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公開番号2024118388
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-30
出願番号2023036963
出願日2023-02-20
発明の名称ドライブシャフト
出願人株式会社三五
代理人
主分類F16D 3/20 20060101AFI20240823BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】固定式等速自在継手と摺動式等速自在継手が中空の中間シャフトの両端に取付けられる構造において、強度が高くトルク伝達容量の増大が容易なドライブシャフトを提案する。
【解決手段】中間シャフトは全体に亘って中空であり、固定式等速自在継手のインナーレースに軸部が同軸状に一体形成されるとともに該軸部に中間シャフトの一端開口が外嵌合し、摺動式等速自在継手のトリポードに軸部が同軸状に一体形成されるとともに該軸部に前記中間シャフトの他端開口が外嵌合している。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
固定式等速自在継手と摺動式等速自在継手が中間シャフトの両端に取付けられるドライブシャフトにおいて、
中間シャフトは全体に亘って中空であり、
固定式等速自在継手のインナーレースには軸部が同軸状に一体形成され該軸部に前記中間シャフトの一端開口が外嵌合し、
摺動式等速自在継手のトリポードには軸部が同軸状に一体形成され該軸部に前記中間シャフトの他端開口が外嵌合する、
ことを特徴とするドライブシャフト。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、中空シャフトの両端に等速自在継手を取付けたドライブシャフトに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
自動車の駆動系に使用されるドライブシャフトは、固定式等速自在継手と摺動式等速自在継手が、中間シャフトの両端に取付けられる構造が一般的である。最近では、軽量化および回転慣性の減少のために、中間シャフトを中空化することがある(例えば、特許文献1)。
【0003】
一体型かつ中空の中間シャフトを用いた従来のドライブシャフトを、図4に基づいて詳述する。このドライブシャフト101は前輪用ドライブシャフトであり、インボード側には摺動式等速自在継手103が連結され、アウトボード側には固定式等速自在継手104が連結されている。摺動式等速自在継手103としてトリポード型等速自在継手が示され、固定式等速自在継手104は、8個のボールを用いたツェッパ型等速自在継手が示されている。摺動式等速自在継手103は、外側継手部材105、内側継手部材としてのトリポード部材106とローラ107とからなり、トリポード部材106に形成した3本の脚軸108にローラ107が回転自在に嵌合されている。ローラ107は外側継手部材105に形成されたトラック溝109に転動自在に収容されている。
【0004】
トリポード部材106と中空シャフト102の一端がスプライン130(セレーションも含まれる。以下、同じ)により内嵌合され、止め輪111によって軸方向に固定されている。外側継手部材105の外周と中空シャフト102の外周にブーツ120の両端部が取り付けられ、継手内部が密封されている。継手内部には潤滑剤としてのグリースが封入されている。
【0005】
一方、固定式等速自在継手104は、外側継手部材112、内側継手部材113、ボール114および保持器115とからなる。外側継手部材112の球面状内周面118には軸方向に曲線状に湾曲した8本のトラック溝116が形成されている。内側継手部材113の球面状外周面119には、外側継手部材112のトラック溝116に対向するトラック溝117が形成され、両トラック溝116、117間にボール114が配置されている。
【0006】
ボール114は保持器115に収容され、保持器115の内外周面は内側継手部材(インナーレース)113の球面状外周面119と外側継手部材112の球面状内周面118にそれぞれ嵌合している。内側継手部材113へ中空シャフト102の他端がスプライン131により内嵌合され、止め輪122によって軸方向に固定されている。外側継手部材112の外周と中空シャフト102の外周にブーツ121の両端部が取り付けられ、継手内部が密封されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2007-315463号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、内側継手部材(インナーレース)113やトリポード部材106に大径の開口を設け、その開口内へ中空シャフト102が嵌り込む所謂内嵌合であるので、強度上、開口周囲の肉厚を多く(径方向に厚く)確保する必要があり、十分に確保できないとこの部位が最弱部位となり易い。また、上記の開口と周縁肉厚の関係から、インナーレースやトリポートの軽量化・小型化が困難である。更に、トルク伝達容量を増やそうとすると、中空シャフト102の径を大きくする必要があるが、それには開口の大径化が伴うため開口周囲の肉厚確保と背反となり、大径化は困難である。
【0009】
上記のような課題に鑑み、本発明は、固定式等速自在継手と摺動式等速自在継手が中空の中間シャフトの両端に取付けられる構造において、強度が高くトルク伝達容量の増大が容易なドライブシャフトを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するために、本発明のドライブシャフトにおいては、中間シャフトは全体に亘って中空であり、固定式等速自在継手のインナーレースに軸部が同軸状に一体形成されるとともに該軸部に中間シャフトの一端開口が外嵌合し、摺動式等速自在継手のトリポードに軸部が同軸状に一体形成されるとともに該軸部に前記中間シャフトの他端開口が外嵌合しているものである。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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