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公開番号
2025134115
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-17
出願番号
2024031802
出願日
2024-03-04
発明の名称
タイヤ用ゴム組成物およびタイヤ
出願人
横浜ゴム株式会社
代理人
個人
主分類
C08L
9/00 20060101AFI20250909BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】タイヤ用ゴム組成物において、タイヤリサイクルのために再生カーボンブラックを用した場合は、実用上十分な破断強度が得られないという問題点がある。
【解決手段】ジエン系ゴム、カーボンブラック、再生カーボンブラックおよびランダムポリプロピレンを含み、前記ランダムポリプロピレンの融点が110℃以上155℃以下であり、かつ、温度230℃、荷重2.16kgで測定されたメルトマスフローレート(MFR)が3g/10分以上であり、前記再生カーボンブラックの配合量が、前記ジエン系ゴム100質量部に対し10質量部を超えるタイヤ用ゴム組成物によって上記課題を解決した。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ジエン系ゴム、カーボンブラック、再生カーボンブラックおよびランダムポリプロピレンを含むタイヤ用ゴム組成物であって、
前記ランダムポリプロピレンの融点が110℃以上155℃以下であり、かつ、温度230℃、荷重2.16kgで測定されたメルトマスフローレート(MFR)が3g/10分以上であり、
前記再生カーボンブラックの配合量が、前記ジエン系ゴム100質量部に対し10質量部を超える、
ことを特徴とするタイヤ用ゴム組成物。
続きを表示(約 770 文字)
【請求項2】
前記再生カーボンブラックのDBP吸油量と圧縮DBP吸油量(24M4DBP)の差(ΔDBP)が20ml/100g未満であり、
前記再生カーボンブラックの窒素吸着比表面積N
2
SA(単位m
2
/g)と沃素吸着量IA(単位mg/g)の比であるN
2
SA/IAが0.8以上2.0未満の範囲にあり、
前記カーボンブラックおよび前記再生カーボンブラックの合計の総量が、前記ジエン系ゴム100質量部に対し、15~150質量部であることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項3】
前記カーボンブラックの窒素吸着比表面積N
2
SAが60~150m
2
/gであり、かつDBP吸油量が100~140ml/100gであることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項4】
前記ランダムポリプロピレンの配合量が、前記ジエン系ゴム100質量部に対し1~20質量部であることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項5】
前記ランダムポリプロピレンが、プロピレン-エチレンランダム共重合体、プロピレン-1-ブテンランダム共重合体およびプロピレン-エチレン-1-ブテンランダム共重合体から選択されることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項6】
前記カーボンブラックおよび前記再生カーボンブラックの合計の総量に対し、前記再生カーボンブラックの割合が30質量%以上であることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項7】
請求項1に記載のタイヤ用ゴム組成物を用いたタイヤ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤ用ゴム組成物およびタイヤに関するものであり、詳しくは再生カーボンブラックを配合しても、実用上十分な破断強度を有するタイヤ用ゴム組成物およびそれを用いたタイヤに関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、資源の保全や環境保護が注目される中、タイヤにおいてもリサイクル率の向上が求められている。そこで廃タイヤなど使用済みのゴム製品を熱分解して得られる再生カーボンブラックや(例えば下記特許文献1参照)、非石油原料由来の再生カーボンブラックの使用が提案されている。
【0003】
しかし再生カーボンブラックにはタイヤの原材料である補強材、タイヤコード等由来の不純物、製造時の熱分解工程由来の不純物等が含まれるため、ゴムの破断強度が大幅に悪化するという問題点がある。そのため、再生カーボンブラックの表面活性の調整や配合量の選定等の技術が知られているが、実用上十分な破断強度を付与するには至っていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許6856781号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって本発明の目的は、再生カーボンブラックを配合しても、実用上十分な破断強度を有するタイヤ用ゴム組成物およびそれを用いたタイヤを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、ジエン系ゴム、カーボンブラック、再生カーボンブラックおよびランダムポリプロピレンを含むタイヤ用ゴム組成物であって、ランダムポリプロピレンの融点およびメルトマスフローレートを特定の範囲に定めるとともに、再生カーボンブラックの配合量を特定量とすることにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成することができた。
【0007】
すなわち本発明は、ジエン系ゴム、カーボンブラック、再生カーボンブラックおよびランダムポリプロピレンを含むタイヤ用ゴム組成物であって、前記ランダムポリプロピレンの融点が110℃以上155℃以下であり、かつ、温度230℃、荷重2.16kgで測定されたメルトマスフローレート(MFR)が3g/10分以上であり、前記再生カーボンブラックの配合量が、前記ジエン系ゴム100質量部に対し10質量部を超える、
ことを特徴とするタイヤ用ゴム組成物を提供するものである。
また本発明は、前記タイヤ用ゴム組成物を用いたタイヤを提供するものである。
【発明の効果】
【0008】
上述のように、再生カーボンブラックにはタイヤの原材料である補強材、タイヤコード等由来の不純物、製造時の熱分解工程由来の不純物等が含まれ、破断強度が大幅に悪化するという問題点があった。本発明者は鋭意検討を重ねた結果、再生カーボンブラックに不純物(例えば灰分)が存在する場合でも、特定のランダムポリプロピレンを配合することにより、前記問題点の発現を極力抑制できることを見出した。
これにより本発明によれば、再生カーボンブラックを配合しても、実用上十分な破断強度を有するタイヤ用ゴム組成物およびタイヤを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
【0010】
(ジエン系ゴム)
本発明で使用されるジエン系ゴムは、タイヤ用途に通常使用されるものであればとくに制限されないが、例えば、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレン-ブタジエン共重合体ゴム(SBR)、アクリロニトリル-ブタジエン共重合体ゴム(NBR)、エチレン-プロピレン-ジエンターポリマー(EPDM)等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。また、その分子量やミクロ構造はとくに制限されず、アミン、アミド、シリル、アルコキシシリル、カルボキシル、ヒドロキシル基等で末端変性されていても、エポキシ化されていてもよい。
ジエン系ゴムの重量平均分子量(Mw)は特に限定されないが、本発明の効果等がより優れる理由から、100,000~5,000,000であることが好ましく、200,000~3,000,000であることがより好ましく、300,000~2,000,000であることがさらに好ましい。
なお、本明細書において重量平均分子量(Mw)および数平均分子量(Mn)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)測定により得られる標準ポリスチレン換算値である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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