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公開番号
2025128544
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-03
出願番号
2024025263
出願日
2024-02-22
発明の名称
空気入りタイヤ
出願人
横浜ゴム株式会社
代理人
清流国際弁理士法人
,
個人
,
個人
主分類
B60C
11/13 20060101AFI20250827BHJP(車両一般)
要約
【課題】石噛みによるストーンドリリングを効果的に抑制することを可能にした空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】トレッド部1の外表面に溝20が形成された空気入りタイヤにおいて、溝20は、最深部を形成する溝底21と、トレッド部1の踏面から溝底側に延びる一対の側壁22と、少なくとも一方の側壁22から溝20内に突出する突起部23とを有し、空気入りタイヤを正規リムに組み付けて正規内圧を充填した状態を正規状態とし、正規状態にある空気入りタイヤを平面に接触させて正規荷重の100%の荷重を負荷した状態を標準接地状態としたとき、標準接地状態において、溝20が接地直下域に位置するとき、突起部23の位置で測定される溝20の溝幅W1aと溝20の開口部の位置で測定される溝20の溝幅W2aとがW1a/W2a≦0.75の関係を満足する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部と、前記トレッド部の両側に配置された一対のサイドウォール部と、これらサイドウォール部のタイヤ外径方向内側に配置された一対のビード部とを備え、前記一対のビード部間にカーカス層が装架され、前記カーカス層の外径側にベルト層が配置され、前記トレッド部の外表面に溝が形成された空気入りタイヤにおいて、
前記溝は、前記溝の最深部を形成する溝底と、前記トレッド部の踏面から前記溝底側に延びる一対の側壁と、前記一対の側壁のうちの少なくとも一方の側壁から前記溝内に突出する突起部とを有し、
前記空気入りタイヤを正規リムに組み付けて正規内圧を充填した状態を正規状態とし、前記正規状態にある前記空気入りタイヤを平面に接触させて正規荷重の100%の荷重を負荷した状態を標準接地状態としたとき、
前記標準接地状態において、前記溝が接地直下域に位置するとき、前記突起部の位置で測定される前記溝の溝幅W1aと前記溝の開口部の位置で測定される前記溝の溝幅W2aとがW1a/W2a≦0.75の関係を満足することを特徴とする空気入りタイヤ。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記溝は、前記一対の側壁のうちの一方の側壁から前記溝内に突出する突起部を有し、他方の側壁には前記突起部が存在しないことを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
【請求項3】
前記標準接地状態において、前記溝が接地直下域に位置するとき、前記溝の溝深さDaと前記突起部の高さd1aとが0.10≦d1a/Da≦0.70の関係を満足することを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項4】
前記標準接地状態において、前記溝が接地直下域に位置するとき、前記溝の溝深さDaと前記ベルト層から前記溝の溝底までの距離Haとが0.1≦Ha/Da≦0.7の関係を満足することを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項5】
前記正規状態において、前記溝の開口部から前記突起部までの前記溝の断面積S2bと前記突起部から前記溝底までの前記溝の断面積S1bとがS1b/S2b≦0.4の関係を満足することを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項6】
前記正規状態において、前記ベルト層から前記溝の溝底までの距離Hbと前記突起部の高さd1bとの和が6mm以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項7】
前記正規状態において、前記突起部は、前記側壁に接続される部分と前記溝底に接続される部分に湾曲面を有し、前記側壁に接続される面と前記溝底に接続される面とが互いに連結される先端部分に屈曲面を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項8】
前記正規状態において、前記溝の溝深さDbの半分の位置から前記突起部までの前記溝の断面積S3bと前記突起部から前記溝底までの前記溝の断面積S1bとがS1b/S3b≦0.6の関係を満足することを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項9】
前記正規状態において、前記突起部の位置で測定される前記溝の溝幅W1bが1mm以上8mm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項10】
前記正規状態において前記突起部の位置で測定される前記溝の溝幅W1bと前記標準接地状態において前記突起部の位置で測定される前記溝の溝幅W1aとがW1a/W1b≦0.7の関係を満足することを特徴とする請求項又は2に記載の空気入りタイヤ。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、重荷重用タイヤとして好適な空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、石噛みによるストーンドリリングを効果的に抑制することを可能にした空気入りタイヤに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
トラック等に使用される重荷重用の空気入りタイヤは、オンロードのみならずオフロードでも使用されるため、トレッド部の外表面に形成された溝に石噛みが発生することがある。このような石噛みが発生すると、溝内に挟まった石が徐々に溝底側へ移動し、やがて溝底に到達する。このような現象はストーンドリリングと呼ばれている。そして、石が溝底に到達すると、これが溝底にクラックを生じさせる要因となる。また、溝底のクラックがベルト層に到達してベルト層が損傷すると、空気入りタイヤの耐久性を低下させたり、空気入りタイヤの更生を不可能にしたりするという問題がある。
【0003】
このような石噛みによる溝底のクラックを抑制するために、溝の両側壁から溝内に突出する突起部を設け、これら突起部により石の排出を促進することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、溝内に突起部を設けただけでは、ストーンドリリングを必ずしも十分に抑制することができないのが現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5804823号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、石噛みによるストーンドリリングを効果的に抑制することを可能にした空気入りタイヤを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための本発明の空気入りタイヤは、タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部と、前記トレッド部の両側に配置された一対のサイドウォール部と、これらサイドウォール部のタイヤ外径方向内側に配置された一対のビード部とを備え、前記一対のビード部間にカーカス層が装架され、前記カーカス層の外径側にベルト層が配置され、前記トレッド部の外表面に溝が形成された空気入りタイヤにおいて、
前記溝は、前記溝の最深部を形成する溝底と、前記トレッド部の踏面から前記溝底側に延びる一対の側壁と、前記一対の側壁のうちの少なくとも一方の側壁から前記溝内に突出する突起部とを有し、
前記空気入りタイヤを正規リムに組み付けて正規内圧を充填した状態を正規状態とし、前記正規状態にある前記空気入りタイヤを平面に接触させて正規荷重の100%の荷重を負荷した状態を標準接地状態としたとき、
前記標準接地状態において、前記溝が接地直下域に位置するとき、前記突起部の位置で測定される前記溝の溝幅W1aと前記溝の開口部の位置で測定される前記溝の溝幅W2aとがW1a/W2a≦0.75の関係を満足することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明者は、トレッド部の外表面に形成された溝の断面形状とストーンドリリングとの関係について鋭意研究した結果、石噛みによるストーンドリリングを抑制するにあたって、標準接地状態における溝の断面形状を適正化することが重要である点を知見し、本発明に至ったのである。
【0008】
即ち、本発明では、トレッド部の外表面に形成された溝が少なくとも一方の側壁から溝内に突出する突起部を有し、標準接地状態において、溝が接地直下域に位置するとき、突起部の位置で測定される溝の溝幅W1aと溝の開口部の位置で測定される溝の溝幅W2aとがW1a/W2a≦0.75の関係を満足することにより、溝内に侵入した石が溝底に到達するのを抑制し、ストーンドリリングを効果的に抑制することができる。その結果、石噛みによる溝底のクラックを効果的に抑制することができる。
【0009】
本発明において、トレッド部の外表面に形成された溝は、一対の側壁のうちの一方の側壁から溝内に突出する突起部を有し、他方の側壁には突起部が存在しないことが好ましい。このように突起部が一方の溝壁のみに設けられた溝によれば、溝内に侵入した石を効果的に排出し、ストーンドリリングを抑制することができる。
【0010】
標準接地状態において、溝が接地直下域に位置するとき、溝の溝深さDaと突起部の高さd1aとは0.10≦d1a/Da≦0.70の関係を満足することが好ましい。突起部の高さd1aを溝の溝深さDaとの関係で上記範囲に設定することにより、溝内に侵入した石を効果的に排出し、ストーンドリリングを抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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