1~図3に例示するシール材付き樹脂管1の実施形態は、樹脂管2と複数の環状のシール材8(8a、8b)とを有している。シール材8としては、シリコーンゴムなど各種ゴムやエラストマなどの弾性材により形成されたOリング等、公知の種々のシール材を用いることができる。この実施形態では、それぞれのシール材8a、8bは同じ仕様であり、横断面は単純な円形状である。
(【0011】以降は省略されています)
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