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公開番号2024084880
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-26
出願番号2022199036
出願日2022-12-14
発明の名称緩衝器
出願人カヤバ株式会社
代理人個人
主分類F16F 9/56 20060101AFI20240619BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】伸縮可能として減衰力を発揮できるだけでなく、伸縮不能なロック状態として車両における車高を一定に維持できる緩衝器を提供する。
【解決手段】緩衝器Dは、シリンダ1と、シリンダ1内に挿入されてシリンダ1内を液体が充填される伸側室R1と圧側室R2とに区画するピストン2と、シリンダ1の伸側室R1内に挿入されてピストン2に連結されるピストンロッド3と、伸側室R1と圧側室R2とを連通するとともに通過する液体の流れに抵抗を与える減衰通路4と、液体を貯留してシリンダ1内に連通されるとともにピストンロッド3のシリンダ1内における押しのけ容積の変化を補償するリザーバ5と、シリンダ1内とリザーバ5とを連通する補償通路6に設けられて補償通路6を開閉する開閉弁7とを備えて構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
シリンダと、
前記シリンダ内に挿入されて前記シリンダ内を液体が充填される伸側室と圧側室とに区画するピストンと、
前記シリンダの前記伸側室内に挿入されて前記ピストンに連結されるピストンロッドと、
前記伸側室と前記圧側室とを連通するとともに通過する液体の流れに抵抗を与える減衰通路と、
液体を貯留して前記シリンダ内に連通されるとともに前記ピストンロッドの前記シリンダ内における押しのけ容積の変化を補償するリザーバと、
前記シリンダ内と前記リザーバとを連通する補償通路に設けられて前記補償通路を開閉する開閉弁とを備えた
緩衝器。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
液体を貯留するタンクと、
前記タンクと前記シリンダ内とを連通する供給通路および排出通路と、
前記供給通路に設けられて前記タンクから液体を吸い込んで前記シリンダ内に液体を供給可能なポンプと、
前記排出通路を開閉可能な排出通路開閉弁とを備えた
ことを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。
【請求項3】
前記タンクと前記シリンダ内とを連通するリリーフ通路と、
前記リリーフ通路を開閉可能であって、前記シリンダ側を上流側として上流側の圧力が開弁圧に達すると開弁して前記シリンダ内から前記タンクへ向かう液体の流れのみを許容するリリーフ弁とを備え、
前記開閉弁は、前記補償通路を開閉するが前記リリーフ通路を開閉しない
ことを特徴とする請求項2に記載の緩衝器。
【請求項4】
前記タンクと前記シリンダ内とを連通するリリーフ通路と、
前記リリーフ通路を開閉可能であって、前記シリンダ側を上流側として上流側の圧力が開弁圧に達すると開弁して前記シリンダ内から前記タンクへ向かう液体の流れのみを許容するリリーフ弁とを備え、
前記開閉弁は、前記補償通路とともに前記供給通路、前記排出通路および前記リリーフ通路を開閉する
ことを特徴とする請求項2に記載の緩衝器。
【請求項5】
前記タンク、前記供給通路、前記排出通路、前記ポンプおよび前記排出通路開閉弁とをポンプユニットとし、
前記ポンプユニットは、前記補償通路を介して前記シリンダ内に連通される
ことを特徴とする請求項2に記載の緩衝器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、緩衝器に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
緩衝器は、たとえば、車両における車体と車輪との間に介装されて使用され、車両走行時に伸縮して減衰力を発生して車体の振動を減衰させて車両における乗り心地を向上させる。
【0003】
車両に利用される緩衝器は、シリンダと、シリンダ内に挿入されてシリンダ内を伸側室と圧側室とに区画するピストンと、シリンダ内に挿入されるとともにピストンに連結されるピストンロッドと、ピストンに設けられて伸側室と圧側室とを連通する減衰通路とを備えており、伸縮時に減衰通路を通過する液体に対して減衰通路に設けられた減衰バルブによって抵抗を与えて伸縮を妨げる減衰力を発揮する(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-218817号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような緩衝器としては、車両の走行時のみならず、車両の停車時であっても、常時、伸縮可能とされる緩衝器が一般的である。ところが、キャンピングカーやキッチンカーといった車両を長時間に亘って停車させつつ、車室に搭乗者が滞在するような使い方をされる車両にあっては、緩衝器が伸縮可能な状態であると、車室内で搭乗者が移動したり強風によって車体が煽られたりすると車体が揺れてしまい車室内の搭乗者が不快感を覚える可能性がある。
【0006】
そこで、本発明は、伸縮可能として減衰力を発揮できるだけでなく、伸縮不能なロック状態として車両における車高を一定に維持できる緩衝器の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記した目的を解決するために、本発明における課題解決手段における緩衝器は、シリンダと、シリンダ内に挿入されてシリンダ内を液体が充填される伸側室と圧側室とに区画するピストンと、シリンダの伸側室内に挿入されてピストンに連結されるピストンロッドと、伸側室と圧側室とを連通するとともに通過する液体の流れに抵抗を与える減衰通路と、液体を貯留してシリンダ内に連通されるとともにピストンロッドのシリンダ内における押しのけ容積の変化を補償するリザーバと、シリンダ内とリザーバとを連通する補償通路に設けられて補償通路を開閉する開閉弁とを備えて構成されている。
【0008】
このように構成された緩衝器によれば、開閉弁を開弁させることによって伸縮可能として減衰力を発揮できるだけでなく、開閉弁を閉弁させることによって伸縮不能なロック状態として車両における車高を一定に維持できる。
【0009】
また、緩衝器は、液体を貯留するタンクと、タンクとシリンダ内とを連通する供給通路および排出通路と、供給通路に設けられてタンクから液体を吸い込んでシリンダ内に液体を供給可能なポンプと、排出通路を開閉可能な排出通路開閉弁とを備えてもよい。このように構成された緩衝器では、ポンプを駆動してシリンダ内に液体を供給することによって伸長して車高を上昇させることができるとともに排出通路開閉弁の開弁によってシリンダ内からタンクへ液体を排出させて収縮して車高を下降させ得る。
【0010】
また、緩衝器は、タンクとシリンダ内とを連通するリリーフ通路と、リリーフ通路を開閉可能であってシリンダ側を上流側として上流側の圧力が開弁圧に達すると開弁してシリンダ内からタンクへ向かう液体の流れのみを許容するリリーフ弁とを備え、開閉弁は、補償通路を開閉するがリリーフ通路を開閉しない位置に配置されてもよい。このように構成された緩衝器によれば、開閉弁を閉弁させてシリンダ内とリザーバとの液体のやり取りを不能とした場合であっても、伸縮させる大きな外力が作用してシリンダ1内の圧力が過剰になるような状況となるとリリーフ弁が開弁してシリンダ内の圧力をタンクへ逃がすので、緩衝器を保護できる。
(【0011】以降は省略されています)

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