TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024072157
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-27
出願番号2022182859
出願日2022-11-15
発明の名称回路ユニットの製造方法
出願人カヤバ株式会社
代理人個人
主分類H05K 3/34 20060101AFI20240520BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】電子部品の実装品質の向上および電流容量の確保に資する。
【解決手段】面実装型電子部品20を載置するランド部16a、17aのバイアホール24が形成されていない領域にはんだペースト40を塗布する第1の工程と、面実装型電子部品をマウントする第2の工程と、面実装型電子部品20をランド部16a、17aに仮固定させる第3の工程と、面実装型電子部品20の実装面11aの裏面11bにおけるバイアホール24が形成されている領域にはんだペースト50を塗布する第4の工程と、面実装型電子部品20を回路基板10に固定させる第5の工程と、を備える。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
回路基板の面実装型電子部品が実装される実装面に、バイアホールを覆うように、実装面用リフローマスクを載置し、前記面実装型電子部品を載置するランド部の前記バイアホールが形成されていない領域にはんだペーストを塗布する第1の工程と、
前記ランド部に前記面実装型電子部品をマウントする第2の工程と、
加熱炉に、前記面実装型電子部品がマウントされた前記回路基板を入れ、前記はんだペーストを溶融させ、前記面実装型電子部品がマウントされた前記回路基板を前記加熱炉から取り出し、冷却により前記面実装型電子部品を前記ランド部に仮固定させる第3の工程と、
前記面実装型電子部品の実装面の裏面に、裏面用リフローマスクを載置して、前記バイアホールが形成されている領域に前記はんだペーストを塗布する第4の工程と、
前記加熱炉に、前記バイアホールが形成されている領域に前記はんだペーストが塗布された前記回路基板を入れ、前記はんだペーストを溶融させ、前記バイアホールが形成されている領域に前記はんだペーストが塗布された前記回路基板を前記加熱炉から取り出し、前記冷却により前記面実装型電子部品を前記回路基板に固定させる第5の工程と、
を備えたことを特徴とする回路ユニットの製造方法。
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
前記第4の工程において、前記実装面の裏面の前記バイアホールが形成されている領域に塗布される前記はんだペーストの量は、前記実装面の前記ランド部における前記バイアホールが形成されている領域に塗布される前記はんだペースト量に前記ランド部に形成された全ての前記バイアホールの容積に相当する前記はんだペースト量を加えた量であることを特徴とする請求項1に記載の回路ユニットの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、回路ユニットの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、基板として、実装される電子部品における電流容量の確保あるいは放熱効率の向上を目的として、バイアホールを用いた多層基板が用いられている。
この種の基板では、その製造工程において、バイアホール内に溶融した半田が流れこむ場合があり、その溶融した半田が裏面側で固まり、裏面側に所謂半田ボールが形成され、その半田ボールが裏面側に突出することがある。
【0003】
上記のような問題を解決するものとして、例えば、放熱用半田付けランド部とヒートシンクとを面接触で密着させる半田層を形成するとともに、バイアホールを通して他面側に漏出する溶融半田を半田吸収用ランド部に流出させて開口部に、その半田吸収用ランド部を囲むソルダーレジストに被せるメタルマスクの厚さより低い偏平に付着させ、プリント基板の他面側で半田吸収用ランド部を囲むソルダーレジストにメタルマスクを載置し、半田吸収用ランド部ではバイアホールの開口部分で固化している半田を被覆した状態でクリーム半田をスキージで塗布し、そのクリーム半田をセカンドリフローして、半田吸収用ランド部に半田層を形成させるプリント基板の製造方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、回路装置は、第1ランド部、第2ランド部及び第3ランド部と、第2ランド部と第3ランド部とをつなぐバイアホールと、を有する基板を備え、第1ランド部に第1ハンダ部を介して接合された第1電子部品を備えている。さらに、基板は、第2ランド部に接合され、基板の厚み方向への厚み寸法が第1ハンダ部よりも薄い寸法とされた第2ハンダ部と、バイアホール内に入り込んだ状態でバイアホールの内周面に接合された第3ハンダ部と、を備え、回路装置は、第3ランド部に第4ハンダ部を介して接合され、第1電子部品よりも重い第2電子部品を備えている回路装置が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5142119号公報
特開2019-186397号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、そもそも、電子部品の放熱効率の向上を目的とするものである。そして、その目的を達するために、電子部品が実装される面の裏面に、バイアホールによって、電子部品の実装面と電気的に接続された、できるだけ大きな表面積を有するランド部を設け、そのランド部表面の酸化を防止するために、そのランド部に半田を固着させるという周知技術に基づいて、電子部品の実装工程において、その裏面側に発生する半田ボールにクリーム半田を塗布し、そのクリーム半田を通常の加熱・冷却処理することによって、半田ボールを消滅させるものである。
つまり、特許文献1に記載の技術は、電子部品の放熱効率の向上には資するものの、例えば、電子部品の電流容量の確保を目的とする場合には、表面積の大きい半田吸収用ランド部を設けることによって、電子部品の実装密度の減少や基板の大型化を招くという課題がある。
【0007】
また、特許文献2に記載の技術は、重い重量の電子部品が基板から落下することを抑制することを目的とするものであり、回路基板の一方の面には、軽い重量の第1電子部品を載置する第1ランド部と、電子部品を載置しない第2ランド部を形成し、もう一方の面には、第2ランド部とバイアホールを介して接続され、第1電子部品よりも重量の重い第2電子部品を載置する第3ランド部が設けられている。そして、回路基板の一方の面から、一連のリフロー工程を行い、次いで、回路基板の他方の面に対して、一連のリフロー工程を行うことによって、重量の重い第2電子部品が基板から落下することを抑制するものである。
つまり、回路基板の一方の面に対する一連のリフロー工程において、バイアホール内に半田を充填させることによって、回路基板の他方の面に対する一連のリフロー工程において、第3ランド部に塗布され、溶融した半田が第2ランド部に流出しないことを意図したものである。
なお、回路基板の一方の面に対する一連のリフロー工程において、第3ランド部に半田ボールが形成されるが、その対処方法は、特許文献1に記載の技術と同様の手法であるため、特許文献2に記載の技術についても特許文献1に記載の技術と同様の課題がある。
【0008】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、電子部品の実装品質の向上および電流容量の確保に資する回路ユニットの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
形態1;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、回路基板の面実装型電子部品が実装される実装面に、バイアホールを覆うように、実装面用リフローマスクを載置し、前記面実装型電子部品を載置するランド部の前記バイアホールが形成されていない領域にはんだペーストを塗布する第1の工程と、前記ランド部に前記面実装型電子部品をマウントする第2の工程と、加熱炉に、前記面実装型電子部品がマウントされた前記回路基板を入れ、前記はんだペーストを溶融させ、前記面実装型電子部品がマウントされた前記回路基板を前記加熱炉から取り出し、冷却により前記面実装型電子部品を前記ランド部に仮固定させる第3の工程と、前記面実装型電子部品の実装面の裏面に、裏面用リフローマスクを載置して、前記バイアホールが形成されている領域に前記はんだペーストを塗布する第4の工程と、前記加熱炉に、前記バイアホールが形成されている領域に前記はんだペーストが塗布された前記回路基板を入れ、前記はんだペーストを溶融させ、前記バイアホールが形成されている領域に前記はんだペーストが塗布された前記回路基板を前記加熱炉から取り出し、前記冷却により前記面実装型電子部品を前記回路基板に固定させる第5の工程と、を備えたことを特徴とする回路ユニットの製造方法を提案している。
【0010】
形態2;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記第4の工程において、前記実装面の裏面の前記バイアホールが形成されている領域に塗布される前記はんだペーストの量は、前記実装面の前記ランド部における前記バイアホールが形成されている領域に塗布される前記はんだペースト量に前記ランド部に形成された全ての前記バイアホールの容積に相当する前記はんだペースト量を加えた量であることを特徴とする回路ユニットの製造方法を提案している。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

カヤバ株式会社
緩衝器
今日
カヤバ株式会社
緩衝器
6日前
カヤバ株式会社
フロントフォーク
1か月前
カヤバ株式会社
回路ユニットの製造方法
1か月前
カヤバ株式会社
流体圧シリンダユニット
1か月前
カヤバ株式会社
パイロットキャップユニット
6日前
カヤバ株式会社
パイロットキャップユニット
6日前
カヤバ株式会社
電動パワーステアリング装置
9日前
カヤバ株式会社
画像判定方法及び画像判定装置
23日前
カヤバ株式会社
学習済みモデル、学習済みモデル生成方法、及び検査装置
23日前
カヤバ株式会社
接地荷重推定装置、サスペンション装置および接地荷重推定プログラム
27日前
東レ株式会社
有機EL表示装置
2か月前
イビデン株式会社
配線基板
6日前
シャープ株式会社
装置
1か月前
株式会社エイム
半田配置方法
21日前
株式会社カネカ
製造システム
2か月前
富士通株式会社
基板連結構造
1か月前
コーセル株式会社
部品ホルダ
1か月前
オムロン株式会社
基板
19日前
東レ株式会社
配線付き基材の製造方法
1か月前
中部電力株式会社
ホルダ
2か月前
イビデン株式会社
プリント配線板
2か月前
イビデン株式会社
プリント配線板
15日前
株式会社ヤナギヤ
ジュール加熱鍋
2か月前
イビデン株式会社
プリント配線板
1日前
イビデン株式会社
プリント配線板
2か月前
イビデン株式会社
プリント配線板
1か月前
イビデン株式会社
プリント配線板
2か月前
個人
電流駆動型素子の電流制御器
2か月前
日本電気株式会社
電子機器
2か月前
レボックス株式会社
照明装置
1か月前
アイホン株式会社
電気機器設置構造
23日前
リンナイ株式会社
加熱調理器
2か月前
レボックス株式会社
照明装置
1か月前
レボックス株式会社
光源装置
1か月前
星和電機株式会社
シート状電波吸収体
1か月前
続きを見る