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公開番号2025125306
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-27
出願番号2024021276
出願日2024-02-15
発明の名称タイヤ
出願人横浜ゴム株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類B60C 13/00 20060101AFI20250820BHJP(車両一般)
要約【課題】パターン部の視認性を向上することのできるタイヤを提供すること。
【解決手段】タイヤ表面3A,5Aにリッジ7を複数配置したパターン部4を備え、パターン部4は、リッジ7により形成される要素パターン8を複数有し、複数の要素パターン8は、連続するリッジ7により形成されると共に隣り合う要素パターン8同士はリッジ7により連結され、要素パターン8は、要素パターン8を形成するリッジ7が、リッジ7の延在方向における一方向において要素パターン8の外側から要素パターン8の内側に向かう第1部分7Aと、要素パターン8の内側から要素パターン8の外側に向かう第2部分7Bとを有する。
【選択図】図14
特許請求の範囲【請求項１】
タイヤ表面にリッジを複数配置したパターン部を備え、
前記パターン部は、前記リッジにより形成される要素パターンを複数有し、
複数の前記要素パターンは、連続する前記リッジにより形成されると共に隣り合う前記要素パターン同士は前記リッジにより連結され、
前記要素パターンは、前記要素パターンを形成する前記リッジが、前記リッジの延在方向における一方向において前記要素パターンの外側から前記要素パターンの内側に向かう第１部分と、前記要素パターンの内側から前記要素パターンの外側に向かう第２部分とを有することを特徴とするタイヤ。
続きを表示（約 700 文字）【請求項２】
前記第１部分と前記第２部分とは、それぞれ渦巻き状に形成される請求項１に記載のタイヤ。
【請求項３】
前記要素パターンは、前記第１部分と前記第２部分とが連続することにより略円形の渦巻き状の形状で形成される請求項２に記載のタイヤ。
【請求項４】
前記要素パターンは、前記第１部分と前記第２部分とが連続することにより略多角形の渦巻き状の形状で形成される請求項２に記載のタイヤ。
【請求項５】
前記第１部分と前記第２部分とは、中心点が共通でピッチが等間隔となる相似形状の複数の環状形状部と、外周形状が前記環状形状部と相似形状で複数の前記環状形状部の内側に位置するベース形状部とからなる基本形状体を、前記中心点を通る分割線で二分割した２つの分割体を１ピッチ分互いにずらした形状で形成される請求項１に記載のタイヤ。
【請求項６】
前記パターン部は、
前記リッジの幅が０．０３［ｍｍ］以上０．３［ｍｍ］以下であり、隣り合う前記リッジのピッチが０．５［ｍｍ］以下である請求項１に記載のタイヤ。
【請求項７】
前記パターン部は、
前記タイヤ表面から凹む標章部の凹部の内底に設けられる請求項１に記載のタイヤ。
【請求項８】
前記パターン部は、
前記タイヤ表面から突出する標章部の凸部の周りに設けられる請求項１に記載のタイヤ。
【請求項９】
前記パターン部は、
前記タイヤ表面から突出する標章部の凸部の周りを縁取って設けられる請求項１に記載のタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
この発明は、タイヤに関し、さらに詳しくは、パターン部の視認性を向上できるタイヤに関する。
続きを表示（約 2,200 文字）【背景技術】
【０００２】
従来のタイヤの中には、タイヤサイド部の表面に複数の突起で構成されたパターン部を形成し、パターン部の視認性を向上させているものがある。例えば、特許文献１に記載されたタイヤは、タイヤ表面に、稜線が平面視で曲部を有する突条が中心点を有する入れ子状に配置されたパターン部を備え、突条は高さが０．２ｍｍ以上０．５ｍｍ以下で、互いに隣接する突条同士が０．１５ｍｍ以上０．３５ｍｍ以下の一定ピッチで配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１７－１３２２９６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、曲部を有する突条を、中心点を有する入れ子状に配置した場合、パターン部は入れ子状の突条による模様が単調化しがちになり、パターン部のコントラストが軽減されてしまうことから、より視認性を向上することが望まれている。
【０００５】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、パターン部の視認性を向上することのできるタイヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係るタイヤは、タイヤ表面にリッジを複数配置したパターン部を備え、前記パターン部は、前記リッジにより形成される要素パターンを複数有し、複数の前記要素パターンは、連続する前記リッジにより形成されると共に隣り合う前記要素パターン同士は前記リッジにより連結され、前記要素パターンは、前記要素パターンを形成する前記リッジが、前記リッジの延在方向における一方向において前記要素パターンの外側から前記要素パターンの内側に向かう第１部分と、前記要素パターンの内側から前記要素パターンの外側に向かう第２部分とを有する。
【発明の効果】
【０００７】
本発明に係るタイヤは、パターン部の視認性を向上することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
図１は、実施形態に係る空気入りタイヤのタイヤ子午線方向の断面図である。
図２は、図１に記載したタイヤのタイヤサイド部を示す平面図である。
図３は、図２に記載したタイヤサイド部の標章部の一部の拡大図である。
図４は、図３に記載した標章部の一部の断面図である。
図５は、図２に記載したタイヤサイド部の標章部の一部の拡大図である。
図６は、図５に記載した標章部の一部の断面図である。
図７は、図２に記載したタイヤサイド部の標章部の一部の拡大図である。
図８は、図７に記載した標章部の一部の断面図である。
図９は、パターン部の拡大図である。
図１０は、パターン部の部分拡大断面図である。
図１１は、図９に示す要素パターンの詳細図である。
図１２は、要素パターンの元となる基本形状体の説明図である。
図１３は、基本形状体の２つの分割体をずらした状態を示す説明図である。
図１４は、連続するリッジで複数の要素パターンを形成する状態を示す説明図である。
図１５は、実施形態に係る空気入りタイヤの変形例であり、要素パターンのリッジが４重の渦巻きで形成される形態を示す説明図である。
図１６は、実施形態に係る空気入りタイヤの変形例であり、要素パターンのリッジが２重の渦巻きで形成される形態を示す説明図である。
図１７は、実施形態に係る空気入りタイヤの変形例であり、要素パターンが略矩形の渦巻き状の形状で形成される形態を示す説明図である。
図１８は、実施形態に係る空気入りタイヤの変形例であり、要素パターンが略矩形の渦巻き状の形状で形成される形態を示す説明図である。
図１９は、実施形態に係る空気入りタイヤの変形例であり、要素パターンが略菱形の渦巻き状の形状で形成される形態を示す説明図である。
図２０は、実施形態に係る空気入りタイヤの変形例であり、要素パターンが略六角形の渦巻き状の形状で形成される形態を示す説明図である。
図２１は、実施形態に係る空気入りタイヤの変形例であり、要素パターンが略三角形の渦巻き状の形状で形成される形態を示す説明図である。
図２２は、空気入りタイヤの性能評価試験の結果を示す図表である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、この実施形態の構成要素には、発明の同一性を維持しつつ置換可能かつ置換自明なものが含まれる。また、この実施形態に記載された複数の変形例は、当業者自明の範囲内にて任意に組み合わせが可能である。
【００１０】
［実施形態］
図１は、実施形態に係る空気入りタイヤのタイヤ子午線方向の断面図である。図１では、リム２０に装着された空気入りタイヤ１のタイヤ径方向の片側領域の断面図を示している。実施形態では、タイヤの一例として、空気入りタイヤであって、乗用車用空気入りラジアルタイヤについて説明する。
（【００１１】以降は省略されています）

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