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公開番号2025122847
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-22
出願番号2024018548
出願日2024-02-09
発明の名称機能部品付き収容体及びタイヤ
出願人横浜ゴム株式会社
代理人清流国際弁理士法人,個人,個人
主分類B60C 23/04 20060101AFI20250815BHJP(車両一般)
要約【課題】 タイヤ内表面に対する収容体の接着力を高めつつ、機能部品の耐久性も改善すると共に、機能部品のセンシング精度を高めてタイヤ情報の測定性能を改善することを可能にした機能部品付き収容体及びタイヤを提供する。
【解決手段】 タイヤ情報を検知するセンサ機能を有する機能部品20と、この機能部品20が収容される収容体10とを備えた機能部品付き収容体において、収容体10は、少なくとも一つの貫通孔Bが設けられた基部11と、機能部品20を収容するための収容部13と、この収容部13に連通し、機能部品20を出し入れするための開口部14とを有し、基部11の裏面11yが接着剤Xによりタイヤ内表面に固定され、接着剤Xの50%伸張時のモジュラスM50X[MPa]と収容体10を構成する材料Aの50%伸張時のモジュラスM50A[MPa]とは0.01≦M50X/M50A<1.00の関係を満たす。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
タイヤ情報を検知するセンサ機能を有する機能部品と、この機能部品が収容される収容体とを備えた機能部品付き収容体において、
前記収容体は、少なくとも一つの貫通孔が設けられた基部と、前記機能部品を収容するための収容部と、この収容部に連通し、前記機能部品を出し入れするための開口部とを有し、前記基部の裏面が接着剤Xによりタイヤ内表面に固定され、前記接着剤Xの50%伸張時のモジュラスM
50X
[MPa]と前記収容体を構成する材料Aの50%伸張時のモジュラスM
50A
[MPa]とが0.01≦M
50X
/M
50A
<1.00の関係を満たすことを特徴とする機能部品付き収容体。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記貫通孔が前記収容部の底面に配置された貫通孔を含むことを特徴とする請求項1に記載の機能部品付き収容体。
【請求項3】
前記基部の裏面の面積Sに対する前記貫通孔の総面積S
B
の比率が1.0%~25.0%の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の機能部品付き収容体。
【請求項4】
前記収容部の底面に凸部と凹部からなる凹凸領域を有し、前記凸部と前記凹部の高低差dHが0.1mm~2.0mmの範囲にあり、前記貫通孔が前記凹部に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の機能部品付き収容体。
【請求項5】
前記凹部に前記接着剤Xからなる接着剤充填領域を有し、この接着剤充填領域の前記凹部に対する高さが前記凸部の前記凹部に対する高さと同等以下であることを特徴とする請求項4に記載の機能部品付き収容体。
【請求項6】
前記凹部に前記接着剤Xからなる接着剤充填領域を有し、前記収容部の底面の投影面積S
A
に対する前記接着剤充填領域の投影面積S
B1
の比率が30%~70%の範囲にあることを特徴とする請求項4に記載の機能部品付き収容体。
【請求項7】
前記機能部品を収容するための収容体がタイヤのトレッド部の裏面に固定され、該収容体に前記機能部品が収容されていることを特徴とする請求項1に記載の機能部品付き収容体。
【請求項8】
前記収容体が一種類又は複数種類の加硫ゴムからなることを特徴とする請求項1に記載の機能部品付き収容体。
【請求項9】
前記機能部品はセンサ素子として圧電素子を用いたセンサ機能を有することを特徴とする請求項1に記載の機能部品付き収容体。
【請求項10】
請求項1~9のいずれかに記載の機能部品付き収容体がタイヤ内表面に固定されていることを特徴とするタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、機能部品付き収容体及びタイヤに関し、更に詳しくは、タイヤ内表面に対する収容体の接着力を高めつつ、機能部品の耐久性も改善すると共に、機能部品のセンシング精度を高めてタイヤ情報の測定性能を改善することを可能にした機能部品付き収容体及びタイヤに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
タイヤ情報を取得するためにタイヤ内表面に機能部品(例えば、センサを含むセンサユニット)を設置することが行われている(例えば、特許文献1,2参照)。このような機能部品を収容する収容体をタイヤ内表面に取り付ける際、接着剤等を用いて収容体をタイヤ内表面に固着させることで収容体が脱落することを防止することができる。しかしながら、収容体をタイヤ内表面に取り付ける際に、接着面に気泡が入って残留することがあり、その場合には走行中に収容体が脱落したり、センシング不良が生じるという問題がある。
【0003】
また、機能部品においては、タイヤ情報として、温度や内圧のみならず、タイヤ走行時に路面から受ける衝撃力や加速度等を検出することも行われている。しかしながら、タイヤのトレッド部の変形に起因して観測される物理量のようなタイヤ情報は、機能部品が設置される部分周辺の物性(例えば、硬さ)により大きく影響される。そのため、機能部品の装着位置によっては、機能部品のセンシング精度を十分に確保することができないことがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6272225号公報
特表2016-505438号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、タイヤ内表面に対する収容体の接着力を高めつつ、機能部品の耐久性も改善すると共に、機能部品のセンシング精度を高めてタイヤ情報の測定性能を改善することを可能にした機能部品付き収容体及びタイヤを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための本発明の機能部品付き収容体は、タイヤ情報を検知するセンサ機能を有する機能部品と、この機能部品が収容される収容体とを備えた機能部品付き収容体において、前記収容体は、少なくとも一つの貫通孔が設けられた基部と、前記機能部品を収容するための収容部と、この収容部に連通し、前記機能部品を出し入れするための開口部とを有し、前記基部の裏面が接着剤Xによりタイヤ内表面に固定され、前記接着剤Xの50%伸張時のモジュラスM
50X
[MPa]と前記収容体を構成する材料Aの50%伸張時のモジュラスM
50A
[MPa]とが0.01≦M
50X
/M
50A
<1.00の関係を満たすことを特徴とするものである。
【0007】
また、本発明のタイヤは、上記の機能部品付き収容体がタイヤ内表面に固定されていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明では、収容体は、少なくとも一つの貫通孔が設けられた基部と、機能部品を収容するための収容部と、この収容部に連通し、機能部品を出し入れするための開口部とを有しており、収容体をタイヤ内表面に取り付ける際、基部の裏面が接着剤Xによりタイヤ内表面に固定されるが、タイヤ内表面と基部の裏面(接着面)との間に入った気泡は貫通孔から排出されるため、タイヤ内表面と基部の裏面が密着し、十分な接着性を確保することができる。これにより、タイヤ内表面に対して収容体を強固に接着できるので、走行中の収容体の剥がれ(脱落)を防止することができる。また、本発明では、接着剤Xの50%伸張時のモジュラスM
50X
と材料Aの50%伸張時のモジュラスM
50A
とは0.01≦M
50X
/M
50A
<1.00の関係を満たしている。即ち、接着剤Xのモジュラスを相対的に低く設定することで、タイヤが接地する際に路面から受ける過大な衝撃が機能部品に伝わり難くなり、タイヤのトレッド部の変形に起因する物理量の変化を精度良く検出することが可能になるので、機能部品のセンシング精度を高めてタイヤ情報の測定性能を改善することができると共に、機能部品の耐久性も改善することができる。センシング精度とは、トレッド部の変形に起因する物理量の変化を精度良く検出する能力を意味し、センシング精度の改善により出力波形のピークトゥピーク値の変動係数CVが小さくなり、タイヤのトレッド部の変形に起因する物理量の変化を正確に把握することが可能となる。
【0009】
本発明において、貫通孔が収容部の底面に配置された貫通孔を含むことが好ましい。収容部の裏側は気泡が残留し易い領域であるため、収容部の底面に貫通孔を設けることで気泡の排出効果を十分に得ることができる。
【0010】
基部の裏面の面積Sに対する貫通孔の総面積S
B
の比率は1.0%~25.0%の範囲にあることが好ましい。このように貫通孔の大きさを適度に設定することで、収容体の接着力や剛性を低下させることなく、気泡の排出効果を十分に得ることができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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