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公開番号2025097273
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-30
出願番号2024145905
出願日2024-08-27
発明の名称Tmem119断片ペプチド及びその製造方法
出願人学校法人大阪医科薬科大学
代理人個人,個人
主分類C07K 7/08 20060101AFI20250623BHJP(有機化学)
要約【課題】Tmem119の切断後の分子小断片であるペプチドを特定し、当該ペプチドを製造できるようにする。
【解決手段】Tmem119断片ペプチドの製造方法は、配列番号8のヌクレオチド配列を含む発現ベクターを該発現ベクターによる遺伝子発現が可能な宿主細胞に導入するステップと、前記宿主細胞を前記遺伝子発現が可能な条件下で培養するステップと、前記宿主細胞から配列番号2~7のいずれかのアミノ酸配列を含むペプチドを回収するステップとを含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
配列番号2~7のいずれかのアミノ酸配列を含むTmem119断片ペプチド。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
タグ分子を含む、請求項1に記載のTmem119断片ペプチド。
【請求項3】
配列番号8のヌクレオチド配列を含む発現ベクターを該発現ベクターによる遺伝子発現が可能な宿主細胞に導入するステップと、
前記宿主細胞を前記遺伝子発現が可能な条件下で培養するステップと、
前記宿主細胞から請求項1又は2に記載のペプチドを回収するステップとを含む、Tmem119断片ペプチドの製造方法。
【請求項4】
前記発現ベクターは、タグ分子をコードするヌクレオチド配列をさらに含む、請求項3に記載のTmem119断片ペプチドの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、Tmem119断片ペプチド及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
現在、多くの疾患が知られているが、中でも癌やアルツハイマー病等は生活の質を著しく低下させる疾患として知られている。それらの原因は、生体に不要な腫瘍細胞やアミロイド斑等の蓄積である。従来のコンピュータ断層撮影法(Computed Tomography:CT)、核磁共鳴画像法(Magnetic Resonance Imaging:MRI)及び陽電子放出断層撮影法(Positron Emission Tomography:PET)等の画像診断技術は、腫瘍やアミロイド等の凝集塊の検出に有効であるものの、それらの蓄積量が少ないときは検出が困難である。そのため、上記のような従来技術によって腫瘍や凝集塊が発見されたとしても、既に病状が進行しており手遅れとなる場合がある。
【0003】
これまでに、神経免疫担当細胞として知られるミクログリアが、アミロイド等の生体に不要な凝集塊の認識や貪食に中心的な役割を果たすことが知られており、また、脳内における炎症にも関連していることが知られている。ミクログリアに特異的に発現する1型膜貫通タンパク質分子としてTmem119が知られており、Tmem119をミクログリアのマーカーとしての利用可能性について研究がなされている(例えば非特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Neuropathology,36(1),p39-49(Feb.2016).
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記事実から、脳内炎症のマーカーとしてTmem119を利用できる可能性が考えられる。すなわち、Tmem119の発現量から脳内における炎症の程度を推定できる可能性がある。Tmem119は、上記の通り1型膜貫通タンパク質分子であるが、これまでにTmem119の代謝に関しては知られておらず、Tmem119の分子小断片が検出された報告はない。すなわち、Tmem119における切断部位及び切断により得られる断片の構造等は未だ不明である。切断によって生じる分子はミクログリアが増加及び活性する際に、全長Tmem119分子の発現に伴って血液中に放出されて増加すると考えられるため、Tmem119の代謝について明らかになれば、切断により血液中への放出が想定される分子小断片を脳内炎症のマーカーとして利用できる可能性があると考えられる。当該分子小断片を脳内炎症のバイオマーカーとして利用可能にするためには、分子小断片のアミノ酸配列を特定することが必要であり、それらを特定した上で当該分子小断片を製造することができれば、分子小断片を検出するための抗体等の作製も可能となり得る。
【0006】
本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、Tmem119の切断後の分子小断片であるペプチドを特定し、当該ペプチドを製造できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の目的を達成するために、本発明者らは、鋭意研究の結果、Tmem119の膜貫通領域における切断部位を特定して本発明を完成した。
【0008】
具体的に、本発明に係るTmem119断片ペプチドは、配列番号2~7のいずれかのアミノ酸配列を含むことを特徴とする。
【0009】
本発明に係るTmem119断片ペプチドは、タグ分子を含むことが好ましい。
【0010】
また、本発明に係るTmem119断片ペプチドの製造方法は、配列番号8のヌクレオチド配列を含む発現ベクターを該発現ベクターによる遺伝子発現が可能な宿主細胞に導入するステップと、前記宿主細胞を前記遺伝子発現が可能な条件下で培養するステップと、前記宿主細胞から上記のペプチドを回収するステップとを含むことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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