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公開番号2025082072
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-28
出願番号2023195303
出願日2023-11-16
発明の名称ビフィドバクテリウム・ビフィダム増殖促進用組成物
出願人森永乳業株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類C07K 5/10 20060101AFI20250521BHJP(有機化学)
要約【課題】ビフィドバクテリウム・ビフィダムの増殖を促進する技術の提供。
【解決手段】下記(A1)に含まれるペプチドと下記(B1)に含まれるペプチドから選択される少なくとも1つのペプチドを含有する、ビフィドバクテリウム・ビフィダム増殖促進用組成物。
(A1)下記(i)~(v)のいずれかで表されるアミノ酸配列からなるペプチド
(B1)下記(i)~(v)のいずれかで表されるアミノ酸配列のC末端及び/又はN末端に1~数個のアミノ酸残基が付加されたアミノ酸配列からなり、かつ、ビフィドバクテリウム・ビフィダム増殖促進作用を有するペプチド
(i)LEIL(配列番号1)
(ii)FNP
(iii)GGVSLPE(配列番号2)
(iv)YPVEP(配列番号3)
(v)VYPFPGPI(配列番号4)
【選択図】図1-3
特許請求の範囲【請求項1】
下記(A1)に含まれるペプチドと下記(B1)に含まれるペプチドから選択される少なくとも1つのペプチドを含有する、ビフィドバクテリウム・ビフィダム増殖促進用組成物。
(A1)下記(i)~(v)のいずれかで表されるアミノ酸配列からなるペプチド
(B1)下記(i)~(v)のいずれかで表されるアミノ酸配列のC末端及び/又はN末端に1~数個のアミノ酸残基が付加されたアミノ酸配列からなり、かつ、ビフィドバクテリウム・ビフィダム増殖促進作用を有するペプチド
(i)LEIL(配列番号1)
(ii)FNP
(iii)GGVSLPE(配列番号2)
(iv)YPVEP(配列番号3)
(v)VYPFPGPI(配列番号4)
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記(A1)が、前記(v)で表されるアミノ酸配列からなるペプチドであり、
前記(B1)が、下記(B2)と下記(B3)である、
請求項1に記載の組成物。
(B2)下記(vi)~(ix)のいずれかで表されるアミノ酸配列からなるペプチド
(B3)下記(vi)~(ix)および前記(v)のいずれかで表されるアミノ酸配列のC末端及び/又はN末端に1~数個のアミノ酸残基が付加されたアミノ酸配列からなり、かつ、ビフィドバクテリウム・ビフィダム増殖促進作用を有するペプチド
(vi)GDLEIL(配列番号5)
(vii)LSFNPT(配列番号6)
(viii)GGVSLPEWV(配列番号7)
(ix)YPVEPF(配列番号8)
【請求項3】
ビフィドバクテリウム・ビフィダムを含有する、請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項4】
下記(A1)に含まれるペプチドと下記(B1)に含まれるペプチドから選択される少なくとも1つのペプチドを含有し、総たんぱく質含有量に対する前記ペプチドの総含有量が0.45質量%以上である、組成物。
(A1)下記(i)~(v)のいずれかで表されるアミノ酸配列からなるペプチド
(B1)下記(i)~(v)のいずれかで表されるアミノ酸配列のC末端及び/又はN末端に1~数個のアミノ酸残基が付加されたアミノ酸配列からなり、かつ、ビフィドバクテリウム・ビフィダム増殖促進作用を有するペプチド
(i)LEIL(配列番号1)
(ii)FNP
(iii)GGVSLPE(配列番号2)
(iv)YPVEP(配列番号3)
(v)VYPFPGPI(配列番号4)
【請求項5】
前記(A1)が、前記(v)で表されるアミノ酸配列からなるペプチドであり、
前記(B1)が、下記(B2)と下記(B3)である、
請求項4に記載の組成物。
(B2)下記(vi)~(ix)のいずれかで表されるアミノ酸配列からなるペプチド
(B3)下記(vi)~(ix)および前記(v)のいずれかで表されるアミノ酸配列のC末端及び/又はN末端に1~数個のアミノ酸残基が付加されたアミノ酸配列からなり、かつ、ビフィドバクテリウム・ビフィダム増殖促進作用を有するペプチド
(vi)GDLEIL(配列番号5)
(vii)LSFNPT(配列番号6)
(viii)GGVSLPEWV(配列番号7)
(ix)YPVEPF(配列番号8)
【請求項6】
ビフィドバクテリウム・ビフィダムを含有する、請求項4又は5に記載の組成物。
【請求項7】
下記(i)~(iv)および(vi)のいずれかで表されるアミノ酸配列からなるペプチド。
(i)LEIL(配列番号1)
(ii)FNP
(iii)GGVSLPE(配列番号2)
(iv)YPVEP(配列番号3)
(vi)GDLEIL(配列番号5)
【請求項8】
下記(A1)に含まれるペプチドと下記(B1)に含まれるペプチドから選択される少なくとも1つのペプチドを含有する培地で、ビフィドバクテリウム・ビフィダムを培養する方法。
(A1)下記(i)~(v)のいずれかで表されるアミノ酸配列からなるペプチド
(B1)下記(i)~(v)のいずれかで表されるアミノ酸配列のC末端及び/又はN末端に1~数個のアミノ酸残基が付加されたアミノ酸配列からなり、かつ、ビフィドバクテリウム・ビフィダム増殖促進作用を有するペプチド
(i)LEIL(配列番号1)
(ii)FNP
(iii)GGVSLPE(配列番号2)
(iv)YPVEP(配列番号3)
(v)VYPFPGPI(配列番号4)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ビフィドバクテリウム・ビフィダム増殖促進用組成物に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
ヒトの腸内環境を改善する作用を有するペプチド等を含有する組成物の開発は長年されている。特に、ビフィドバクテリウム属細菌の増殖を促進することはヒトの腸内環境の改善に通じることから、ビフィドバクテリウム属細菌の増殖を促進する組成物が多数開発されている。
例えば、所定のアミノ酸配列を有するペプチド同士がシステイン残基を介してジスルフィド結合で結合しているペプチドダイマーを有効成分として含有する、ビフィドバクテリウム・ブレーベの増殖促進剤が開発されている(特許文献1)。
また、所定の糖ペプチドを含有し、ビフィドバクテリウム・ビフィダムの増殖を促進することを特徴とする、腸内環境改善用組成物が開発されている(特許文献2)。
また、所定のアミノ酸配列で示されるペプチド又はその塩を有効成分とする、ビフィズス菌増殖促進剤が開発されており、ビフィドバクテリウム・ビフィダムを含むビフィドバクテリウム属細菌の増殖促進が確認されている(特許文献3)。
また、ラクトフェリンの断片が、ビフィドバクテリウム・ビフィダムを含むビフィドバクテリウム属細菌の増殖を促進することが報告されている(非特許文献1)。
また、乳たんぱく質の加水分解物が、ビフィドバクテリウムL80の増殖を促進すること
が報告されている(非特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2013/094250号
国際公開第2019/044960号
特開2007-189914号公報
【非特許文献】
【0004】
Eur. J. Biochem. 269, 712-718 (2002)
Microbial Cell Factories (2021) 20:213
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、ビフィドバクテリウム・ビフィダムの増殖を促進する技術の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、特定のアミノ酸配列からなるペプチドがビフィドバクテリウム・ビフィダムの増殖を促進する作用を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
本発明は、下記の組成物を提供することができる。
下記(A1)に含まれるペプチドと下記(B1)に含まれるペプチドから選択される少なくとも1つのペプチドを含有する、ビフィドバクテリウム・ビフィダム増殖促進用組成物。
(A1)下記(i)~(v)のいずれかで表されるアミノ酸配列からなるペプチド
(B1)下記(i)~(v)のいずれかで表されるアミノ酸配列のC末端及び/又はN
末端に1~数個のアミノ酸残基が付加されたアミノ酸配列からなり、かつ、ビフィドバクテリウム・ビフィダム増殖促進作用を有するペプチド
(i)LEIL(配列番号1)
(ii)FNP
(iii)GGVSLPE(配列番号2)
(iv)YPVEP(配列番号3)
(v)VYPFPGPI(配列番号4)
【0008】
前記組成物は、
前記(A1)が、前記(v)で表されるアミノ酸配列からなるペプチドであり、
前記(B1)が、下記(B2)と下記(B3)である、
ことが好ましい。
(B2)下記(vi)~(ix)のいずれかで表されるアミノ酸配列からなるペプチド
(B3)下記(vi)~(ix)および前記(v)のいずれかで表されるアミノ酸配列のC末端及び/又はN末端に1~数個のアミノ酸残基が付加されたアミノ酸配列からなり、かつ、ビフィドバクテリウム・ビフィダム増殖促進作用を有するペプチド
(vi)GDLEIL(配列番号5)
(vii)LSFNPT(配列番号6)
(viii)GGVSLPEWV(配列番号7)
(ix)YPVEPF(配列番号8)
【0009】
前記組成物は、ビフィドバクテリウム・ビフィダムを含有することが好ましい。
【0010】
また、本発明は、下記の組成物を提供することができる。
下記(A1)に含まれるペプチドと下記(B1)に含まれるペプチドから選択される少なくとも1つのペプチドを含有し、総たんぱく質含有量に対する前記ペプチドの総含有量が0.45質量%以上である、組成物。
(A1)下記(i)~(v)のいずれかで表されるアミノ酸配列からなるペプチド
(B1)下記(i)~(v)のいずれかで表されるアミノ酸配列のC末端及び/又はN末端に1~数個のアミノ酸残基が付加されたアミノ酸配列からなり、かつ、ビフィドバクテリウム・ビフィダム増殖促進作用を有するペプチド
(i)LEIL(配列番号1)
(ii)FNP
(iii)GGVSLPE(配列番号2)
(iv)YPVEP(配列番号3)
(v)VYPFPGPI(配列番号4)
(【0011】以降は省略されています)

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