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公開番号
2025038381
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-19
出願番号
2023144964
出願日
2023-09-07
発明の名称
シアノイミダゾール系化合物の製造方法
出願人
石原産業株式会社
代理人
主分類
C07D
233/90 20060101AFI20250312BHJP(有機化学)
要約
【課題】 工業的に好ましく、新規なシアノイミダゾール系化合物の製造方法の製造方法を提供する。
【解決手段】 ハロゲン系溶媒及び金属塩化物の存在下で、式(II)で表される化合物又はその塩と、塩素化剤を反応させることにより、式(I)で表される化合物又はその塩を製造することができる。
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特許請求の範囲
【請求項1】
式(I):
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2025038381000008.jpg
35
41
で表される化合物又はその塩の製造方法であって、
ハロゲン系溶媒及び金属塩化物の存在下で
式(II):
JPEG
2025038381000009.jpg
28
41
で表される化合物又はその塩と塩素化剤を反応させることを含む、製造方法。
続きを表示(約 740 文字)
【請求項2】
前記塩素化剤が、塩素、N-クロロスクシンイミド、塩化スルフリル、二塩化硫黄、1,3-ジクロロ-5,5-ジメチルヒダントイン、及びトリクロロイソシアヌル酸からなる群から選択される少なくとも1種であることを特徴とする、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記金属塩化物が、塩化アルミニウム、塩化鉄、塩化亜鉛、塩化スズ、塩化ランタン、塩化銅、及び塩化ビスマスからなる群から選択される少なくとも1種であることを特徴とする、請求項1に記載の製造方法。
【請求項4】
前記塩素化剤が、塩素、N-クロロスクシンイミド、塩化スルフリル、二塩化硫黄、1,3-ジクロロ-5,5-ジメチルヒダントイン、及びトリクロロイソシアヌル酸からなる群から選択される少なくとも1種であり、前記金属塩化物が塩化アルミニウム、塩化鉄、塩化亜鉛、塩化スズ、塩化ランタン、塩化銅、及び塩化ビスマスからなる群から選択される少なくとも1種であることを特徴とする、請求項1に記載の製造方法。
【請求項5】
前記ハロゲン系溶媒が、ハロゲン化鎖式炭化水素系溶媒、及びハロゲン化芳香族系溶媒からなる群から選択される少なくとも1種であることを特徴とする、請求項1に記載の製造方法。
【請求項6】
前記ハロゲン系溶媒が、1,2-ジクロロエタン、ジクロロメタン、モノクロロベンゼン、及びo-ジクロロベンゼンからなる群から選択される少なくとも1種であることを特徴とする、請求項1から請求項4の何れか1項に記載の製造方法。
【請求項7】
請求項1に記載の製造方法により製造される、式(I)で表される化合物又はその塩の抗菌剤として使用する方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、抗菌剤として有用なシアノイミダゾール系化合物、すなわち下記式(I)で表される化合物又はその塩(以下、単に化合物(I)ともいう)の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)
【0002】
JPEG
2025038381000001.jpg
35
41
【背景技術】
【0003】
シアノイミダゾール系化合物は、特許文献1及び特許文献2に開示されているように、抗菌活性を有することが知られている。その中で、化合物(I)に含まれる、5-クロロ-4-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-1H-イミダゾール-2-カルボニトリル(以下、単に化合物(Ia)ともいう)は優れた抗菌活性を有することが開示されている。
【0004】
化合物(I)の製造方法は、特許文献1及び特許文献2の各製造例6で開示されているように、特許文献3に記載の製造方法を参考にした、化合物(Ia)の製造方法が知られている。具体的には、下記の反応スキームAで示すように、下記式(III)で表されるイミダゾール系化合物(以下、単に化合物(III)ともいう)から脱水還元反応と塩素化反応が同時進行し、化合物(Ia)を製造する。
【0005】
JPEG
2025038381000002.jpg
47
97
なお、前記反応スキームAにおいて、原料である化合物(III)は、特許文献4に記載の製造方法を参考に製造できることが知られている(特許文献1及び特許文献2)。
【0006】
その他の製造方法としては、イミダゾールの2位が無置換であるイミダゾール系化合物から、臭素化工程とシアノ化工程を経て、2-シアノイミダゾール系化合物を製造する方法が知られている(特許文献5)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
国際公開第2021/246453号
国際公開第2021/246455号
特開平8-225539号
特開平8-283243号
特開平3-99065号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、化合物(I)の工業的に好ましく新規な製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者が鋭意研究した結果、入手が容易かつ工業的規模で製造が可能な原料を使用することで、以下の製造方法で化合物(I)を合成できることを見出した。そして、反応条件をさらに検討することで、本発明を完成することに至った。
【0010】
すなわち、本発明は、以下の通りである。
(【0011】以降は省略されています)
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