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公開番号2024123999
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2023031866
出願日2023-03-02
発明の名称車高調整機能付き緩衝器
出願人カヤバ株式会社
代理人個人
主分類F16F 9/32 20060101AFI20240905BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】車高の調整を可能としつつも全長の長尺化を回避して車両への搭載性を損なうことの無い車高調整機能付き緩衝器を提供する。
【解決手段】
本発明における車高調整機能付き緩衝器SAは、シリンダ1と、シリンダ1内を液体が充填される伸側室R1と圧側室R2とに区画するピストン2と、ピストン2に連結されるピストンロッド3と、シリンダ1を覆う外筒5とを有する緩衝器本体Dと、液体を貯留するタンクTとリザーバRとに外筒5内を区画する仕切部材30と、仕切部材30に設けられてリザーバRを介してシリンダ1内に液体を給排させるポンプ本体31aと、ポンプ本体31aを駆動可能であってハウジング(仕切部材)30の反ピストンロッド側に取り付けられるモータ31bとを有するポンプ31と、ピストンロッド3と仕切部材との間に介装される懸架ばねSとを備えて構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
シリンダと、前記シリンダ内に軸方向へ移動可能に挿入されて前記シリンダ内を液体が充填される伸側室と圧側室とに区画するピストンと、前記伸側室内に挿入されて前記シリンダに対して軸方向へ移動可能であって前記ピストンに連結されるピストンロッドと、前記シリンダを覆う外筒とを有する緩衝器本体と、
液体を貯留するタンクと前記圧側室に連通されて前記シリンダ内に前記ピストンロッドが出入りする体積を補償するリザーバとに前記外筒内を区画する仕切部材と、
前記仕切部材に設けられて前記リザーバを介して前記シリンダ内に液体を給排させるポンプ本体と、前記ポンプ本体を駆動可能であって前記仕切部材の反ピストンロッド側に取り付けられるモータとを有するポンプと、
前記ピストンロッドと前記仕切部材との間に介装される懸架ばねとを備えた
ことを特徴とする車高調整機能付き緩衝器。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記仕切部材に取り付けられて前記懸架ばねのシリンダ側端を支持する下方ばね受を備えた
ことを特徴とする請求項1に記載の車高調整機能付き緩衝器。
【請求項3】
前記仕切部材は、前記外筒を取り囲んで前記下方ばね受が装着されるばね受装着部を有し、
前記ポンプは、前記仕切部材の前記ばね受装着部よりも外周側に取り付けられている
ことを特徴とする請求項2に記載の車高調整機能付き緩衝器。
【請求項4】
前記仕切部材に取り付けられて前記モータの外周を覆う筒状のモータカバーを備えた
ことを特徴とする請求項1に記載の車高調整機能付き緩衝器。
【請求項5】
前記仕切部材に設けられて前記緩衝器本体の伸縮時の減衰力を調整可能なソレノイドバルブを備え、
前記ソレノイドバルブにおけるソレノイドは、前記仕切部材の反ピストンロッド側に取り付けられる
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の車高調整機能付き緩衝器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車高調整機能付き緩衝器に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、車高調整機能付き緩衝器は、たとえば、シリンダと、シリンダ内に移動自在に挿入されてシリンダ内を伸側室と圧側室とに区画するピストンと、ピストンに連結されるピストンロッドと、シリンダ内に連通される高圧室と、作動油を貯留する低圧室と、低圧室から高圧室へ作動油を供給するポンプとを備えて構成されて車両における車体と車輪との間に介装されて使用される。
【0003】
このように構成された車高調整機能付き緩衝器では、ポンプを駆動して高圧室に作動油を供給して、シリンダ内を加圧することにより、ピストンロッドをシリンダ内から押し出す力を大きくして、車高を上昇させることができる(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
ドイツ特許第10306109号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述のように構成された車高調整機能付き緩衝器では、シリンダとシリンダを覆う筒状の高圧室および低圧室とを内部に外筒を備えており、当該外筒の略中央部の側方にポンプを備えており、ポンプを駆動するモータがピストンロッド側へ向けて配置される構造を備えている。
【0006】
このように車高調整機能付き緩衝器では、車高調整に必要なポンプが必須の構成部品となっており、ポンプを外筒の中央に設けている都合上、車体を弾性支持する懸架ばねを車高調整機能付き緩衝器に一体化させる場合、モータを軸方向に避けた位置に懸架ばねを配置せざるを得ず、全長が長くなって車両の車体と車輪との間の狭い取り付けスペースへの設置が難しくなってしまう。
【0007】
そこで、本発明は、車高の調整を可能としつつも全長の長尺化を回避して車両への搭載性を損なうことの無い車高調整機能付き緩衝器の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記した目的を解決するために、本発明における課題解決手段における車高調整機能付き緩衝器は、シリンダと、シリンダ内に軸方向へ移動可能に挿入されてシリンダ内を液体が充填される伸側室と圧側室とに区画するピストンと、伸側室内に挿入されてシリンダに対して軸方向へ移動可能であってピストンに連結されるピストンロッドと、シリンダを覆う外筒とを有する緩衝器本体と、液体を貯留するタンクと圧側室に連通されてシリンダ内にピストンロッドが出入りする体積を補償するリザーバとに外筒内を区画する仕切部材と、仕切部材に設けられてリザーバを介してシリンダ内に液体を給排させるポンプ本体と、ポンプ本体を駆動可能であって仕切部材の反ピストンロッド側に取り付けられるモータとを有するポンプと、ピストンロッドと仕切部材との間に介装される懸架ばねとを備えて構成されている。
【0009】
このように構成された車高調整機能付き緩衝器では、外筒内をタンクとリザーバとに区画する仕切部材にポンプを緩衝器本体に取り付ける機能と、懸架ばねを支持する機能を集約できるとともに、モータが仕切部材の反ピストンロッド側に取り付けられて懸架ばねが仕切部材のピストンロッド側に配置されるので、車高調整に必要なポンプに加えて懸架ばねを備えていても、モータと懸架ばねとが仕切部材を挟んで軸方向にずれた位置に配置されて互いに干渉することがない。
【0010】
また、車高調整機能付き緩衝器は、仕切部材に取り付けられて懸架ばねのシリンダ側端を支持する下方ばね受を備えてもよい。このように構成された車高調整機能付き緩衝器によれば、仕切部材を懸架ばねのシリンダ側端を直接的に支持する形状に成形する必要が無くなり、仕切部材の設計自由度が向上する。
(【0011】以降は省略されています)

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