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公開番号2025030297
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023135464
出願日2023-08-23
発明の名称結晶形Iのリオシグアトの製造方法
出願人株式会社トクヤマ
代理人
主分類C07D 471/04 20060101AFI20250228BHJP(有機化学)
要約【課題】 結晶形Iのリオシグアトの効率的な製造方法を提供する。
【解決手段】 一側面によると、結晶形Iのリオシグアトの製造方法が提供される。この製造方法は、メチル N-(4,6-ジアミノ-2-{1-[(2-フルオロフェニル)メチル]-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-3-イル}ピリミジン-5-イル)-N-メチルカルバメートの粗体を、ジメチルスルホキシドに溶解させて第1溶液を得ることと、
20℃以上60℃以下の範囲内の第1溶液に、水及び低級アルコールからなる群より選択される少なくとも1種の第1溶媒を、1gの粗体に対して3mL以上30mL以下となるように加えて固体を析出させることとを含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
メチル N-(4,6-ジアミノ-2-{1-[(2-フルオロフェニル)メチル]-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-3-イル}ピリミジン-5-イル)-N-メチルカルバメートの粗体を、ジメチルスルホキシドに溶解させて第1溶液を得ることと、
20℃以上60℃以下の範囲内の前記第1溶液に、水及び低級アルコールからなる群より選択される少なくとも1種の第1溶媒を、1gの前記粗体に対して3mL以上30mL以下となるように加えて固体を析出させることと
を含む、結晶形Iのメチル N-(4,6-ジアミノ-2-{1-[(2-フルオロフェニル)メチル]-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-3-イル}ピリミジン-5-イル)-N-メチルカルバメートの製造方法。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記第1溶媒は、水を含む、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記第1溶媒を加える際の前記第1溶液の温度は、30℃以上50℃以下である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項4】
前記第1溶液に加える前記第1溶媒の量は、5mL以上15mL以下である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項5】
1gの前記粗体に対する前記ジメチルスルホキシドの量は、3mL以上10mL以下である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項6】
前記粗体は、メチル N-[4-アミノ-2-{1-[(2-フルオロフェニル)メチル]-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-3-イル}-6-(メチルアミノ)ピリミジン-5-イル]-N-メチルカルバメートを含む、請求項1に記載の製造方法。
【請求項7】
前記固体のメチル N-[4-アミノ-2-{1-[(2-フルオロフェニル)メチル]-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-3-イル}-6-(メチルアミノ)ピリミジン-5-イル]-N-メチルカルバメートの高速液体クロマトグラフィーによる濃度は、0.10%以下である、請求項1に記載の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、結晶形Iのリオシグアトの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
メチル N-(4,6-ジアミノ-2-{1-[(2-フルオロフェニル)メチル]-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-3-イル}ピリミジン-5-イル)-N-メチルカルバメートは、リオシグアト(Riociguat:ROC)とも呼ばれるグアニル酸シクラーゼ活性化薬及び刺激薬の一種である。リオシグアトは、下記式で表される。
【0003】
JPEG
2025030297000001.jpg
62
108
【0004】
リオシグアトは、結晶形I及び結晶形IIの2種類の結晶多形である。また、リオシグアトの固体は、ジメチルスルホキシド(DMSO)との溶媒和物や非晶質の形態もとり得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2014/128109号公報
特開2015-205887号公報
特開2018-150383号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、結晶形Iのリオシグアトの効率的な製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一側面によると、結晶形Iのリオシグアトの製造方法が提供される。この製造方法は、メチル N-(4,6-ジアミノ-2-{1-[(2-フルオロフェニル)メチル]-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-3-イル}ピリミジン-5-イル)-N-メチルカルバメートの粗体を、ジメチルスルホキシドに溶解させて第1溶液を得ることと、
20℃以上60℃以下の範囲内の第1溶液に、水及び低級アルコールからなる群より選択される少なくとも1種の第1溶媒を、1gの粗体に対して3mL以上30mL以下となるように加えて固体を析出させることとを含む。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、結晶形Iのリオシグアトの効率的な製造方法が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0009】
上述したように、リオシグアトの固体には、複数の結晶形や、溶媒和物、非晶質物等の形態があり得る。原薬としては、結晶形Iの固体が有用である。
【0010】
実施形態によると、結晶形Iのリオシグアトの製造方法が提供される。この製造方法は、リオシグアトの粗体を、ジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解させて第1溶液を得ることと、20℃以上60℃以下の範囲内の第1溶液に、水及び低級アルコールからなる群より選択される少なくとも1種の第1溶媒を1gの粗体に対して3mL以上30mL以下となるように加えて固体を析出させることとを含む。この製造方法によると、結晶形Iのリオシグアトを効率的に製造できる。この理由は、以下のとおりであると本発明者らは考えている。
(【0011】以降は省略されています)

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