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公開番号
2025096222
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-26
出願番号
2024217209
出願日
2024-12-12
発明の名称
有機化合物、および発光デバイス
出願人
株式会社半導体エネルギー研究所
代理人
主分類
C07D
491/048 20060101AFI20250619BHJP(有機化学)
要約
【課題】新規の有機化合物および当該有機化合物を用いた発光デバイスを提供する。
【解決手段】ベンゾフロピリミジン骨格またはベンゾチエノピリミジン骨格と、第1の置換基と、第2の置換基と、を有し、第1の置換基は、カルバゾール骨格を表し、第2の置換基は、カルバゾール骨格、ジベンゾフラン骨格、テトラフェニルシラン骨格、またはトリフェニレン骨格のいずれかを表し、第1の置換基は、ベンゾフロピリミジン骨格またはベンゾチエノピリミジン骨格のピリミジン環と結合し、第2の置換基は、ベンゾフロピリミジン骨格またはベンゾチエノピリミジン骨格のベンゼン環と結合する有機化合物である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ベンゾフロ[3,2-d]ピリミジン骨格またはベンゾチエノ[3,2-d]ピリミジン骨格と、第1の置換基と、第2の置換基と、を有し、
前記第1の置換基は、カルバゾール骨格を表し、
前記第2の置換基は、カルバゾール骨格、ジベンゾフラン骨格、テトラフェニルシラン骨格、またはトリフェニレン骨格のいずれかを表し、
前記第1の置換基は、前記ベンゾフロ[3,2-d]ピリミジン骨格の4位または前記ベンゾチエノ[3,2-d]ピリミジン骨格の4位と結合し、
前記第2の置換基は、前記ベンゾフロ[3,2-d]ピリミジン骨格の8位または前記ベンゾチエノ[3,2-d]ピリミジン骨格の8位と結合する有機化合物。
続きを表示(約 2,200 文字)
【請求項2】
一般式(G1)で表される有機化合物。
JPEG
2025096222000035.jpg
40
167
(式中、R
1
乃至R
8
は、それぞれ独立に水素(重水素を含む)、炭素数1乃至6のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数3乃至6のシクロアルキル基を表し、R
9
乃至R
11
は、それぞれ独立に水素(重水素を含む)、炭素数1乃至6のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数3乃至6のシクロアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数6乃至30のアリール基、または置換もしくは無置換の炭素数1乃至30のヘテロアリール基を表し、Xは酸素原子または硫黄原子を表し、A
1
は下記一般式(A-1)乃至一般式(A-5)で表される置換基のいずれかを表す。)
JPEG
2025096222000036.jpg
108
167
(式中、R
12
乃至R
57
は、それぞれ独立に水素(重水素を含む)、炭素数1乃至6のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数3乃至6のシクロアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数6乃至30のアリール基、または置換もしくは無置換の炭素数1乃至30のヘテロアリール基を表す。)
【請求項3】
請求項1または請求項2において、
最低三重項励起エネルギー(T
1
)準位が2.95eV以下2.75eV以上である有機化合物。
【請求項4】
構造式(100)、構造式(101)、構造式(102)、または構造式(103)で表される有機化合物。
JPEG
2025096222000037.jpg
161
167
【請求項5】
第1の電極、第2の電極、および前記第1の電極と前記第2の電極の間に発光層を有し、
前記発光層は、第1の有機化合物、第2の有機化合物、および青色を呈する発光物質を有し、
前記第2の有機化合物は、ベンゾフロ[3,2-d]ピリミジン骨格またはベンゾチエノ[3,2-d]ピリミジン骨格と、第1の置換基と、第2の置換基と、を有し、
前記第1の置換基は、カルバゾール骨格を表し、
前記第2の置換基は、カルバゾール骨格、ジベンゾフラン骨格、テトラフェニルシラン骨格、またはトリフェニレン骨格のいずれかを表し、
前記第1の置換基は、前記ベンゾフロ[3,2-d]ピリミジン骨格の4位またはベンゾチエノ[3,2-d]ピリミジン骨格の4位と結合し、
前記第2の置換基は、前記ベンゾフロ[3,2-d]ピリミジン骨格の8位またはベンゾチエノ[3,2-d]ピリミジン骨格の8位と結合している有機化合物であり、
前記第1の有機化合物のHOMO準位と前記第2の有機化合物のLUMO準位との差の絶対値は、2.78eV以上2.85eV以下である発光デバイス。
【請求項6】
第1の電極、第2の電極、および前記第1の電極と前記第2の電極の間に発光層を有し、
前記発光層は、第1の有機化合物、一般式(G1)で表される第2の有機化合物、および青色を呈する発光物質を有し、
前記第1の有機化合物のHOMO準位と前記第2の有機化合物のLUMO準位との差の絶対値は、2.78eV以上2.85eV以下である発光デバイス。
JPEG
2025096222000038.jpg
40
167
(式中、R
1
乃至R
8
は、それぞれ独立に水素(重水素を含む)、炭素数1乃至6のアルキル基、炭素数3乃至6の置換もしくは無置換のシクロアルキル基を表し、Xは酸素原子または硫黄原子を表し、A
1
は下記一般式(A-1)乃至一般式(A-5)で表される置換基のいずれかを表す。)
JPEG
2025096222000039.jpg
108
167
(式中、R
12
乃至R
57
は、それぞれ独立に水素(重水素を含む)、炭素数1乃至6のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数3乃至6のシクロアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数6乃至30のアリール基、または置換もしくは無置換の炭素数1乃至30のヘテロアリール基を表す。)
【請求項7】
構造式(100)、構造式(101)、構造式(102)、または構造式(103)で表される有機化合物を有する発光デバイス。
JPEG
2025096222000040.jpg
161
167
【請求項8】
請求項6または請求項7において、前記第1の有機化合物と、前記第2の有機化合物は、励起錯体を生じる組み合わせである発光デバイス。
【請求項9】
請求項6または請求項7において、前記発光物質の発光スペクトルは、400nm以上490nm未満である発光デバイス。
【請求項10】
請求項6または請求項7において、前記発光物質は燐光発光材料である発光デバイス。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の一態様は、有機化合物、有機半導体素子、発光デバイス、フォトダイオードセンサ、ディスプレイモジュール、照明モジュール、表示装置、電子機器、照明装置および電子デバイスに関する。なお、本発明の一態様は、上記の技術分野に限定されない。本明細書等で開示する発明の一態様の技術分野は、物、方法、または、製造方法に関するものである。または、本発明の一態様は、プロセス、マシン、マニュファクチャ、または、組成物(コンポジション・オブ・マター)に関するものである。そのため、より具体的に本明細書で開示する本発明の一態様の技術分野としては、半導体装置、表示装置、液晶表示装置、照明装置、蓄電装置、記憶装置、撮像装置、それらの駆動方法、または、それらの製造方法、を一例として挙げることができる。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
一対の電極間に発光物質である有機化合物を有する発光デバイス(有機EL素子ともいう)は、薄型軽量・高速応答・低電圧駆動などの特性を有することから、これを適用したディスプレイに関する開発が進められている。この発光デバイスは、電圧が印加されると電極から注入された電子およびホールが再結合し、それによって発光物質が励起状態となり、その励起状態が基底状態に戻る際に発光する。なお、励起状態の種類としては、一重項励起状態(S
*
)と三重項励起状態(T
*
)とがあり、一重項励起状態からの発光が蛍光、三重項励起状態からの発光が燐光と呼ばれている。また、発光デバイスにおけるそれらの統計的な生成比率は、S
*
:T
*
=1:3であると考えられている。
【0003】
また、上記発光物質のうち、一重項励起状態におけるエネルギーを発光に変換することが可能な化合物は蛍光性化合物(蛍光材料)と呼ばれ、三重項励起状態におけるエネルギーを発光に変換することが可能な化合物は燐光性化合物(燐光材料)と呼ばれる。
【0004】
従って、上記の生成比率を根拠にした時、上記各発光物質を用いた発光デバイスにおける内部量子効率(注入したキャリアに対して発生するフォトンの割合)の理論的限界は、蛍光材料を用いた場合は25%、燐光材料を用いた場合は75%となる。
【0005】
また、これらの発光デバイスは発光層を二次元に連続して形成することが可能であるため、面状に発光を得ることができる。これは、白熱電球、およびLEDに代表される点光源、あるいは蛍光灯に代表される線光源では得難い特色であるため、照明等に応用できる面光源としての利用価値も高い。
【0006】
このような発光デバイスに関しては、その素子特性を向上させるために、物質開発、素子構造の改良等が行われている。例えば、特許文献1では、発光効率の高い発光素子を形成するために新規なアントラセン誘導体をホスト材料として用いた発光デバイス等が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2014-76999号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の一態様は、新規の有機化合物を提供することを課題とする。また、本発明の一態様は、発光デバイスに用いることのできる有機化合物を提供することを課題とする。また、本発明の一態様では、発光効率の高い発光デバイスを提供することを目的とする。または、本発明の一態様では、色純度の高い発光デバイスを提供することを目的とする。または、本発明の一態様では、信頼性の良好な発光デバイスを提供することを目的とする。または、消費電力の小さい表示装置、電子機器および照明装置のいずれかを提供することを目的とする。または、信頼性の高い表示装置、電子機器および照明装置のいずれかを提供することを目的とする。または、色純度の高い表示装置、電子機器および照明装置のいずれかを提供することを目的とする。
【0009】
本発明は上述の課題のうちいずれか一を解決すればよいものとする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様は、ベンゾフロピリミジン骨格またはベンゾチエノピリミジン骨格と、第1の置換基と、第2の置換基と、を有し、第1の置換基は、カルバゾール骨格を表し、第2の置換基は、カルバゾール骨格、ジベンゾフラン骨格、テトラフェニルシラン骨格、またはトリフェニレン骨格のいずれかを表し、第1の置換基は、ベンゾフロピリミジン骨格またはベンゾチエノピリミジン骨格のピリミジン環と結合し、第2の置換基は、ベンゾフロピリミジン骨格またはベンゾチエノピリミジン骨格のベンゼン環と結合する有機化合物である。
(【0011】以降は省略されています)
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