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公開番号
2025036325
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-14
出願番号
2024147119
出願日
2024-08-29
発明の名称
有機化合物、発光デバイス
出願人
株式会社半導体エネルギー研究所
代理人
主分類
C07D
209/86 20060101AFI20250306BHJP(有機化学)
要約
【課題】有機化合物及び該有機化合物を有する発光効率の高い発光デバイスを提供する。
【解決手段】一般式(G1)で表される有機化合物である。ただし、式中、R
1
乃至R
8
は独立に水素(重水素を含む)、アルキル基、シクロアルキル基、芳香族炭化水素基等を表し、Ar
11
及びAr
12
は芳香族炭化水素基、または芳香族複素環基を表す。n11は0乃至3の整数、およびn12は1乃至3以下の整数を表す。
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【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
一般式(G1)で表される有機化合物。
JPEG
2025036325000076.jpg
58
167
(式中、R
1
乃至R
4
は、それぞれ独立に水素(重水素を含む)、炭素数1乃至6の置換もしくは無置換のアルキル基、炭素数3乃至6の置換もしくは無置換のシクロアルキル基、炭素数6乃至30の置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、または、下記一般式(G1-1)で表される置換基のいずれかを表し、R
5
乃至R
8
は、それぞれ独立に水素(重水素を含む)、炭素数1乃至6の置換もしくは無置換のアルキル基、炭素数3乃至6の置換もしくは無置換のシクロアルキル基、炭素数6乃至30の置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、または下記一般式(G1-3)で表される置換基のいずれかを表し、かつR
5
乃至R
8
の少なくともいずれか一は下記一般式(G1-3)で表される置換基であり、Ar
11
は炭素数6乃至30の置換もしくは無置換の2価の芳香族炭化水素基、または炭素数3乃至30の置換もしくは無置換の2価の芳香族複素環基を表し、Ar
12
は炭素数6乃至30の置換もしくは無置換の1価の芳香族炭化水素基、または炭素数3乃至30の置換もしくは無置換の1価の芳香族複素環基を表す。n11は0乃至3の整数、およびn12は1乃至3以下の整数を表す。)
JPEG
2025036325000077.jpg
51
167
(式中、Ar
13
、Ar
15
、およびAr
16
は、それぞれ独立に、炭素数6乃至30の置換もしくは無置換の2価の芳香族炭化水素基、または炭素数3乃至30の置換もしくは無置換の2価の芳香族複素環基を表し、Ar
14
、およびAr
17
は、それぞれ独立に、炭素数6乃至30の置換もしくは無置換の1価の芳香族炭化水素基、または炭素数3乃至30の置換もしくは無置換の1価の芳香族複素環基を表し、Ar
15
、Ar
16
およびAr
17
の少なくとも2つは、2環または3環の1価もしくは2価の芳香族炭化水素基、または1価もしくは2価の芳香族複素環基を表す。n13は0乃至3の整数を表し、n14、n15、n16、およびn17はそれぞれ独立に1乃至3以下の整数を表す。n15+n16+n17>n13+n14である。)
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
請求項1において、
Ar
15
、Ar
16
およびAr
17
の少なくとも2つは、ナフタレンであり、それぞれのナフタレンが2位で他の置換基と結合している有機化合物。
【請求項3】
請求項1において、Ar
16
およびAr
17
は、ナフタレンであり、それぞれのナフタレンが2位同士で結合し、2,2’-ビナフタレンを部分構造に有している、有機化合物。
【請求項4】
一般式(G1)で表される有機化合物。
JPEG
2025036325000078.jpg
58
167
(式中、R
1
乃至R
4
は、それぞれ独立に水素(重水素を含む)、炭素数1乃至6の置換もしくは無置換のアルキル基、炭素数3乃至6の置換もしくは無置換のシクロアルキル基、炭素数6乃至30の置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、または、下記一般式(G1-1)で表される置換基のいずれかを表し、R
5
乃至R
8
は、それぞれ独立に水素(重水素を含む)、炭素数1乃至6の置換もしくは無置換のアルキル基、炭素数3乃至6の置換もしくは無置換のシクロアルキル基、炭素数6乃至30の置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、または下記一般式(G1-2)で表される置換基のいずれかを表し、かつR
5
乃至R
8
の少なくともいずれか一は下記一般式(G1-2)で表される置換基であり、Ar
11
は、炭素数6乃至30の置換もしくは無置換の2価の芳香族炭化水素基、または炭素数3乃至30の置換もしくは無置換の2価の芳香族複素環基を表し、Ar
12
は、炭素数14至30の置換もしくは無置換の1価の芳香族炭化水素基、または炭素数3乃至30の置換もしくは無置換の1価の芳香族複素環基を表す。n11は0乃至3の整数、およびn12は1乃至3の整数を表す。)
JPEG
2025036325000079.jpg
52
167
(式中、Ar
13
、およびAr
15
は、それぞれ独立に、置換もしくは無置換の炭素数6乃至30の2価の芳香族炭化水素基、または置換もしくは無置換の炭素数3乃至30の2価の芳香族複素環基を表し、Ar
14
およびAr
17
は、それぞれ独立に、置換もしくは無置換の炭素数6乃至30の1価の芳香族炭化水素基、または置換もしくは無置換の炭素数3乃至30の1価の芳香族複素環基を表し、Ar
15
、またはAr
17
の少なくとも一方は、フェナントレンであり、Ar
17
がフェナントレンの場合は、フェナントレンの2位または3位の位置で、他の基と結合している。n13は0乃至3の整数を表し、n14、n15、およびn17はそれぞれ独立に1乃至3の整数を表す。n15+n17>n13+n14である。)
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか一において、Ar
11
乃至Ar
17
は、それぞれ独立に芳香族炭化水素基を表す有機化合物。
【請求項6】
請求項1乃至請求項4のいずれか一において、蒸着温度が330℃以下である有機化合物。
【請求項7】
構造式(100)、構造式(101)、構造式(102)、構造式(123)、または構造式(150)、で表される有機化合物。
JPEG
2025036325000080.jpg
195
167
【請求項8】
請求項1乃至請求項4、および請求項7のいずれか一に記載の有機化合物を含む電子デバイス。
【請求項9】
キャップ層に、カルバゾール環、およびフェナントレン環を有する有機化合物を有する発光デバイス。
【請求項10】
キャップ層に、カルバゾール環、および2つ以上4つ以下のナフタレン環を有する有機化合物を有する発光デバイス。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の一態様は、有機化合物、発光素子、発光デバイス、ディスプレイモジュール、照明モジュール、表示装置、発光装置、電子機器、照明装置および電子デバイスに関する。なお、本発明の一態様は、上記の技術分野に限定されない。本明細書等で開示する発明の一態様の技術分野は、物、方法、または、製造方法に関するものである。または、本発明の一態様は、プロセス、マシン、マニュファクチャ、または、組成物(コンポジション・オブ・マター)に関するものである。そのため、より具体的に本明細書で開示する本発明の一態様の技術分野としては、半導体装置、表示装置、液晶表示装置、発光装置、照明装置、蓄電装置、記憶装置、撮像装置、それらの駆動方法、または、それらの製造方法、を一例として挙げることができる。
続きを表示(約 1,100 文字)
【背景技術】
【0002】
有機化合物を用いたエレクトロルミネッセンス(EL:Electroluminescence)を利用する発光デバイス(有機ELデバイス)の実用化が進んでいる。これら発光デバイスの基本的な構成は、一対の電極間に発光材料を含む有機化合物層(EL層)を挟んだものである。このデバイスに電圧を印加して、キャリアを注入し、当該キャリアの再結合エネルギーを利用することにより、発光材料からの発光を得ることができる。
【0003】
このような発光デバイスは自発光型であるためディスプレイの画素として用いると、液晶に比べ、視認性が高く、バックライトが不要である等の利点があり、フラットパネルディスプレイには特に好適である。また、このような発光デバイスを用いたディスプレイは、薄型軽量に作製できることも大きな利点である。さらに非常に応答速度が速いことも特徴の一つである。
【0004】
また、これらの発光デバイスは発光層を二次元に連続して形成することが可能であるため、面状に発光を得ることができる。これは、白熱電球やLEDに代表される点光源、あるいは蛍光灯に代表される線光源では得難い特色であるため、照明等に応用できる面光源としての利用価値も高い。
【0005】
このように発光デバイスを用いたディスプレイや照明装置はさまざまな電子機器に好適であるが、より良好な特性を有する発光デバイスを求めて研究開発が進められている。
【0006】
有機ELデバイスが語られる際にしばしば問題として挙げられるものの一つに、光取出し効率の低さがある。これを向上させるために、EL層内部に低屈折率材料からなる層を形成する構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
米国特許出願公開第2020/0176692号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の一態様では、発光効率の高い発光デバイスを提供することを目的とする。または、本発明の一態様では、消費電力の小さい発光デバイス、発光装置、電子機器、表示装置、または電子デバイスのいずれかを提供することを目的とする。
【0009】
本発明は上述の課題のうちいずれか一を解決すればよいものとする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様は、一般式(G1)で表される有機化合物である。
(【0011】以降は省略されています)
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