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公開番号2025135868
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024033896
出願日2024-03-06
発明の名称タイヤ
出願人横浜ゴム株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類B60C 11/13 20060101AFI20250911BHJP(車両一般)
要約【課題】耐偏摩耗性と雪上性能とを両立することのできるタイヤを提供すること。
【解決手段】トレッド面15Aに配置される複数の周方向溝20は、それぞれタイヤ幅方向における最も外側に配置される一対の最外周方向溝21と、溝幅が最外周方向溝21の溝幅の30[%]以下である周方向細溝22とを有し、センター部31はタイヤ幅方向における幅CWが展開幅TWの45[%]以上であり、ラグ溝40は接地時に少なくとも溝深さDcの1/2の位置から溝底40ab側が閉じるクローズラグ溝40aと、接地時に閉じないオープンラグ溝40bとを有し、ブロック30は、最外周方向溝21のタイヤ幅方向内側に配置される周方向溝20同士により区画されるセンターブロック31Baを有し、センターブロック31Baがタイヤ周方向に並ぶセンターブロック列31Bには、クローズラグ溝40aとオープンラグ溝40bとがタイヤ周方向に交互に配置される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
トレッド面に配置されタイヤ周方向に延びる少なくとも4本以上の周方向溝と、
少なくとも前記トレッド面における前記周方向溝同士の間に配置されタイヤ幅方向に延びる複数のラグ溝と、
前記周方向溝と前記ラグ溝とにより区画されるブロックと、
を備え、
複数の前記周方向溝は、複数の前記周方向溝のうちそれぞれタイヤ幅方向における最も外側に配置される一対の最外周方向溝と、溝幅が前記最外周方向溝の溝幅の30[%]以下である周方向細溝とを有し、
前記トレッド面における一対の前記最外周方向溝の間の部分であるセンター部は、タイヤ幅方向における幅が前記トレッド面の展開幅の45[%]以上であり、
前記ラグ溝は、前記ブロックの接地時に少なくとも溝深さの1/2の位置から溝底側が閉じるクローズラグ溝と、前記ブロックの接地時に閉じないオープンラグ溝とを有し、
前記ブロックは、前記最外周方向溝のタイヤ幅方向内側に配置される前記周方向溝同士により区画されるセンターブロックを有し、
前記センターブロックがタイヤ周方向に並ぶセンターブロック列には、前記クローズラグ溝と前記オープンラグ溝とがタイヤ周方向に交互に配置されることを特徴とするタイヤ。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記ブロックは、前記最外周方向溝のタイヤ幅方向における内側に配置される前記周方向溝と前記最外周方向溝とにより区画されるミドルブロックを有し、
前記ミドルブロックを区画する前記ラグ溝は、全て前記クローズラグ溝である請求項1に記載のタイヤ。
【請求項3】
前記クローズラグ溝は、溝幅Wcと溝深さDcとの関係が5.0≦Dc/Wc≦15の範囲内である請求項1に記載のタイヤ。
【請求項4】
前記オープンラグ溝は、溝幅Woと溝深さDoとの関係が3.5≦Do/Wo≦15の範囲内である請求項1に記載のタイヤ。
【請求項5】
前記クローズラグ溝は、前記ブロックの接地時における開口部の幅Wcgが1.5[mm]≦Wcg≦5[mm]の範囲内である請求項1に記載のタイヤ。
【請求項6】
前記クローズラグ溝は、前記ブロックの接地時に閉じる位置の前記溝底からの高さHcと、前記クローズラグ溝の溝深さDcとの関係が0.5≦Hc/Dc≦0.8の範囲内である請求項1に記載のタイヤ。
【請求項7】
前記オープンラグ溝は、前記ブロックの接地時における開口部の幅Wogが1.5[mm]≦Wog≦7[mm]の範囲内である請求項1に記載のタイヤ。
【請求項8】
前記ブロックには、前記周方向溝に対する前記ラグ溝の開口部分に切欠部が形成される請求項1に記載のタイヤ。
【請求項9】
前記周方向細溝は、溝深さの50%の位置での溝幅Whが3[mm]以下である請求項1に記載のタイヤ。
【請求項10】
前記最外周方向溝は、
前記トレッド面から溝底側に延びる一対の第1溝壁と、
それぞれの前記第1溝壁の溝底側に繋がり前記トレッド面に沿う壇を形成する一対の壇部と、
それぞれの前記第1溝壁よりも溝幅方向における中心側に位置し、それぞれの前記壇部から溝底側に延びる一対の第2溝壁と、
を有し、
前記ラグ溝は、前記最外周方向溝のタイヤ幅方向外側に配置されて前記最外周方向溝に連通すると共に溝底に底上部が形成されるショルダーラグ溝を有し、
前記ショルダーラグ溝の底上部と前記最外周方向溝の前記壇部とが、タイヤ子午断面において円弧によって滑らかに繋がる請求項1に記載のタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
車両に装着されるタイヤには、タイヤの使用態様に応じた様々な性能の確保等を目的としてトレッド部に溝が形成されており、溝の形状を工夫することにより、性能の向上を図っている。例えば、特許文献1に記載された空気入りタイヤは、トレッド部にタイヤ周方向に沿って延びる周方向細溝を配設して中央リブ状陸部を区画形成し、接地時に周方向細溝の開口が閉じることにより、周方向細溝を挟んで隣接して位置する中央リブ状陸部同士が接触して支えあう構成を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-020714号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、近年では、ドライブ軸用のタイヤにおける転がり抵抗の低下を目的として、周方向溝を細溝としてタイヤ幅方向のセンター部にブロック列を集中配置するものが多くなっている。ブロック列をセンター部に寄せて集中配置することにより、接地時におけるブロックの変形を低減できるため、これに伴い偏摩耗の抑制も期待できるが、周方向溝を細溝にしてブロック列を集中配置した場合、溝容積の減少の要因にもなる。トレッド部の溝容積が減少した場合、雪上路面の走行時における雪柱剪断力が低下し易くなるため、雪上路面でのトラクション性能が低下し易くなる虞がある。このため、偏摩耗の抑制と、雪上路面での走行性能とを両立するには大変困難なものとなっていた。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、耐偏摩耗性と雪上性能とを両立することのできるタイヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るタイヤは、トレッド面に配置されタイヤ周方向に延びる少なくとも4本以上の周方向溝と、少なくとも前記トレッド面における前記周方向溝同士の間に配置されタイヤ幅方向に延びる複数のラグ溝と、前記周方向溝と前記ラグ溝とにより区画されるブロックと、を備え、複数の前記周方向溝は、複数の前記周方向溝のうちそれぞれタイヤ幅方向における最も外側に配置される一対の最外周方向溝と、溝幅が前記最外周方向溝の溝幅の30[%]以下である周方向細溝とを有し、前記トレッド面における一対の前記最外周方向溝の間の部分であるセンター部は、タイヤ幅方向における幅が前記トレッド面の展開幅の45[%]以上であり、前記ラグ溝は、前記ブロックの接地時に少なくとも溝深さの1/2の位置から溝底側が閉じるクローズラグ溝と、前記ブロックの接地時に閉じないオープンラグ溝とを有し、前記ブロックは、前記最外周方向溝のタイヤ幅方向内側に配置される前記周方向溝同士により区画されるセンターブロックを有し、前記センターブロックがタイヤ周方向に並ぶセンターブロック列には、前記クローズラグ溝と前記オープンラグ溝とがタイヤ周方向に交互に配置される。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るタイヤは、耐偏摩耗性と雪上性能とを両立することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1では、実施形態に係る空気入りタイヤの子午断面であって、タイヤ径方向のタイヤ回転軸の片側領域の断面を示している。
図2は、実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド面の平面図である。
図3は、図2のA-A断面図である。
図4は、図2のB-B断面図である。
図5は、図2のC-C断面図であり、オープンラグ溝の延在方向に沿ってオープンラグ溝を見たオープンラグ溝の断面図である。
図6は、図2のE-E断面図であり、クローズラグ溝の延在方向に沿ってクローズラグ溝を見たクローズラグ溝の断面図である。
図7は、オープンラグ溝に隣接するブロックの接地時におけるオープンラグ溝の断面図である。
図8は、クローズラグ溝に隣接するブロックの接地時におけるクローズラグ溝の断面図である。
図9は、図2のF-F断面図である。
図10は、図2のG-G断面図である。
図11Aは、空気入りタイヤの性能評価試験の結果を示す図表である。
図11Bは、空気入りタイヤの性能評価試験の結果を示す図表である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、この実施形態の構成要素には、発明の同一性を維持しつつ置換可能かつ置換自明なものが含まれる。また、この実施形態に記載された複数の変形例は、当業者自明の範囲内にて任意に組み合わせが可能である。
【0010】
[実施形態]
以下の説明において、タイヤ径方向とは、実施形態の空気入りタイヤ1の回転軸であるタイヤ回転軸(図示省略)と直交する方向をいい、タイヤ径方向内側とはタイヤ径方向においてタイヤ回転軸に向かう側、タイヤ径方向外側とはタイヤ径方向においてタイヤ回転軸から離れる側をいう。また、タイヤ周方向とは、タイヤ回転軸を中心軸とする周り方向をいう。また、タイヤ幅方向とは、タイヤ回転軸と平行な方向をいい、タイヤ幅方向内側とはタイヤ幅方向においてタイヤ赤道面(タイヤ赤道線)CLに向かう側、タイヤ幅方向外側とはタイヤ幅方向においてタイヤ赤道面CLから離れる側をいう。タイヤ赤道面CLとは、タイヤ回転軸に直交すると共に、空気入りタイヤ1のタイヤ幅の中心を通る平面であり、タイヤ赤道面CLは、空気入りタイヤ1のタイヤ幅方向における中心位置であるタイヤ幅方向中心線と、タイヤ幅方向における位置が一致する。タイヤ赤道線とは、タイヤ赤道面CL上にあって空気入りタイヤ1のタイヤ周方向に沿う線をいう。また、タイヤ子午線方向の断面(子午断面図)とは、タイヤ回転軸を含む平面でタイヤを切断したときの断面をいう。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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