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公開番号
2025093202
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-23
出願番号
2023208800
出願日
2023-12-11
発明の名称
ノルボルネニル基含有化合物およびその製造方法
出願人
信越化学工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C07C
69/80 20060101AFI20250616BHJP(有機化学)
要約
【課題】安価で簡便な方法により得られる、多環式炭化水素骨格及びヒドロシリル付加反応が可能な脂肪族不飽和結合を有する基であるノルボルネニル基を有する化合物を提供すること。
【解決手段】 下記一般式(1)で表されるものであることを特徴とするノルボルネニル基含有化合物。X(-Z-R
1
)
n
(1)
(式中、Xは、環状構造を含みケイ素原子を含まないn価の有機基であり、R
1
は、互いに独立して、アリル基又はノルボルネニルメチル基であり、但し、R
1
のうち1個以上はノルボルネニルメチル基であり、Zは、単結合、-O-又は-C(=O)O-であり、nは2~4の数である。)
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
下記一般式(1)で表されるものであることを特徴とするノルボルネニル基含有化合物。
X(-Z-R
1
)
n
(1)
(式中、Xは、環状構造を含みケイ素原子を含まないn価の有機基であり、R
1
は、互いに独立して、アリル基又はノルボルネニルメチル基であり、但し、R
1
のうち1個以上はノルボルネニルメチル基であり、Zは、単結合、-O-又は-C(=O)O-であり、nは2~4の数である。)
続きを表示(約 840 文字)
【請求項2】
下記式(2)で表されるものであることを特徴とする請求項1に記載のノルボルネニル基含有化合物。
TIFF
2025093202000014.tif
53
159
(式中、R
1
は、アリル基又はノルボルネニルメチル基であり、R
2
は、互いに独立して、水素原子、アリルオキシカルボニル基又はノルボルネニルメチルオキシカルボニル基である。)
【請求項3】
下記式(3)で表されるものであることを特徴とする請求項1に記載のノルボルネニル基含有化合物。
TIFF
2025093202000015.tif
65
167
(式中、R
1
は、アリル基又はノルボルネニルメチル基であり、R
3
は、水素原子、アリル基又はノルボルネニルメチル基である。)
【請求項4】
下記式(4)で表されるものであることを特徴とする請求項1に記載のノルボルネニル基含有化合物。
TIFF
2025093202000016.tif
31
161
(式中、R
1
は、アリル基又はノルボルネニルメチル基である。)
【請求項5】
下記一般式(5)で表される化合物とジシクロペンタジエンとを混合し、加熱して、ジシクロペンタジエンの熱分解により生じたシクロペンタジエンと、下記一般式(5)で表される化合物とを反応させることを特徴とする請求項1に記載のノルボルネニル基含有化合物の製造方法。
X(-Z-R
4
)
n
(5)
(式中、Xは、環状構造を含みケイ素原子を含まないn価の有機基であり、R
4
は、アリル基であり、Zは、単結合、-O-又は-C(=O)O-であり、nは2~4の数である。)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ノルボルネニル基を有する化合物およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
ノルボルナン骨格のような多環式炭化水素骨格を主鎖中に有する有機変性シリコーン樹脂組成物は、シリコーン樹脂(ジメチルシリコーン樹脂)の持つ高耐熱性、高透明性を有すると共に、ポリオレフィン樹脂やポリエチレンテレフタレート樹脂等の有機樹脂の持つ高硬度、高靱性、高ガスバリア性を併せ持ったハイブリッド樹脂である(特許文献1)。
【0003】
このようなノルボルナン骨格を主鎖骨格に導入する方法としては、ビニルノルボルネンのようなビニル基で置換されたノルボルネン誘導体と、ビス(ジメチルシリル)ベンゼンのような複数のヒドロシリル基を有する化合物とを、白金族金属触媒の存在下においてヒドロシリル化反応させて得られたプレポリマーを用いて、ポリシロキサン成分と反応させる方法が一般的であった。しかしながら、このような手法では、プレポリマーの製造の際に、ビニル基が導入されたノルボルネンモノマー及び高価な白金族金属触媒を使用する必要があり、製造コストが高くなる問題があった。
【0004】
一方、シラン化合物又はポリシロキサン化合物の置換基として多環式炭化水素基を導入する方法としては、ビニル基を有するシラン化合物又はポリシロキサン化合物に対し、シクロペンタジエンをディールス・アルダー付加反応させることにより、ビニル基をノルボルネニル基に変換する方法が提案されている(特許文献2)。
【0005】
上記のいずれの方法においても、得られる構造はノルボルナン骨格(またはノルボルネニル基)がケイ素原子に結合したユニットに限られ、分子設計の自由度の点で改良の余地があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2015-140372号公報
特開2006-056801号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、安価で簡便な方法により得られる、多環式炭化水素骨格及びヒドロシリル付加反応が可能な脂肪族不飽和結合を有する基であるノルボルネニル基を有する化合物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明では、下記一般式(1)で表されるノルボルネニル基含有化合物を提供する。
X(-Z-R
1
)
n
(1)
(式中、Xは、環状構造を含みケイ素原子を含まないn価の有機基であり、R
1
は、互いに独立して、アリル基又はノルボルネニルメチル基であり、但し、R
1
のうち1個以上はノルボルネニルメチル基であり、Zは、単結合、-O-又は-C(=O)O-であり、nは2~4の数である。)
【0009】
本発明のノルボルネニル基含有化合物は、多環式炭化水素骨格及び脂肪族不飽和結合を有するため、オルガノハイドロジェンポリシロキサンとのヒドロシリル付加化反応が可能であり、シリコーン樹脂骨格に導入することで、高硬度、高靱性、高ガスバリア性などの特性を付与することができるものである。
【0010】
本発明のノルボルネニル基含有化合物は、例えば、下記式(2)で表されるものであることが好ましい。
TIFF
2025093202000002.tif
56
160
(式中、R
1
は、アリル基又はノルボルネニルメチル基であり、R
2
は、互いに独立して、水素原子、アリルオキシカルボニル基又はノルボルネニルメチルオキシカルボニル基である。)
(【0011】以降は省略されています)
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