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公開番号2024082685
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-20
出願番号2022196705
出願日2022-12-09
発明の名称緩衝器
出願人カヤバ株式会社
代理人個人
主分類F16F 9/40 20060101AFI20240613BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】設置対象への搭載性を損なうことなく狙い通りの減衰力を発揮可能な緩衝器を提供する。
【解決手段】本発明の緩衝器Dは、シリンダ1と、シリンダ1内に移動自在に挿入されるとともにシリンダ1内を液体が充填される伸側室R1と圧側室R2とに区画するピストン2と、シリンダ1内に挿入されてピストン2に連結されるピストンロッド3と、シリンダ1の外周側に配置されて内方に液体のみで満たされる液溜室R3を形成するアウターチューブ4と、伸側室R1を液溜室R3に連通する減衰通路Pと、減衰通路Pに設けられて伸側室R1から液溜室R3へ向かう液体の流れに与える抵抗を調整可能な可変減衰バルブVと、アウターチューブ4の外方に配置されるとともに液溜室R3に連通されて液体を貯留するタンク6とを備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
シリンダと、
前記シリンダ内に移動自在に挿入されるとともに前記シリンダ内を液体が充填される伸側室と圧側室とに区画するピストンと、
前記シリンダ内に挿入されて前記ピストンに連結されるピストンロッドと、
前記シリンダの外周側に配置されて内方に液体のみで満たされる液溜室を形成するアウターチューブと、
前記伸側室を前記液溜室に連通する減衰通路と、
前記減衰通路に設けられて前記伸側室から前記液溜室へ向かう液体の流れに与える抵抗を調整可能な可変減衰バルブと、
前記アウターチューブの外方に配置されるとともに前記液溜室に連通されて液体を貯留するタンクとを備えた
ことを特徴とする緩衝器。
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
前記アウターチューブは、前記シリンダを軸方向の全長に亘って覆う
ことを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。
【請求項3】
前記シリンダと前記アウターチューブとの間に配置されて、前記シリンダとの間に前記減衰通路を形成する中間筒を備え、
前記中間筒と前記アウターチューブとの間に前記液溜室を形成した
ことを特徴とする請求項2に記載の緩衝器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バルブおよび緩衝器に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
振動を抑制する減衰力を発揮する緩衝器にあっては、減衰力を調整可能なものがある。このような緩衝器では、たとえば、ソレノイドを利用した電磁弁を減衰弁として減衰力調整を可能とするものがよく知られている。ここで、伸長作動時と収縮作動時の両方で減衰力調整を行えるようにする場合、伸長作動時で減衰力を発揮する減衰弁と収縮作動時で減衰力を発揮する減衰弁の双方を設けるとコスト高となってしまう。
【0003】
そこで、緩衝器が伸長しても収縮しても作動油が通過する減衰通路を設け、この減衰通路に減衰弁を設置して、伸長作動時と収縮作動時の両方で減衰力調整を行える構造を採用する緩衝器が開発されている。
【0004】
具体的には、この緩衝器は、シリンダと、シリンダ内に摺動自在に挿入されるピストンと、シリンダ内に移動自在に挿入されてピストンに連結されるピストンロッドと、シリンダ内に挿入したピストンで区画したロッド側室とピストン側室と、シリンダの外周を覆ってシリンダとの間に減衰通路を形成する中間筒と、さらに、中間筒の外周を覆って中間筒との間にリザーバを形成するアウターチューブと、リザーバからピストン側室へ向かう作動油の流れのみを許容する吸込通路と、ピストンに設けられてピストン側室からロッド側室へ向かう作動油の流れのみを許容するピストン通路と、減衰通路とリザーバとの間に設けた減衰弁とを備えて構成されている(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2014-231912号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このように構成された従来の緩衝器では、減衰弁を通過した作動油が噴流となって勢いよくリザーバ内へ流入し、この噴流によって気体に面するリザーバ内の作動油が撹拌されて、リザーバ内の作動油に気体が巻き込まれて混入されてしまうと、緩衝器の変位に対して発生される減衰力の波形(減衰波形)に乱れが生じてしまい狙い通りの減衰力を発揮しづらくなる問題がある。
【0007】
よって、従来の緩衝器では、リザーバ内の油量を多くしてリザーバ内の油面を可能な限り減衰弁の液体の吹き出し口から遠ざけておく必要があり、そのため、リザーバを形成するアウターチューブの軸方向長さが長くなって緩衝器の基本長が長くなる。このように緩衝器の基本長が長くなってしまうと、緩衝器の設置対象への搭載性が悪化してしまう。
【0008】
そこで、本発明は、設置対象への搭載性を損なうことなく狙い通りの減衰力を発揮可能な緩衝器の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するため、本発明の緩衝器は、シリンダと、シリンダ内に移動自在に挿入されるとともにシリンダ内を液体が充填される伸側室と圧側室とに区画するピストンと、シリンダ内に挿入されてピストンに連結されるピストンロッドと、シリンダの外周側に配置されて内方に液体のみで満たされる液溜室を形成するアウターチューブと、伸側室を液溜室に連通する減衰通路と、減衰通路に設けられて伸側室から液溜室へ向かう液体の流れに与える抵抗を調整可能な可変減衰バルブと、アウターチューブの外方に配置されるとともに液溜室に連通されて液体を貯留するタンクとを備えている。
【0010】
このように構成された緩衝器では、タンクをアウターチューブの外方に備えることで液溜室内を液体のみで満たすことができ、伸縮作動時に可変減衰弁を通じて液体が液溜室内に流入しても、液溜室内で液体が気体を巻き込むのを防止できる。
(【0011】以降は省略されています)

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