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公開番号2024084180
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-25
出願番号2022198310
出願日2022-12-13
発明の名称プリント配線板
出願人イビデン株式会社
代理人個人
主分類H05K 3/18 20060101AFI20240618BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】高い品質を有するプリント配線板の提供。
【解決手段】プリント配線板は、絶縁層と、前記絶縁層上に形成されているパッドを含む第1導体層と、前記絶縁層と前記第1導体層上に形成されていて、前記パッドに至るビア導体用の開口を有する樹脂絶縁層と、前記樹脂絶縁層上に形成されている第2導体層と、前記パッドと前記樹脂絶縁層との間に形成されている樹脂製の接着層と、前記開口内に形成されていて、前記第1導体層と前記第2導体層とを接続するビア導体、とを有する。前記パッドの表面は前記ビア導体用の開口により露出される第1面と前記第1面以外の第2面で形成され、前記接着層は前記第1面を覆わず、前記接着層は前記第2面を覆い、前記第2面はほぼ平滑であって、前記接着層はほぼ平滑な平滑膜と前記平滑膜から突出している突出部で形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
絶縁層と、
前記絶縁層上に形成されているパッドを含む第1導体層と、
前記絶縁層と前記第1導体層上に形成されていて、前記パッドに至るビア導体用の開口を有する樹脂絶縁層と、
前記樹脂絶縁層上に形成されている第2導体層と、
前記パッドと前記樹脂絶縁層との間に形成されている樹脂製の接着層と、
前記開口内に形成されていて、前記第1導体層と前記第2導体層とを接続するビア導体、とを有するプリント配線板であって、
前記パッドの表面は前記ビア導体用の開口により露出される第1面と前記第1面以外の第2面で形成され、前記接着層は前記第1面を覆わず、前記接着層は前記第2面を覆い、前記第2面はほぼ平滑であって、前記接着層はほぼ平滑な平滑膜と前記平滑膜から突出している突出部で形成されている。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
請求項1のプリント配線板であって、前記開口内はプラズマで洗浄されている。
【請求項3】
請求項1のプリント配線板であって、前記平滑膜はほぼ均一な厚みを有し、前記突出部は前記平滑膜の上面と前記突出部の頂部間に高さを有し、前記高さの最大値は前記厚みの10倍以上30倍以下である。
【請求項4】
請求項1のプリント配線板であって、前記平滑膜はほぼ均一な厚みを有し、前記厚みは10nm以上、120nm以下であって、前記突出部は前記平滑膜の上面と前記突出部の頂部間に高さを有し、前記高さは200nm以上、450nm以下である。
【請求項5】
請求項1のプリント配線板であって、前記突出部から露出する前記平滑膜の面積と前記接着層の面積との比は0.1以上、0.5以下である。
【請求項6】
請求項1のプリント配線板であって、前記樹脂絶縁層は樹脂と無機粒子を含み、前記樹脂絶縁層中の前記無機粒子の量は70wt%以上である。
【請求項7】
請求項1のプリント配線板であって、前記第2面上の前記平滑膜は前記第2面の形状にほぼ沿って形成されている。
【請求項8】
請求項1のプリント配線板であって、前記突出部は複数の突起で形成されていて、前記複数の突起により前記突出部の上面に凹凸が形成される。
【請求項9】
請求項1のプリント配線板であって、前記突出部は複数の突起で形成されていて、1mm

当たりの前記突起の数は5以上、15以下である。
【請求項10】
請求項1のプリント配線板であって、前記第2面の二乗平均平方根粗さ(Rq)は0.18μm以下である。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書によって開示される技術はプリント配線板に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、基板上に導体回路と層間樹脂絶縁層を順次積層することと、導体回路の表面の少なくとも一部に、トリアジン化合物を含む層を形成することを含む多層プリント配線板の製造方法を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-203462号公報
【発明の概要】
【0004】
[特許文献1の課題]
特許文献1の技術を用いてプリント配線板が製造されると、以下の不具合が発生すると予想される。特許文献1は、特許文献1の図4(c)と図8(c)と図13(c)に多層プリント配線板を開示している。これらの図で開示されている上層導体回路は2層である。さらに、上層導体回路が積層されると、上層導体回路と層間樹脂絶縁層との間に働くストレスは増えると考えられる。例えば、ビルドアップ層内の導体層の数が5以上であると、層間樹脂絶縁層と上層導体回路との間に剥がれが発生すると予測される。プリント配線板のサイズが大きくなると、上層導体回路と層間樹脂絶縁層との間に働くストレスは増えると考えられる。例えば、プリント配線板の各辺の長さが50mmを超えると、層間樹脂絶縁層と上層導体回路との間に剥がれが発生すると予測される。例えば、上層導体回路が15μm以下の幅を有する導体回路を含むと、15μm以下の幅を有する導体回路と層間樹脂絶縁層との間に剥がれが発生すると予測される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のプリント配線板は、絶縁層と、前記絶縁層上に形成されているパッドを含む第1導体層と、前記絶縁層と前記第1導体層上に形成されていて、前記パッドに至るビア導体用の開口を有する樹脂絶縁層と、前記樹脂絶縁層上に形成されている第2導体層と、前記パッドと前記樹脂絶縁層との間に形成されている樹脂製の接着層と、前記開口内に形成されていて、前記第1導体層と前記第2導体層とを接続するビア導体、とを有する。前記パッドの表面は前記ビア導体用の開口により露出される第1面と前記第1面以外の第2面で形成され、前記接着層は前記第1面を覆わず、前記接着層は前記第2面を覆い、前記第2面はほぼ平滑であって、前記接着層はほぼ平滑な平滑膜と前記平滑膜から突出している突出部で形成されている。
【0006】
本発明の実施形態のプリント配線板は、パッドと樹脂絶縁層との間に形成されている樹脂製の接着層を有する。接着層はほぼ平滑な平滑膜と平滑膜から突出している突出部で形成されている。接着層は突出部と平滑膜によって形成される凹凸を有する。そのため、第1導体層と樹脂絶縁層が接着層を介して十分に密着する。高い品質を有するプリント配線板が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態のプリント配線板を模式的に示す断面図。
実施形態のプリント配線板の一部を模式的に示す拡大断面図。
実施形態のプリント配線板の一部を模式的に示す拡大断面図。
実施形態の改変例のプリント配線板の一部を模式的に示す拡大断面図。
実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す拡大断面図。
実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[実施形態]
図1は実施形態のプリント配線板2を示す断面図である。図1に示されるように、プリント配線板2は、絶縁層4と第1導体層10と樹脂絶縁層20と第2導体層30とビア導体40とを有する。ビア導体40は樹脂絶縁層20に形成されている開口26内に形成されている。プリント配線板2は第1導体層10上に接着層100を有する。接着層100は第1導体層10と樹脂絶縁層20で挟まれている。第1導体層10と第2導体層30は隣接している。第1導体層10と第2導体層30の間に導体層は存在しない。
【0009】
絶縁層4は熱硬化性樹脂を用いて形成される。絶縁層4は光硬化性樹脂でも良い。絶縁層4はシリカ等の無機粒子を含んでもよい。絶縁層4は、ガラスクロス等の補強材を含んでもよい。絶縁層4は第3面6(図中の上面)と第3面6と反対側の第4面8(図中の下面)を有する。
【0010】
第1導体層10は絶縁層4の第3面6上に形成されている。第1導体層10は信号配線12とパッド14を含む。図に示されていないが、第1導体層10は信号配線12とパッド14以外の導体回路も含んでいる。第1導体層10は主に銅によって形成される。第1導体層10は絶縁層4上のシード層10aとシード層10a上の電解めっき層10bで形成されている。シード層10aは第3面6上の第1層11aと第1層11a上の第2層11bで形成されている。第1層11aは銅とケイ素とアルミニウムを含む合金(銅合金)で形成されている。第1層11aと第2層11bはスパッタリングで形成される。第2層11bは銅で形成されている。電解めっき層10bは銅で形成されている。第1層11aは絶縁層4に接している。第1導体層10の上面と側面は平滑である。第1導体層10の平滑な面(上面と側面)の粗さは二乗平均平方根粗さ(Rq)で示される。第1導体層10の平滑な面の二乗平均平方根粗さ(Rq)は0.18μm以下である。
(【0011】以降は省略されています)

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