TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025131048
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-09
出願番号
2024028540
出願日
2024-02-28
発明の名称
タイヤ
出願人
横浜ゴム株式会社
代理人
清流国際弁理士法人
,
個人
,
個人
主分類
B60C
11/03 20060101AFI20250902BHJP(車両一般)
要約
【課題】 ドライ路面における操縦安定性を良好に維持しながらスノー性能を向上し、且つスキール音の発生を抑制することを可能にしたタイヤを提供する。
【解決手段】 トレッド部1に、内側主溝11および外側主溝12と、これら主溝により区画されたセンター陸部21、中間陸部22、およびショルダー陸部23とを有するタイヤにおいて、中間陸部22の内側領域22iにおける溝面積比率R2inと中間陸部22の外側領域22oにおける溝面積比率R2outとがR2in>R2outの関係を満たし、ショルダー陸部23の内側領域23iにおける溝面積比率R3inとショルダー陸部23の外側領域23oにおける溝面積比率R3outとがR3in<R3outの関係を満たし、タイヤ接地幅TCWとタイヤ総幅SWとが0.79≦TCW/SW≦0.85の関係を満たすようにする。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部を備え、前記トレッド部にタイヤ周方向に延びる一対の内側主溝と前記一対の内側主溝のタイヤ幅方向外側に配置された一対の外側主溝とを含む4本の主溝が設けられ、前記一対の内側主溝の間に区画されたセンター陸部と、前記センター陸部のタイヤ幅方向外側であってタイヤ幅方向に隣り合う前記内側主溝および前記外側主溝の間に区画された一対の中間陸部と、前記中間陸部のタイヤ幅方向外側であって前記外側主溝のタイヤ幅方向外側に区画された一対のショルダー陸部とが形成され、これら陸部に溝および/またはサイプが形成されたタイヤにおいて、
前記中間陸部のタイヤ幅方向中心よりもタイヤ幅方向内側の領域を内側領域とし、前記中間陸部のタイヤ幅方向中心よりもタイヤ幅方向外側の領域を外側領域としたとき、前記中間陸部の内側領域における溝面積比率R2inと前記中間陸部の外側領域における溝面積比率R2outとがR2in>R2outの関係を満たし、
前記ショルダー陸部のタイヤ幅方向中心よりもタイヤ幅方向内側の領域を内側領域とし、前記ショルダー陸部のタイヤ幅方向中心よりもタイヤ幅方向外側の領域を外側領域としたとき、前記ショルダー陸部の内側領域における溝面積比率R3inと前記ショルダー陸部の外側領域における溝面積比率R3outとがR3in<R3outの関係を満たし、
タイヤ接地幅TCWとタイヤ総幅SWとが0.79≦TCW/SW≦0.85の関係を満たすことを特徴とするタイヤ。
続きを表示(約 860 文字)
【請求項2】
前記中間陸部の前記内側領域の前記溝面積比R2inが25%~35%であり、前記中間陸部の前記外側領域の前記溝面積比R2outが15%~25%であり、前記ショルダー陸部の前記内側領域の前記溝面積比R3inが10%~15%であり、前記ショルダー陸部の前記外側領域の前記溝面積比R3outが20%~25%であることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ。
【請求項3】
前記センター陸部に、溝幅1mm以下であってタイヤ幅方向に沿って延びる複数本の第一サイプと、溝幅1mm超であってタイヤ幅方向に沿って延びる複数本の横溝とが形成され、前記第一サイプおよび前記横溝がタイヤ周方向に対して同一角度で配置されて互いに連結され、前記第一サイプおよび前記横溝の各々が前記一対の内側主溝のいずれか一方に開口し、且つ前記第一サイプおよび前記横溝はタイヤ周方向に交互に配置されたことを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ。
【請求項4】
前記中間陸部に、タイヤ幅方向に延びる複数本の第二サイプと、一端が前記外側主溝に開口し他端が前記中間陸部内で閉塞すると共に屈曲形状を有する複数本の補助溝とが形成され、前記補助溝が開口端から屈曲点まで延長する第一溝部と屈曲点から閉塞端まで延長する第二溝部とを有することを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ。
【請求項5】
前記ショルダー陸部に、タイヤ幅方向に延びて外側主溝に対して非連通となる複数本のラグ溝と、タイヤ周方向に隣り合う前記ラグ溝の間に配置されタイヤ幅方向に延びて外側主溝に対して非連通となる複数本のサイプと、タイヤ周方向に対して傾斜して延在しタイヤ周方向に隣り合う前記ラグ溝を互いに連結する複数本の縦溝とが形成され、1本の前記ラグ溝のタイヤ周方向の一方側に接続する前記縦溝およびタイヤ周方向の他方側に接続する前記縦溝のそれぞれの接続端がタイヤ幅方向にずれて配置されたことを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、オールシーズンタイヤとして好適なタイヤに関し、更に詳しくは、ドライ路面における操縦安定性を良好に維持しながらスノー性能を向上し、且つスキール音の発生を抑制することを可能にしたタイヤに関する。
続きを表示(約 3,300 文字)
【背景技術】
【0002】
一年を通じて様々な天候下で使用することを想定した所謂オールシーズンタイヤは、通常の乾燥路面において優れた走行性能を発揮する他に、例えば降雪時に優れたスノー性能を発揮することが求められる。これに対して、従来のオールシーズンタイヤにおいては、トレッド部の陸部に屈曲形状を有する複数本のラグ溝を設けることで溝によるエッジ成分をあらゆる方向に作用させると共に、トレッド部の陸部に複数本のサイプを設けることでスノー性能を向上させることが行われている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、近年、タイヤに対する要求性能が高度化しており、サマータイヤ(氷雪路面の走行を想定しないタイヤ)と同等の性能(例えばドライ路面における操縦安定性)を確保しながらスノー性能を更に向上することが求められている。また、タイヤと路面との間で生じる滑りに起因するスキール音を抑制することも求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-205410号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、ドライ路面における操縦安定性を良好に維持しながらスノー性能を向上し、且つスキール音の発生を抑制することを可能にしたタイヤを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するための本発明のタイヤは、タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部を備え、前記トレッド部にタイヤ周方向に延びる一対の内側主溝と前記一対の内側主溝のタイヤ幅方向外側に配置された一対の外側主溝とを含む4本の主溝が設けられ、前記一対の内側主溝の間に区画されたセンター陸部と、前記センター陸部のタイヤ幅方向外側であってタイヤ幅方向に隣り合う前記内側主溝および前記外側主溝の間に区画された一対の中間陸部と、前記中間陸部のタイヤ幅方向外側であって前記外側主溝のタイヤ幅方向外側に区画された一対のショルダー陸部とが形成され、これら陸部に溝および/またはサイプが形成されたタイヤにおいて、前記中間陸部のタイヤ幅方向中心よりもタイヤ幅方向内側の領域を内側領域とし、前記中間陸部のタイヤ幅方向中心よりもタイヤ幅方向外側の領域を外側領域としたとき、前記中間陸部の内側領域における溝面積比率R2inと前記中間陸部の外側領域における溝面積比率R2outとがR2in>R2outの関係を満たし、前記ショルダー陸部のタイヤ幅方向中心よりもタイヤ幅方向内側の領域を内側領域とし、前記ショルダー陸部のタイヤ幅方向中心よりもタイヤ幅方向外側の領域を外側領域としたとき、前記ショルダー陸部の内側領域における溝面積比率R3inと前記ショルダー陸部の外側領域における溝面積比率R3outとがR3in<R3outの関係を満たし、タイヤ接地幅TCWとタイヤ総幅SWとが0.79≦TCW/SW≦0.85の関係を満たすことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の発明者は、センター陸部、一対の中間陸部、および一対のショルダー陸部を備えたタイヤにおける溝やサイプの配置について鋭意研究した結果、中間陸部およびショルダー陸部のそれぞれについてタイヤ幅方向に二分割したときのタイヤ幅方向内側およびタイヤ幅方向外側の溝面積比率のバランスを最適化すること、およびタイヤ総幅SWに対するタイヤ接地幅TCWの比TCW/SWを最適化することによって、スノー性能の向上およびスキール音の抑制の両立が図れることを知見した。本発明は、この知見に基づくものであり、中間陸部については幅方向内側に溝やサイプを多く配置し、内側領域の溝面積比率R2inを外側領域の溝面積比率R2outよりも大きくし、スノー性能の向上を図り、且つ、ショルダー陸部については幅方向内側に溝やサイプを少なく配置し、内側領域の溝面積比率R3inを外側領域の溝面積比率R3outよりも小さくすることで、ショルダー陸部の剛性を高めてスキール音の抑制を図ることができる。更に、タイヤ総幅SWに対するタイヤ接地幅TCWの比TCW/SWを上述の範囲に設定しているため、トレッド剛性を確保してスキール音を抑制しながら、接地長を確保してスノー性能の向上を図ることができる。尚、上記のように、中間陸部およびショルダー陸部のそれぞれの内側領域/外側領域のバランスやタイヤ総幅SWに対するタイヤ接地幅TCWの比TCW/SWを最適化しており、従来のタイヤに対して溝やサイプの本数や配置を著しく変更することはないためドライ路面における操縦安定性は良好に維持することができる。これらの協働により、ドライ路面における操縦安定性を良好に維持しながらスノー性能を向上し、且つスキール音の発生を抑制することができる。
【0007】
本発明においては、中間陸部の内側領域の溝面積比R2inが25%~35%であり、中間陸部の外側領域の溝面積比R2outが15%~25%であり、且つショルダー陸部の内側領域の溝面積比R3inが10%~15%であり、ショルダー陸部の外側領域の溝面積比R3outが20%~25%であることが好ましい。これにより、中間陸部の内側領域に溝やサイプを十分に多く配置してスノー性能を向上すると共に、中間陸部の外側領域にも適度に溝やサイプを設けて操縦安定性を確保することができる。また、ショルダー陸部の内側領域に溝やサイプを適度に少なく配置してスキール音を効果的に抑制すると共に、ショルダー陸部の外側領域に適度に溝やサイプを設けてスノー性能を向上することができる。
【0008】
本発明においては、センター陸部に、溝幅1mm以下であってタイヤ幅方向に沿って延びる複数本の第一サイプと、溝幅1mm超であってタイヤ幅方向に沿って延びる複数本の横溝とが形成され、第一サイプおよび横溝がタイヤ周方向に対して同一角度で配置されて互いに連結され、第一サイプおよび横溝の各々が一対の内側主溝のいずれか一方に開口し、且つ第一サイプおよび横溝はタイヤ周方向に交互に配置された仕様にすることもできる。この仕様では、前述のようにサイプおよび横溝が設けられることで、センター陸部の剛性を確保しながら排雪性を改善することができ、ドライ路面での操縦安定性を良好に維持しながらスノー性能を改善するには有利になる。
【0009】
本発明においては、中間陸部に、タイヤ幅方向に延びる複数本の第二サイプと、一端が外側主溝に開口し他端が中間陸部内で閉塞すると共に屈曲形状を有する複数本の補助溝とが形成され、補助溝が開口端から屈曲点まで延長する第一溝部と屈曲点から閉塞端まで延長する第二溝部とを有する仕様にすることもできる。この仕様では、前述の屈曲形状を有する補助溝により、中間陸部の剛性を確保しながらスノートラクションを高めることができ、ドライ路面での操縦安定性を良好に維持しながらスノー性能を改善するには有利になる。
【0010】
本発明においては、ショルダー陸部に、タイヤ幅方向に延びて外側主溝に対して非連通となる複数本のラグ溝と、タイヤ周方向に隣り合うラグ溝の間に配置されタイヤ幅方向に延びて外側主溝に対して非連通となる複数本のサイプと、タイヤ周方向に対して傾斜して延在しタイヤ周方向に隣り合うラグ溝を互いに連結する複数本の縦溝とが形成され、1本のラグ溝のタイヤ周方向の一方側に接続する縦溝およびタイヤ周方向の他方側に接続する縦溝のそれぞれの接続端がタイヤ幅方向にずれて配置された仕様にすることもできる。この仕様では、前述のようにラグ溝、縦溝、およびサイプが設けられることで、ショルダー陸部の剛性を確保しながらスノートラクションを高めることができ、ドライ路面での操縦安定性を良好に維持しながらスノー性能を改善するには有利になる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
横浜ゴム株式会社
タイヤ
今日
横浜ゴム株式会社
タイヤ
2か月前
横浜ゴム株式会社
音響窓
1か月前
横浜ゴム株式会社
タイヤ
1か月前
横浜ゴム株式会社
タイヤ
2か月前
横浜ゴム株式会社
タイヤ
2か月前
横浜ゴム株式会社
タイヤ
2か月前
横浜ゴム株式会社
タイヤ
今日
横浜ゴム株式会社
タイヤ
2か月前
横浜ゴム株式会社
タイヤ
2か月前
横浜ゴム株式会社
タイヤ
20日前
横浜ゴム株式会社
タイヤ
2か月前
横浜ゴム株式会社
タイヤ
2か月前
横浜ゴム株式会社
タイヤ
2か月前
横浜ゴム株式会社
タイヤ
2か月前
横浜ゴム株式会社
タイヤ
2か月前
横浜ゴム株式会社
タイヤ
2か月前
横浜ゴム株式会社
タイヤ
2か月前
横浜ゴム株式会社
タイヤ
2か月前
横浜ゴム株式会社
タイヤ
27日前
横浜ゴム株式会社
タイヤ
2か月前
横浜ゴム株式会社
タイヤ
14日前
横浜ゴム株式会社
タイヤ
16日前
横浜ゴム株式会社
タイヤ
14日前
横浜ゴム株式会社
タイヤ
14日前
横浜ゴム株式会社
タイヤ
14日前
横浜ゴム株式会社
タイヤ
1日前
横浜ゴム株式会社
タイヤ
1日前
横浜ゴム株式会社
タイヤ
9日前
横浜ゴム株式会社
タイヤ
19日前
横浜ゴム株式会社
タイヤ
2日前
横浜ゴム株式会社
ゴム組成物
3か月前
横浜ゴム株式会社
空気入りタイヤ
7日前
横浜ゴム株式会社
空気入りタイヤ
2か月前
横浜ゴム株式会社
空気入りタイヤ
3か月前
横浜ゴム株式会社
空気入りタイヤ
13日前
続きを見る
他の特許を見る