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公開番号2025087936
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-11
出願番号2022056419
出願日2022-03-30
発明の名称ブテンオリゴマーの製造方法
出願人丸善石油化学株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類C07C 2/10 20060101AFI20250604BHJP(有機化学)
要約【課題】1-ブテン及び2-ブテンから選ばれる1種以上のブテンから高転化率で且つ高選択的にC12、C16又はC20オリゴマー化できる方法を提供すること。
【解決手段】1-ブテン及び2-ブテンから選ばれる1種以上を含み且つイソブテンの含有量が3質量%未満であるC4留分を、120~180℃で固体酸触媒に接触させるオリゴマー化工程を含む、ブテンオリゴマーの製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
1-ブテン及び2-ブテンから選ばれる1種以上を含み且つイソブテンの含有量が3質量%未満であるC
4
留分を、120~180℃で固体酸触媒に接触させるオリゴマー化工程を含む、ブテンオリゴマーの製造方法。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記ブテンオリゴマーが、下記式(1)で表されるものである、請求項1に記載の製造方法。
TIFF
2025087936000006.tif
21
170
〔式(1)中、
Aは、1-ブテン由来の構造単位を示し、
Bは、2-ブテン由来の構造単位を示し、
n及びmは、それぞれ0~5の整数を示すが、2≦n+m≦5を満たす数である。〕
【請求項3】
式(1)中のn及びmが、それぞれ0~5の整数を示し、3≦n+m≦5を満たす数である、請求項2に記載の製造方法。
【請求項4】
前記オリゴマー化工程の反応圧力が、1~8MPaである、請求項1~3のいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項5】
前記固体酸触媒が、シリカアルミナ触媒である、請求項1~4のいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項6】
前記オリゴマー化工程の1-ブテン及び2-ブテンから選ばれる1種以上の転化率が、90%以上である、請求項1~5のいずれか1項に記載の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ブテンオリゴマーの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
1-ブテンや2-ブテン、イソブテンといったブテンのオリゴマーは、溶媒や燃料の成分、化学製品の原料として有用である。その中でもブテンのC
12
オリゴマー、C
16
オリゴマー及びC
20
オリゴマーは、溶媒、希釈剤、潤滑油等として特に利用されている。
イソブテンのオリゴマー化方法としては、例えば、シリカアルミナ触媒存在下68℃でC
4
留分中のイソブテンを反応させる方法が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-10717号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ブテンをオリゴマー化させた場合には、炭素数が4の倍数でない副生成物が生成しやすい。このような副生成物は原料として再利用可能できず、しかもこのような副生成物が存在する場合、C
12
オリゴマー、C
16
オリゴマー及びC
20
オリゴマーの精製が困難になる。
特に、1-ブテンや2-ブテンは、一般的に上記イソブテンよりも反応性が低いという問題がある。このような1-ブテンや2-ブテンを多く含むC
4
留分も存在し、このようなC
4
留分の有効活用が求められている。
【0005】
本発明の課題は、1-ブテン及び2-ブテンから選ばれる1種以上のブテンから高転化率で且つ高選択的にC
12
、C
16
又はC
20
オリゴマー化できる方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らがイソブテンのオリゴマー化について検討したところ、120~180℃という高温条件でオリゴマー化を行った場合にブテン転化率の改善はみられず、生成物中のC
12
オリゴマー、C
16
オリゴマー及びC
20
オリゴマー合計含有量はむしろ低減することがわかった。
しかるところ、本発明者らは1-ブテンや2-ブテンのオリゴマー化について鋭意検討した結果、1-ブテン及び2-ブテンから選ばれる1種以上を含み且つイソブテンの含有量が3質量%未満であるC
4
留分を、120~180℃という高温条件で固体酸触媒に接触させた場合には、驚くべきことに、高転化率で且つ高選択的にC
12
、C
16
又はC
20
オリゴマー化できることを見出し、本発明を完成した。
【0007】
すなわち、本発明は、以下の<1>~<6>を提供するものである。
<1> 1-ブテン及び2-ブテンから選ばれる1種以上を含み且つイソブテンの含有量が3質量%未満であるC
4
留分を、120~180℃で固体酸触媒に接触させるオリゴマー化工程を含む、ブテンオリゴマーの製造方法。
【0008】
<2> 前記ブテンオリゴマーが、下記式(1)で表されるものである、<1>に記載の製造方法。
【0009】
TIFF
2025087936000001.tif
20
170
【0010】
〔式(1)中、
Aは、1-ブテン由来の構造単位を示し、
Bは、2-ブテン由来の構造単位を示し、
n及びmは、それぞれ0~5の整数を示すが、2≦n+m≦5を満たす数である。〕
(【0011】以降は省略されています)

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