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公開番号2025082335
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-29
出願番号2023195578
出願日2023-11-17
発明の名称タイヤ
出願人横浜ゴム株式会社
代理人清流国際弁理士法人,個人,個人
主分類B60C 11/00 20060101AFI20250522BHJP(車両一般)
要約【課題】タイヤ製造時のエア抜け性を悪化させることなく、スピューによる車外騒音の悪化を抑制する。
【解決手段】トレッド部1にタイヤ周方向に延びる複数本の主溝11が設けられ、これら主溝11により複数列の陸部21~25が区画されたタイヤにおいて、複数列の陸部21~25に含まれる陸部21(第1陸部)にタイヤ幅方向に延びる複数本の副溝12A(第1副溝)がタイヤ周方向に間隔をおいて配置されており、副溝12Aは一方の端部が主溝11に連通する一方で他方の端部が陸部21内で終端し、副溝12Aの投影長さW1の陸部21の幅Wに対する比W1/Wが0.7以下であり、陸部21に副溝12Aを含まずにタイヤ周方向に延在する平坦領域Xが形成され、平坦領域Xにベントホールに起因するスピュー30がタイヤ周方向に間隔をおいて配置され、陸部21のスピュー30の配列が副溝12Aの配列と異なる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
トレッド部にタイヤ周方向に延びる複数本の主溝が設けられ、これら主溝により複数列の陸部が区画されたタイヤにおいて、
前記複数列の陸部に含まれる第1陸部にタイヤ幅方向に延びる複数本の第1副溝がタイヤ周方向に間隔をおいて配置されており、前記第1副溝は一方の端部が前記主溝のいずれかに連通する一方で他方の端部が前記第1陸部内で終端し、前記第1副溝のタイヤ幅方向に測定される投影長さW
1
の前記第1陸部の幅Wに対する比W
1
/Wが0.7以下であり、
前記第1陸部に前記第1副溝を含まずにタイヤ周方向に延在する平坦領域が形成され、該平坦領域にベントホールに起因するスピューがタイヤ周方向に間隔をおいて配置され、該スピューの配列が前記第1副溝の配列と異なることを特徴とするタイヤ。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記スピューの配列は前記第1副溝のタイヤ周方向に少なくとも一本おきの配列と異なることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ。
【請求項3】
前記第1副溝の配列は前記スピューのタイヤ周方向に少なくとも一本おきの配列と異なることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ。
【請求項4】
前記第1陸部に隣接する第2陸部にタイヤ幅方向に延びる複数本の第2副溝がタイヤ周方向に間隔をおいて配置されており、前記スピューの配列は前記第2副溝の配列と異なることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のタイヤ。
【請求項5】
前記スピューの配列は前記第2副溝のタイヤ周方向に少なくとも一本おきの配列と異なることを特徴とする請求項4に記載のタイヤ。
【請求項6】
前記第2副溝の配列は前記スピューのタイヤ周方向に少なくとも一本おきの配列と異なることを特徴とする請求項4に記載のタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤに関し、更に詳しくは、タイヤ製造時のエア抜け性を悪化させることなく、スピューによる車外騒音の悪化を抑制することを可能にしたタイヤに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
タイヤ製造用の金型に設置された多数のベントホールにより、トレッド部には踏面からタイヤ径方向外側に突出したスピュー(髭状の突起)が多数形成される(例えば、特許文献1参照)。このようなトレッド部のスピューはタイヤを傷つけないように除去されるが、通常、全てのスピューを完全に除去することは難しい。新品時のタイヤにおいて、トレッド部に残存したスピューにより通過騒音が悪化するという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-002224号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、タイヤ製造時のエア抜け性を悪化させることなく、スピューによる車外騒音の悪化を抑制することを可能にしたタイヤを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するための本発明のタイヤは、トレッド部にタイヤ周方向に延びる複数本の主溝が設けられ、これら主溝により複数列の陸部が区画されたタイヤにおいて、前記複数列の陸部に含まれる第1陸部にタイヤ幅方向に延びる複数本の第1副溝がタイヤ周方向に間隔をおいて配置されており、前記第1副溝は一方の端部が前記主溝のいずれかに連通する一方で他方の端部が前記第1陸部内で終端し、前記第1副溝のタイヤ幅方向に測定される投影長さW
1
の前記第1陸部の幅Wに対する比W
1
/Wが0.7以下であり、前記第1陸部に前記第1副溝を含まずにタイヤ周方向に延在する平坦領域が形成され、該平坦領域にベントホールに起因するスピューがタイヤ周方向に間隔をおいて配置され、該スピューの配列が前記第1副溝の配列と異なることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明者は、スピューによる通過騒音への悪影響について鋭意研究した結果、従来のタイヤでは副溝の配列とスピューの配列がほぼ同じピッチ配列で構成されており、こうした構成を有するタイヤについてスピューの有無による通過騒音の検証結果を比較すると、スピューがあるタイヤの方が通過騒音が大きくなるが、これはピッチによる加振音とスピューによる加振音のピークが一致することが主な要因であることを知見した。これに基づいて、本発明者は、スピューによる通過騒音への悪影響を抑制するにあたって、副溝の配列とスピューの配列とを異ならせることが重要であることを知見し、本発明に至ったのである。
【0007】
本発明では、第1陸部において平坦領域のスピューの配列を第1副溝の配列と異ならせることにより、ピッチによる加振音と平坦領域のスピューによる加振音のピークが異なり、ピッチ音が分散されるため、スピューによる車外騒音の悪化を抑制することができ、騒音性能の向上に繋がる。また、第1副溝の投影長さW
1
の第1陸部の幅Wに対する比W
1
/Wを0.7以下に設定し、平坦領域の幅を十分に確保しているため、平坦領域でのスピューの配列に起因して、タイヤ製造時のエア抜け性が悪化することを防止している。
【0008】
本発明において、スピューの配列を第1副溝のタイヤ周方向に少なくとも一本おきの配列と異ならせることができる。これにより、スピューによる車外騒音の悪化を効果的に抑制することができる。
【0009】
第1副溝の配列をスピューのタイヤ周方向に少なくとも一本おきの配列と異ならせることができる。これにより、スピューによる車外騒音の悪化を効果的に抑制することができる。
【0010】
第1陸部に隣接する第2陸部にタイヤ幅方向に延びる複数本の第2副溝がタイヤ周方向に間隔をおいて配置されており、スピューの配列は第2副溝の配列と異なることが好ましい。これにより、スピューによる車外騒音の悪化を効果的に抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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