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公開番号
2025153835
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024056492
出願日
2024-03-29
発明の名称
熱可塑性樹脂組成物
出願人
横浜ゴム株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08L
21/00 20060101AFI20251002BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】低温から常温までの温度範囲で、柔軟性に優れ、かつ、柔軟性の温度依存性が小さい熱可塑性樹脂組成物を提供する。
【解決手段】エラストマーおよび熱可塑性樹脂を含む熱可塑性樹脂組成物であって、示差走査熱量測定法(DSC法)により得られた前記熱可塑性樹脂組成物のDSC曲線の結晶化発熱ピークにおける前記熱可塑性樹脂組成物の発熱量が前記熱可塑性樹脂組成物1gあたり0.2J~50Jの範囲内である、熱可塑性樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
エラストマーおよび熱可塑性樹脂を含む熱可塑性樹脂組成物であって、示差走査熱量測定法(DSC法)により得られた前記熱可塑性樹脂組成物のDSC曲線の結晶化発熱ピークにおける前記熱可塑性樹脂組成物の発熱量が前記熱可塑性樹脂組成物1gあたり0.2J~50Jの範囲内である、熱可塑性樹脂組成物。
続きを表示(約 430 文字)
【請求項2】
前記熱可塑性樹脂組成物のDSC曲線の結晶化発熱ピークにおける前記熱可塑性樹脂組成物の発熱量が前記熱可塑性樹脂1gあたり1J~91Jの範囲内である、請求項1に記載の熱可塑性樹脂組成物。
【請求項3】
前記エラストマー100質量部に対して30~115質量部の前記熱可塑性樹脂を含む、請求項1に記載の熱可塑性樹脂組成物。
【請求項4】
前記熱可塑性樹脂組成物が、前記熱可塑性樹脂を含むマトリックス中に前記エラストマーを含むドメインが存在する海島構造を有する、請求項1に記載の熱可塑性樹脂組成物。
【請求項5】
前記エラストマーが、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、イソブチレン-パラメチルスチレン共重合ゴム、ハロゲン化イソブチレン-パラメチルスチレン共重合ゴムおよびスチレン-イソブチレン-スチレンブロック共重合体からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む、請求項1に記載の熱可塑性樹脂組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、低温から常温までの温度範囲で、柔軟性に優れ、かつ、柔軟性の温度依存性が小さい熱可塑性樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
自動車への軽量化要求が高まる中、これまで自動車に使われていたゴム製のホースを、ゴムに代えてバリア性の高い樹脂で作製し、薄肉化することにより、軽量化を実現しようとする取り組みがある。特に、現行の自動車のエアコンディショナーの冷媒輸送用ホースは主材料がゴムであり、その主材料をバリア性の高い樹脂で置き換えることができれば、軽量化が実現できる。さらに、かかるゴム製のホースの製造プロセスでは、通常、まず、ゴム原材料、充填剤、軟化剤などをバンバリーミキサーや加圧式ニーダーなどの密閉式混合機で混練し、さらにオープンロール等で架橋剤や架橋促進剤を添加し、得られた未加硫組成物をベレット状などの形状に加工し、射出成形機や押出成形機によりホース状に成形した後、加硫することが行われている。しかしながら、このような製造プロセスは、混練や、加硫に極めて手間がかかるとともに、CO
2
排出量が多く、問題がある。
【0003】
例えば、特許文献1には、熱可塑性樹脂を含むマトリックスとマトリックス中に分散したゴムを含むドメインとからなる冷媒輸送配管用熱可塑性樹脂組成物であって、熱可塑性樹脂が150℃以上の融点を有し、ゴムがブチル系ゴムまたはオレフィン系ゴムであり、マトリックスが粘度安定剤を含み、熱可塑性樹脂組成物がフェニレンジアミン系老化防止剤、キノリン系老化防止剤およびトリアジン骨格を有する3価のアルコールからなる群から選ばれる少なくとも1種ならびに加工助剤を含み、ゴムの少なくとも一部は架橋していることを特徴とする、バリア性が高く、柔軟であり、かつ押出加工性が良好な冷媒輸送配管用熱可塑性樹脂組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-105284号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の熱可塑性樹脂組成物は、バリア性が高く、柔軟であり、かつ押出加工性が良好であるが、低温(例えば0℃)から常温(25℃)まで温度範囲で柔軟性に優れ、かつ、かかる温度範囲での柔軟性の温度依存性が小さい熱可塑性樹脂組成物が求められている。したがって、本発明は、低温から常温までの温度範囲で柔軟性に優れ、かつ、かかる温度範囲での柔軟性の温度依存性が小さい熱可塑性樹脂組成物を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、エラストマーおよび熱可塑性樹脂を含む熱可塑性樹脂組成物中の熱可塑性樹脂の結晶化度(%)と柔軟性との関係に着目し、示差走査熱量測定法(DSC法)により得られた熱可塑性樹脂組成物のDSC曲線の結晶化発熱ピークにおける熱可塑性樹脂組成物の発熱量が熱可塑性樹脂組成物1gあたり0.2~50ジュール(J)の範囲内にあることで、低温から常温までの温度範囲で、柔軟性に優れ、かつ、かかる温度範囲での柔軟性の温度依存性が小さくなることを見出し、本発明を完成した。
【0007】
すなわち、本発明は、エラストマーおよび熱可塑性樹脂を含む熱可塑性樹脂組成物であって、示差走査熱量測定法(DSC法)により得られた熱可塑性樹脂組成物のDSC曲線の結晶化発熱ピークにおける熱可塑性樹脂組成物の発熱量が熱可塑性樹脂組成物1gあたり0.2J~50Jの範囲内であることを特徴とする。
【0008】
本発明は、具体的には、次の[1]~[5]の実施形態を含む。
[1]エラストマーおよび熱可塑性樹脂を含む熱可塑性樹脂組成物であって、示差走査熱量測定法(DSC法)により得られた熱可塑性樹脂組成物のDSC曲線の結晶化発熱ピークにおける熱可塑性樹脂組成物の発熱量が熱可塑性樹脂組成物1gあたり0.2J~50Jの範囲内である、熱可塑性樹脂組成物。
[2]熱可塑性樹脂組成物のDSC曲線の結晶化発熱ピークにおける熱可塑性樹脂組成物の発熱量が熱可塑性樹脂1gあたり1J~91Jの範囲内である、実施形態1に記載の熱可塑性樹脂組成物。
[3]エラストマー100質量部に対して30~115質量部の熱可塑性樹脂を含む、実施形態1に記載の熱可塑性樹脂組成物。
[4]熱可塑性樹脂組成物が、熱可塑性樹脂を含むマトリックス中に前記エラストマーを含むドメインが存在する海島構造を有する、実施形態1に記載の熱可塑性樹脂組成物。
[5]エラストマーが、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、イソブチレン-パラメチルスチレン共重合ゴム、ハロゲン化イソブチレン-パラメチルスチレン共重合ゴムおよびスチレン-イソブチレン-スチレンブロック共重合体からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む、実施形態1に記載の熱可塑性樹脂組成物。
【発明の効果】
【0009】
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、低温(0℃)から常温(25℃)までの温度範囲でも柔軟性が高く、かつ、柔軟性の温度依存性が低い。したがって、本発明の熱可塑性樹脂組成物を成形することによって、低温(0℃)から常温(25℃)までの温度範囲でも優れた柔軟性を示すとともに、この温度範囲での柔軟性の温度依存性が低く、ひいては、低温(0℃)から常温(25℃)までの温度範囲でも振動減衰性に優れ、かつ、振動減衰性の温度依存性が小さい成形品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、比較例1の熱可塑性樹脂と実施例1の熱可塑性樹脂組成物のDSC曲線における結晶化発熱ピークを示す。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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