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公開番号
2025163797
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-30
出願番号
2024067324
出願日
2024-04-18
発明の名称
タイヤ
出願人
横浜ゴム株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
B60C
15/00 20060101AFI20251023BHJP(車両一般)
要約
【課題】リム滑りを抑えつつビード部の耐久性を向上させることのできるタイヤを提供すること。
【解決手段】タイヤ幅方向におけるタイヤ赤道面CLの両側に配置される一対のビード部20のそれぞれに設けられるビードコア21と、カーカス本体部6aとターンナップ部6bとを有するカーカス層6と、ビード部20におけるビードコア21のタイヤ径方向内側に配置されるリムクッションゴム40と、カーカス層6におけるビードコア21が位置する側の面の反対の面側の位置でビードコア21のタイヤ幅方向内側からタイヤ幅方向外側にかけて折り返されて配置される弾性補強層60と、を備え、弾性補強層60は、厚みTrが1.5mm以上5.0mm以下の範囲内であり、弾性補強層60の100%伸長時のモジュラスは、リムクッションゴム40の100%伸長時のモジュラスの5倍以上25倍以下の範囲内である。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
タイヤ幅方向におけるタイヤ赤道面の両側に配置される一対のビード部と、
一対の前記ビード部のそれぞれに設けられるビードコアと、
一対の前記ビード部同士の間に亘って配置されるカーカス本体部と、前記カーカス本体部から連続して形成され前記ビードコアのタイヤ幅方向内側からタイヤ幅方向外側にかけて折り返されるターンナップ部とを有するカーカス層と、
前記ビード部における前記ビードコアのタイヤ径方向内側に配置されるリムクッションゴムと、
前記カーカス層における前記ビードコアが位置する側の面の反対の面側の位置で前記ビードコアのタイヤ幅方向内側からタイヤ幅方向外側にかけて折り返されて配置される弾性補強層と、
を備え、
前記弾性補強層は、厚みが1.5mm以上5.0mm以下の範囲内であり、
前記弾性補強層の100%伸長時のモジュラスは、前記リムクッションゴムの100%伸長時のモジュラスの5倍以上25倍以下の範囲内であることを特徴とするタイヤ。
続きを表示(約 970 文字)
【請求項2】
前記弾性補強層は、
リム径基準位置から前記弾性補強層における前記ビードコアのタイヤ幅方向外側に位置する部分のタイヤ径方向外側の端部までのタイヤ径方向における高さHbと、フランジ高さHaとの関係が0.5≦Hb/Ha≦1.5の範囲内であり、
前記リム径基準位置から前記弾性補強層における前記ビードコアのタイヤ幅方向内側に位置する部分のタイヤ径方向外側の端部までのタイヤ径方向における高さHcと、前記フランジ高さHaとの関係が0.4≦Hc/Ha≦1.7の範囲内である請求項1に記載のタイヤ。
【請求項3】
前記カーカス層の前記ターンナップ部と前記弾性補強層との間には緩衝ゴム層が配置され、
前記緩衝ゴム層の100%伸長時のモジュラスは、前記リムクッションゴムの100%伸長時のモジュラスの0.5以上0.8倍以下の範囲内である請求項1に記載のタイヤ。
【請求項4】
前記弾性補強層における前記ビードコアのタイヤ幅方向外側に位置する部分のタイヤ径方向外側の端部と前記ターンナップ部との距離は、1.0mm以上10.0mm以下の範囲内である請求項3に記載のタイヤ。
【請求項5】
リム径基準位置から前記緩衝ゴム層におけるタイヤ径方向内側の端部までのタイヤ径方向における高さHdと、フランジ高さHaとの関係が0.2≦Hd/Ha≦0.5の範囲内である請求項3に記載のタイヤ。
【請求項6】
前記弾性補強層は、共役ジエン単位の含有量が30重量%以下であるエチレン性不飽和ニトリル-共役ジエン系高飽和ゴムに、アクリル酸またはメタクリル酸の金属塩を分散させた組成物を有機過酸化物で架橋してなる請求項1に記載のタイヤ。
【請求項7】
前記弾性補強層は、接着層に覆われている請求項1に記載のタイヤ。
【請求項8】
前記カーカス層の前記ターンナップ部は、タイヤ径方向外側の端部が、タイヤ最大幅位置のタイヤ径方向における位置と同じ位置、または前記タイヤ最大幅位置よりもタイヤ径方向外側に位置する請求項1に記載のタイヤ。
【請求項9】
前記タイヤは、重荷重用車両に装着されるタイヤである請求項1に記載のタイヤ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
車両に装着されるタイヤは、複数のビードワイヤを束ねてなる環状部材であるビードコアを有するビード部がリムホイールのリムに嵌合することにより、リムホイールに装着される。ビード部はリムホイールに嵌合する部分であるため、車両の走行時には大きな荷重が作用し易くなっており、このため従来のタイヤの中には、耐久性の確保等を目的としてビード部に補強層が配置されているものがある。例えば、特許文献1~4に記載された空気入りタイヤでは、ビード部におけるビードコアのタイヤ径方向外側で、且つ、カーカス層のタイヤ幅方向外側に補強層が配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平9-300921号公報
特開平10-35231号公報
特開2012-51479号公報
特開2023-5149号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、ビード部における故障の1つとして、カーカス層におけるビード部での巻き上げ部分であるターンナップ側でのカーカスコードの切れが挙げられる。カーカスコードの切れは、例えば、カーカス層に沿って配置される補強層として、金属材料や樹脂材料からなるコードを有するチェーファーを用いた際に発生し易くなる。つまり、ビード部では、チェーファーはチェーファーのコードの角度がカーカスコードに対して傾斜する向きで配置される。このため、カーカス層に押し付けられるチェーファーのコードの傾斜に沿ってカーカスコードに湾曲、即ち、ウェーブが生じ、ウェーブが発生した箇所で大きな圧縮応力が発生することにより、カーカスコードの切れが発生し易くなる。
【0005】
カーカスコードのウェーブに起因するカーカスコードの切れを抑えるには、ビード部にチェーファーを配置しないという手法が考えられるが、ビード部にチェーファーを配置しない場合、ビード部の剛性を確保し難くなる。車両の走行時には、駆動力や制動力によってビード部とリムホイールとの間で回転トルクが伝達されるが、ビード部にチェーファーを配置しないことによりビード部の剛性が低下した場合は、リムホイールに対するビード部の締め付け力が低下し易くなる。このように、リムホイールに対するビード部の締め付け力が低下した場合には、回転トルクが作用した際におけるビード部とリムホイールとの間での滑りであるリム滑りが発生し易くなる。このため、リム滑りを発生させることなくビード部の耐久性を向上させることは大変困難なものとなっていた。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、リム滑りを抑えつつビード部の耐久性を向上させることのできるタイヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るタイヤは、タイヤ幅方向におけるタイヤ赤道面の両側に配置される一対のビード部と、一対の前記ビード部のそれぞれに設けられるビードコアと、一対の前記ビード部同士の間に亘って配置されるカーカス本体部と、前記カーカス本体部から連続して形成され前記ビードコアのタイヤ幅方向内側からタイヤ幅方向外側にかけて折り返されるターンナップ部とを有するカーカス層と、前記ビード部における前記ビードコアのタイヤ径方向内側に配置されるリムクッションゴムと、前記カーカス層における前記ビードコアが位置する側の面の反対の面側の位置で前記ビードコアのタイヤ幅方向内側からタイヤ幅方向外側にかけて折り返されて配置される弾性補強層と、を備え、前記弾性補強層は、厚みが1.5mm以上5.0mm以下の範囲内であり、前記弾性補強層の100%伸長時のモジュラスは、前記リムクッションゴムの100%伸長時のモジュラスの5倍以上25倍以下の範囲内である。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係るタイヤは、リム滑りを抑えつつビード部の耐久性を向上させることができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施形態に係る空気入りタイヤの要部を示す子午断面図である。
図2は、図1のタイヤ幅方向におけるタイヤ赤道面CLから一方側の領域の詳細図である。
図3は、図2のA部詳細図である。
図4Aは、空気入りタイヤの性能評価試験の結果を示す図表である。
図4Bは、空気入りタイヤの性能評価試験の結果を示す図表である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明に係るタイヤの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能、且つ、容易に想到できるもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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