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公開番号
2025073523
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-13
出願番号
2023184415
出願日
2023-10-27
発明の名称
タイヤ加硫用金型
出願人
横浜ゴム株式会社
,
ヨコハマモールド株式会社
代理人
清流国際弁理士法人
,
個人
,
個人
主分類
B29C
33/02 20060101AFI20250502BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約
【課題】エッチングプレートを有するタイヤ加硫用金型において、エッチングプレート装着後に取付部とエッチングプレートとの間に隙間が生じることを防止し、タイヤ外観不良を防止することを可能にしたタイヤ成形用金型を提供する。
【解決手段】サイドウォール部を形成する成型面を備えた金型本体30と、金型本体30に着脱可能に装着されるエッチングプレート32とを含み、エッチングプレート32はタイヤ周方向に沿って円弧状に湾曲し、長手方向両端にそれぞれ固定用ねじ33を取り付けるための一対の貫通孔32tを備え、金型本体30はエッチングプレート32が装着される取付部31を備え、取付部31は一対の貫通孔32tに対応する位置に一対のねじ穴31tを有し、貫通孔32tの中心間距離ETがねじ穴31tの中心間距離MTよりも大きく、これら距離ETおよびMTの差が距離MTの0.25%~1.4%であるようにする。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
サイドウォール部の外表面に文字、図形、または記号を描写する表示物を備えたタイヤを形成するタイヤ加硫用金型であって、
前記サイドウォール部を形成する成型面を備えた金型本体と、前記金型本体に着脱可能に装着されて前記表示物を転写形成するエッチングプレートと、前記エッチングプレートを前記金型本体に装着する固定用ねじとを含み、
前記エッチングプレートは、タイヤ周方向に沿って円弧状に湾曲した長手形状を有し、長手方向両端にそれぞれ前記固定用ねじを取り付けるための一対の貫通孔が形成され、
前記金型本体は前記エッチングプレートが装着される取付部を備え、前記取付部には前記一対の貫通孔に対応する位置に一対のねじ穴が形成され、
前記取付部に未装着の状態における前記エッチングプレートの前記貫通孔の中心間距離ETが前記ねじ穴の中心間距離MTよりも大きく、前記貫通孔の中心間距離ETと前記ねじ穴の中心間距離MTとの差が前記ねじ穴の中心間距離MTの0.25%~1.4%であることを特徴とするタイヤ加硫用金型。
続きを表示(約 480 文字)
【請求項2】
前記取付部に未装着の状態における前記エッチングプレートのタイヤ内径側の輪郭の曲率半径をER、前記エッチングプレートを前記取付部に装着した際に前記エッチングプレートのタイヤ内径側の端部が当接する前記取付部の下端位置のタイヤ軸中心からの半径をMRとしたとき、前記曲率半径ERが前記半径MRよりも大きく、前記曲率半径ERと前記半径MRとの差が前記半径MRの1.5%~22%であることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ加硫用金型。
【請求項3】
前記ねじ穴が形成された位置における前記成型面のタイヤ径方向に対する角度Cが10°以上であることを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ加硫用金型。
【請求項4】
前記ねじ穴の中心間距離MTが120mm以上であることを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ加硫用金型。
【請求項5】
前記エッチングプレートの長手方向に対して直交する向きに測定されるプレート高さHが20mm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ加硫用金型。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、サイドウォール部の外表面に表示物を備えたタイヤを形成するタイヤ加硫用金型であって、エッチングプレートを用いて表示物が転写形成されるタイヤ加硫用金型に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
タイヤのサイドウォール部の外表面には、タイヤの品種、サイズ、ロードインデックス、プライレーティング、製造年月日、製品番号等の各種情報を表示するために、文字、図形、または記号を描写する表示物を設けられることがある。これら表示物は製造するタイヤに応じて適宜付け替える場合があり、そのような表示物を形成する方法として、表示物を反転した形状の刻印部を備えた薄い金属板(エッチングプレート、セリアルプレート、ステンシルプレート等と呼ばれる)を用いた方法が知られている(例えば特許文献1を参照)。エッチングプレートには前述のように表示物を反転した形状の刻印部が設けられており、これによりタイヤ外表面に表示物が転写形成される。また、エッチングプレートはタイヤ加硫用金型のタイヤ成型面(タイヤのサイドウォール部の外表面を成型するための面)に設けられた取付部にねじ止め等の方法で着脱可能に装着されるため、適宜付け替えが可能である。但し、タイヤ成型面はタイヤのトロイダル形状に対応した湾曲面であるため、薄い板状のエッチングプレートを装着すると、装着後に取付部とエッチングプレートとの間に隙間が生じやすい傾向があり、このような隙間が生じるとオーバーフローによるタイヤ外観不良が生じるという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022‐055897号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、エッチングプレートを有するタイヤ加硫用金型において、エッチングプレート装着後に取付部とエッチングプレートとの間に隙間が生じることを防止し、タイヤ外観不良を防止することを可能にしたタイヤ成形用金型を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するための本発明のタイヤ成形用金型は、サイドウォール部の外表面に文字、図形、または記号を描写する表示物を備えたタイヤを形成するタイヤ加硫用金型であって、前記サイドウォール部を形成する成型面を備えた金型本体と、前記金型本体に着脱可能に装着されて前記表示物を転写形成するエッチングプレートと、前記エッチングプレートを前記金型本体に装着する固定用ねじとを含み、前記エッチングプレートは、タイヤ周方向に沿って円弧状に湾曲した長手形状を有し、長手方向両端にそれぞれ前記固定用ねじを取り付けるための一対の貫通孔が形成され、前記金型本体は前記エッチングプレートが装着される取付部を備え、前記取付部には前記一対の貫通孔に対応する位置に一対のねじ穴が形成され、前記取付部に未装着の状態における前記エッチングプレートの前記貫通孔の中心間距離ETが前記ねじ穴の中心間距離MTよりも大きく、前記貫通孔の中心間距離ETと前記ねじ穴の中心間距離MTとの差が前記ねじ穴の中心間距離MTの0.25%~1.4%であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の発明者は、エッチングプレート備えたタイヤ成型用金型においてエッチングプレートを装着する際に、エッチングプレートと取付部との間の隙間を防止する装着方法について鋭意研究した結果、エッチングプレートの貫通孔間の距離ETを取付部のねじ穴間の距離MTよりも大きくすることで前述の隙間を抑制できることを知見した。本発明は、この知見に基づいて、距離ETおよび距離MTを上述のように設定するものであり、これによりエッチングプレートの寸法(距離ET)がねじ穴間の距離MTに対して、タイヤ成型面の湾曲を加味した適度な寸法になり、エッチングプレート装着後に取付部とエッチングプレートとの間に生じる隙間を抑制することができる。その結果、取付部とエッチングプレートとの間の隙間に起因するオーバーフローは発生しなくなり、タイヤ外観不良を防止することができる。
【0007】
本発明においては、取付部に未装着の状態におけるエッチングプレートのタイヤ内径側の輪郭の曲率半径をER、エッチングプレートを取付部に装着した際にエッチングプレートのタイヤ内径側の端部が当接する取付部の下端位置のタイヤ軸中心からの半径をMRとしたとき、曲率半径ERが半径MRよりも大きく、曲率半径ERと半径MRとの差が半径MRの1.5%~22%であることが好ましい。これにより、エッチングプレートの寸法(距離ET)がねじ穴間の距離MTに対して、タイヤ成型面の湾曲を加味したより好適な寸法になり、タイヤ外観不良を防止するには有利になる。
【0008】
本発明においては、ねじ穴が形成された位置における成型面のタイヤ径方向に対する角度Cが10°以上であることが好ましい。即ち、金型における角度Cが大きい場合に前述の隙間が特に顕著になるため、このような金型において上述の本発明を適用することで、より効果的にタイヤの外観不良を防止することができる。
【0009】
本発明においては、ねじ穴の中心間距離MTが120mm以上であることが好ましい。即ち、金型におけるねじ穴の中心間距離MTが大きい場合に前述の隙間が特に顕著になるため、このような金型において上述の本発明を適用することで、より効果的にタイヤの外観不良を防止することができる。
【0010】
本発明においては、エッチングプレートの長手方向に対して直交する向きに測定されるプレート高さEHが20mm以下であることが好ましい。即ち、エッチングプレートにおけるプレート高さEHが小さい場合に前述の隙間が特に顕著になるため、このような金型において上述の本発明を適用することで、より効果的にタイヤの外観不良を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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