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公開番号2025095827
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023212139
出願日2023-12-15
発明の名称乳類のゲル化又は増粘の判定方法
出願人森永乳業株式会社
代理人個人,個人
主分類G01N 33/04 20060101AFI20250619BHJP(測定;試験)
要約【課題】
本発明は、乳類中におけるゲル化又は増粘の判定方法を提供することを目的とする。
【解決手段】
本発明は、乳類中のカゼイン分解の程度に基づく、当該乳類の保存中に発生し得るゲル化又は増粘の判定方法を提供する。前記カゼイン分解の程度は、前記乳類中のカゼイン分解物の含有量の変化量又はカゼイン含有量の変化量であってよい。また、前記カゼイン分解物の含有量の変化量は、前記乳類の15℃以上における保存試験後のカゼイン分解物の含有量に基づき表される値であってよい。また、前記カゼイン含有量の変化量は、前記乳類の15℃以上における保存試験後のカゼイン含有量に基づき表される値であってよい。また、本発明は、前記判定方法を実行することを含む、乳類の分析方法も提供する。また、本発明は、前記判定方法を実行することを含む、乳類の製造方法も提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
乳類中のカゼイン分解の程度に基づく、当該乳類の保存中に発生し得るゲル化又は増粘の判定方法。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記カゼイン分解の程度は、前記乳類中のカゼイン分解物の含有量の変化量又はカゼイン含有量の変化量である、請求項1に記載の判定方法。
【請求項3】
前記カゼイン分解物の含有量の変化量は、前記乳類の15℃以上における保存試験後のカゼイン分解物の含有量に基づき表される値である、
請求項2に記載の判定方法。
【請求項4】
前記カゼイン含有量の変化量は、前記乳類の15℃以上における保存試験後のカゼイン含有量に基づき表される値である、
請求項2に記載の判定方法。
【請求項5】
前記保存試験は、乳類を15℃以上にて、5日間以上保存する保存試験である、
請求項3又は4に記載の判定方法。
【請求項6】
前記判定方法は、前記乳類を、常温で、1か月間以上保存した場合の前記乳類のゲル化又は増粘の予測である、請求項1又は2に記載の判定方法。
【請求項7】
前記乳類は、アセプティック容器詰めされた乳類である、請求項1又は2に記載の判定方法。
【請求項8】
請求項1又は2に記載の判定方法を実行することを含む、乳類の分析方法。
【請求項9】
請求項1に記載の判定方法を実行することを含む、乳類の製造方法。
【請求項10】
前記乳類は、常温保存可能品である、請求項1又は9に記載の判定方法又は製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、乳類のゲル化又は増粘の判定方法に関し、特には、特定の指標を利用する、乳類のゲル化又は増粘の判定方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
牛乳などの乳類の製造工程において、容器への充填前に殺菌処理が行われる。当該殺菌処理が行われた乳類中に保存中にゲルが生じることがある。当該ゲルの生成に関して、例えば下記の非特許文献1には、低温殺菌された乳又は超高温殺菌された乳においてプロテオリシスが望ましくないゲル化を引き起こす旨が記載されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
B. Ismail and S. S. Nielsen, 2010, J. Dairy Sci., 93:4999-5009
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
常温保存可能品として販売されている牛乳などの乳類は、長期間にわたって保存されるので、それが保存される期間にわたって、その品質が維持されることが求められる。
【0005】
本発明者らは、牛乳を常温で長期間にわたって保存して初めてゲル化又は増粘が起こる場合があることを見出した。当該ゲル化又は増粘は、例えば、6か月間前後にわたって常温保存した場合に初めて観察されることがある。
【0006】
当該ゲル化又は増粘の発生に関する分析や当該ゲル化又は増粘を防ぐような乳類製品の開発を行うことが望ましいと考えられるが、当該ゲル化又は増粘が発生するまでに長い時間を要するので、当該分析や当該開発を時間の観点から効率化することが望ましい。
例えば、上記のような長期間の保存後に起こるゲル化又は増粘に関して、乳類中における発生の有無を短期間で予測することができれば、長期保存される牛乳についての分析及び開発のために非常に有用であると考えられる。
そこで、本発明は、乳類中におけるゲル化又は増粘の判定方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、特定の方法によって乳類中に発生し得るゲル化又は増粘を判定することができることを見出した。
【0008】
すなわち、本発明は以下を提供する。
[1]乳類中のカゼイン分解の程度に基づく、当該乳類の保存中に発生し得るゲル化又は増粘の判定方法。
[2]前記カゼイン分解の程度は、前記乳類中のカゼイン分解物の含有量の変化量又はカゼイン含有量の変化量である、[1]に記載の判定方法。
[3]前記カゼイン分解物の含有量の変化量は、前記乳類の15℃以上における保存試験後のカゼイン分解物の含有量に基づき表される値である、
[2]に記載の判定方法。
[4]前記カゼイン含有量の変化量は、前記乳類の15℃以上における保存試験後のカゼイン含有量に基づき表される値である、
[2]に記載の判定方法。
[5]前記保存試験は、乳類を15℃以上にて、5日間以上保存する保存試験である、
[3]又は[4]に記載の判定方法。
[6]前記判定方法は、前記乳類を、常温で、1か月間以上保存した場合の前記乳類のゲル化又は増粘の予測である、[1]~[5]のいずれか一つに記載の判定方法。
[7]前記乳類は、アセプティック容器詰めされた乳類である、[1]~[6]のいずれか一つに記載の判定方法。
[8][1]~[7]のいずれか一つに記載の判定方法を実行することを含む、乳類の分析方法。
[9][1]~[7]のいずれか一つに記載の判定方法を実行することを含む、乳類の製造方法。
[10]前記乳類は、常温保存可能品である、[1]~[7]のいずれか一つに記載の判定方法、[8]に記載の分析方法、又は、[9]に記載の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、乳類中に生じ得るゲル化又は増粘を判定することができ、特には長期間にわたって保存した場合に起こるゲル化又は増粘を判定することができる。本発明によって、当該ゲル化又は増粘を短期間の試験によって判定することができる。これにより、当該ゲル化又は増粘に関する分析又は当該ゲル化又は増粘が起こらない乳類製品の開発を効率化することができる。
なお、本発明の効果は、この段落に記載された効果に限定されず、本明細書内に記載されたいずれかの効果であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0010】
保存2週間後の試料のSDS-PAGE及びCBB染色の結果を示す図である。
保存4週間後の試料のSDS-PAGE及びCBB染色の結果を示す図である。
試料2を5℃で4週間保存したサンプル、25℃、又は37℃で2週間保存したサンプルのHPLCクロマトグラムである。
試料2を5℃、25℃、又は37℃で4週間保存したサンプルのHPLCクロマトグラムである。
長期保存後の濾過試験の結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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