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公開番号
2024138890
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-09
出願番号
2023049605
出願日
2023-03-27
発明の名称
酢酸アニリド誘導体(ミラベグロン)の製造方法
出願人
公立大学法人 富山県立大学
代理人
弁理士法人特許事務所サイクス
主分類
C07D
277/40 20060101AFI20241002BHJP(有機化学)
要約
【課題】ミラベグロンを得る方法、及びミラベグロンの合成中間体である光学活性アミノアルコール体を得る方法を提供すること。
【解決手段】イミン誘導体を得たのち、得られたイミン誘導体を還元、ついで、脱保護反応して得られた化合物に、2-アミノチアゾール-4-イルを反応させて、酢酸アニリド誘導体23(ミラベグロン)を得る工程を含む、ミラベグロンの製造方法。
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【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
式(10)で示される化合物と一般式(11)で示される化合物をピロリジンの存在下で反応させてイミン誘導体を得、得られたイミン誘導体を還元して一般式(1)で示される化合物を得る工程(1)、
一般式(1)で示される化合物を脱保護反応に供して一般式(2)で示される化合物を得る工程(2)、及び
一般式(2)で示される化合物に2-アミノチアゾール-4-イルを反応させて一般式(3)で示される酢酸アニリド誘導体を得る工程(3)を含む、酢酸アニリド誘導体(ミラベグロン)の製造方法。
JPEG
2024138890000014.jpg
184
170
(一般式(1)及び(11)中、R
1
は保護基である。)
続きを表示(約 600 文字)
【請求項2】
保護基R
1
は、tert-ブトキシカルボニル基 (Boc)、ベンジルオキシカルボニル基(Cbz)またはフルオレニルメトキシカルボニル基(Fmoc)である請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
式(10)で示される化合物と一般式(11)で示される化合物をピロリジンの存在下で反応させてイミン誘導体を得、得られたイミン誘導体を還元して反応させて一般式(1)で示される化合物を得ることを含む、酢酸アニリド誘導体(ミラベグロン)合成中間体の製造方法。
【請求項4】
ベンズアルデヒドとシアン化合物を(R)-ヒドロキシニトリルリアーゼの存在下で反応させて(R)-マンデロニトリルを得る工程、及び
(R)-マンデロニトリルを還元して式(10)で示される化合物((R)-2-ヒドロキシ-2-フェニルアセトニトリル)を得る工程をさらに含む、請求項1または3に記載の製造方法。
【請求項5】
(R)-マンデロニトリルを還元して式(10)で示される化合物((R)-2-ヒドロキシ-2-フェニルアセトニトリル)を得る工程はBH
3
・THF法により実施する、請求項4に記載の製造方法。
【請求項6】
ヒドロキシニトリルリアーゼがPlamHNL-N65Y変異体である請求項4に記載の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、酢酸アニリド誘導体(ミラベグロン)の製造方法及び合成中間体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
ミラベグロンは、アステラス製薬が開発したアドレナリンβ3受容体作動薬の1つであり、過活動膀胱の治療に使用されている。ミラベグロンは、特許文献1の実施例41において合成された化合物として記載されている(R)-2-(2-アミノチアゾール-4-イル)-4’-[2-[(2-ヒドロキシ-2-フェニルエチル)アミノ]エチル]酢酸アニリド 2塩酸塩である。さらに、特許文献2に別の合成ルートでの製造方法が記載されている。ミラベクロンの結晶に関しては特許文献3に記載がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
WO99/20607
WO03/037881
特開2011-105685号公報
CN103232352A
WO2017/150560
WO2020/009168
【非特許文献】
【0004】
M.Dadashipour and Y.Asano,ACS Catal.2011,1,1121-1149
浅野 泰久、生化学誌、Vol.94、No.5,第681~689頁、2022年
Т.Yamaguchi他、Sci.Rep.Vol.8,第3051頁~、2018年
A.Nuylert他、ACS Omega、Vol.5、No.43、第27896~27908、2020年
Z.-Y. Zhai他、Journal of Industrial Microbiology and Biotechnology、Vol.46、No.7、第887~898頁、2019年
N. Adebar 他、European Journal of Organic Chemistry、第6062~6067頁、2020年
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
いずれの特許文献においても、(R)-2-[[2-(4-アミノフェニル)エチル)アミノ]-1-フェニルエタノール(以下、原料フェニルエタノールと呼ぶ)に2-アミノチアゾール-4-イル酢酸を縮合させて、ミラベクロンを合成している。原料フェニルエタノールは、特許文献2では、(R)-2-[[2-(4-ニトロフェニル)エチル)アミノ]-1-フェニルエタノール(以下、ニトロ体と呼ぶ)を水素還元して得ている。ニトロ体は、(R)-マンデル酸と4-ニトロフェニルエチルアミンを反応させ、(R)-2-ヒドロキシ-N-[2-(4-ニトロフェニル)エチル]-2-フェニルアセタミドを得、さらにフェニルアセタミドをボラン還元することで得ている。
【0006】
JPEG
2024138890000001.jpg
77
170
【0007】
ニトロ体を水素還元して原料フェニルエタノールを得るには、高圧の接触還元法を用いており、ラネーニッケルを触媒として用いる必要があり、危険性を伴うという問題がある。
【0008】
特許文献4には、原料フェニルエタノールを、ニトロ体を経由せずに合成する方法が開示されている。
【0009】
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2024138890000002.jpg
95
170
【0010】
この方法では、tert-ブトキシカルボニル基 (Boc)でアミノ基保護された2-(4-アミノフェニル)エタノールがKMnO
4
で酸化され、次いで光学活性アミノアルコール化合物と反応させて、Bocでアミノ基保護された(R)-2-[[2-(4-アミノフェニル)エチル)アミノ]-1-フェニルエタノールを得、脱保護することで原料フェニルエタノールを得ている。
(【0011】以降は省略されています)
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