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公開番号2024165607
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023081935
出願日2023-05-18
発明の名称EBG構造基板
出願人富山県
代理人個人,個人
主分類H05K 3/46 20060101AFI20241121BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】小型化、薄型化を図るのに有効なEBG構造からなる基板の提供を目的とする。
【解決手段】EBG構造の単位構造は、平行に配設された第1導体プレーン11と、第2導体プレーン12と、を備え、第1導体プレーン11と第2導体プレーン12との間であって、一端が第1導体ビア31で接続された第1伝送線路21と、第2伝送線路22を有し、第1伝送線路21の一端は、第1導体プレーン11に短絡接続され、第2伝送線路22の他端は、第2導体プレーン12に対して開放端になっている単位構造が1次元または2次元に配列されていることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
平行に配設された第1導体プレーンと第2導体プレーンとを備え、
前記第1導体プレーンと第2導体プレーンとの間であって、一端が導体ビアで接続された第1伝送線路と第2伝送線路を有し、
前記第1伝送線路の他端は前記第1導体プレーンに短絡接続され、前記第2伝送線路の他端は前記第2導体プレーンに対して開放端になっている単位構造が1次元または2次元に配列されていることを特徴とするEBG構造基板。
続きを表示(約 220 文字)【請求項2】
前記第1導体プレーンの外側に配設した第3導体プレーンと前記第2導体プレーンの外側に配設した第4導体プレーンの間であって、前記第1伝送線路は前記第1導体プレーンの外側に配設した第3伝送線路を介して前記第1導体プレーンの外側に短絡接続され、
前記第2伝送線路は前記第2導体プレーンの外側に配設した第4伝送線路を介して、前記第2導体プレーンの外側にて開放端になっていることを特徴とする請求項1記載のEBG構造基板。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電磁ノイズ対策に有効なEBG構造からなる多層基板に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
電気・電子機器の小型化に伴い、デジタル回路からアナログ回路への電磁ノイズの影響が無視できなくなっている。
特に多層基板のプレーン間は平行平板共振を起こし、それがノイズ源となり、Wi-Fi等のGHz帯の通信効率が下がる原因となる。
この場合にチップキャパシタを用いると、コスト増大となる。
そこで、特定の周波数帯において、電磁波伝搬が抑制される特性(阻止帯域)を持つメタマテリアルの1つであるEBG(electromagnetic bandgap)構造が注目されている。
多層基板においては、配列されたパターンを形成することでEBG構造が得られる。
この場合に、電気的特性は基板材料やパターンを形成する単位構造にて決定される。
ここで単位構造のサイズと、阻止帯域の周波数の低周波数化とはトレードオフの関係があり、2GHzレベルの低周波数帯を電磁ノイズ対象のターゲットにするには、単位構造のサイズが大きくなり、これまでは実用化が難しかった。
【0003】
特許文献1には、小型化を目的にした導波路構造を開示している。
同公報に開示する構造はオープンスタブ構造であり、面積の大きさを必要としないスタブ長の調整で所望の周波数帯で効果を発揮させられるため、小型化を可能にしている。
通常は導体プレーンの片側だけを使用するケースが多いが、低周波数化を図るのに伝送線路を概ね2倍にする例が開示されている。
同公報図11に記載されている導波路構造を模式的に表現し、その等価回路を図4に示す。
伝送線路121,122を導体プレーン111の表裏の両側に配設することで、バンドギャップが現われる周波数は導体プレーンの片面のみに使用する構造よりも概ね1/2になるものの、この導体プレーンを信号線路のリターンパスとして使用できなくなり、その目的のためには新たに導体プレーン112,113を追加する必要が生じる。
なお、図4中、131,132は導体ビア、141~144は誘電体層を示す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-10183号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、小型化、薄型化を図るのに有効なEBG構造からなる基板の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るEBG構造基板は、平行に配設された第1導体プレーンと第2導体プレーンとを備え、前記第1導体プレーンと第2導体プレーンとの間であって、一端が導体ビアで接続された第1伝送線路と第2伝送線路を有し、前記第1伝送線路の他端は前記第1導体プレーンに短絡接続され、前記第2伝送線路の他端は前記第2導体プレーンに対して開放端になっている単位構造が1次元または2次元に配列されていることを特徴とする。
ここで、バンドギャップに重なりがあれば、必ずしも周期的な配列からなる単位構造である必要はないが、この単位構造は1次元または2次元的な周期配列であってもよい。
【0007】
このような構造例を図1に示す。
詳細な説明は後述するが、本発明に係るEBG構造の単位構造は、オープンスタブにショートスタブを直列に配設した点に特徴がある。
これにより、2枚の導体プレーンの内側だけを使用して、バンドギャップ(阻止帯域)の低周波数化を図ることができる点で、特許文献1では新たに余分な導体プレーンの追加が必要なのと相違し、薄型化、低コスト化を図ることができる。
【0008】
本発明においては、前記第1導体プレーンの外側に配設した第3導体プレーンと前記第2導体プレーンの外側に配設した第4導体プレーンの間であって、前記第1伝送線路は前記第1導体プレーンの外側に配設した第3伝送線路を介して前記第1導体プレーンの外側に短絡接続され、前記第2伝送線路は前記第2導体プレーンの外側に配設した第4伝送線路を介して、前記第2導体プレーンの外側にて開放端にすることもできる。
【0009】
本発明においては、図2に示すように伝送線路の線路長としてオープンスタブの部分にて導体プレーンの内側と外側の両面を使用するとともに、ショートスタブの部分にても導体プレーンの内側と外側の両面を使用することができる。
これにより、オープンスタブの部分での2倍長とショートスタブの部分の2倍長と合せて概ね4倍にすることができ、バンドギャップの周波数を概ね1/4にできることになる。
この場合に、オープンスタブの部分とショートスタブの部分のそれぞれ外側がリターンパスとして利用できなくなるものの、バンドギャップの低周波数化の効果が大きい。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、EBG構造のユニットセルにオープンスタブ構造とショートスタブ構造とを直列に配設したので、従来(特許文献1)のオープンスタブ構造のみの構造とは異なる電気的特性が得られる。
これにより、バンドギャップ周波数の低周波数化ができ、単位構造の小型化、薄型化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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