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公開番号
2025022651
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-14
出願番号
2023134275
出願日
2023-08-03
発明の名称
メタンガス生成装置およびメタンガス生成方法
出願人
個人
代理人
主分類
C07C
1/12 20060101AFI20250206BHJP(有機化学)
要約
【課題】 メタンガスを効率よく生成するメタンガス生成装置とメタンガスの生成方法を提供する。
【解決手段】 メタネーション反応に伴って発生する反応熱と、メタネーション反応によって生成するメタンと水蒸気との混合気が保有する熱エネルギーを、熱交換器を介して熱媒により回収し、回収した熱エネルギーを利用して駆動するタービンか、吸収式冷凍機または吸着式冷凍機の1つ以上を稼働させることにより、前記メタネーション反応させる原料ガスを断熱圧縮してメタンガス生成装置に供給するか、メタネーション反応によって生成したメタンと水蒸気の混合気を冷却することの一方または両方によってメタネーション反応を促進することで、メタンガスの製造効率を向上させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
メタネーション反応によってメタンガスを生成するメタンガス生成装置であって、
熱交換器を介してメタネーション反応に伴って発生する反応熱で加熱または気化される熱媒と、前記の加熱または気化した熱媒によって駆動されるタービンに接続された圧縮機により、前記メタンガス生成装置に供給する原料ガスを断熱圧縮することで、メタンガス生成装置に供給する原料ガスの圧力と温度を上昇させてメタンガス生成装置に供給することを特徴とする、メタンガス生成装置。
続きを表示(約 2,200 文字)
【請求項2】
メタネーション反応によってメタンガスを生成するメタンガス生成装置であって、
熱交換器を介してメタネーション反応に伴って発生する反応熱で加熱または気化される熱媒と、前記の加熱または気化した熱媒によって駆動されるタービンに接続された膨張機により、前記メタンガス生成装置から生成されたメタンと水蒸気の混合気を断熱膨張させることで、メタンガス生成装置から生成されたメタンと水蒸気の混合気の圧力と温度を低下させることを特徴とする、メタンガス生成装置。
【請求項3】
メタネーション反応によってメタンガスを生成するメタンガス生成装置であって、
熱交換器を介してメタネーション反応に伴って発生する反応熱で加熱または気化される熱媒と、前記の加熱または気化した熱媒によって駆動されるタービンに接続された発電機により発電を行い、得られた発電電力を、前記のメタンガス生成装置を構成する電力消費機器に供給することを特徴とする、メタンガス生成装置。
【請求項4】
メタネーション反応によってメタンガスを生成するメタンガス生成装置であって、
熱交換器を介してメタネーション反応に伴って発生する反応熱で加熱または気化される熱媒と、前記の加熱または気化した熱媒によって吸収式冷凍機または吸着式冷凍機を駆動させ、前記の冷凍機を介して得られる冷熱によって、前記メタンガス生成装置から生成されたメタンと水蒸気との混合気を冷却することを特徴とする、メタンガス生成装置。
【請求項5】
メタネーション反応によってメタンガスを生成するメタンガス生成装置であって、
熱交換器を介してメタネーション反応に伴って発生する反応熱で加熱または気化される熱媒と、前記の加熱または気化した熱媒を吸収式冷凍機に供給し、得られる冷熱によって前記メタンガス生成装置から生成されたメタンと水蒸気との混合気を冷却したうえで、
さらに前記の吸収式冷凍機から温度低下して排出された熱媒を吸着式冷凍機に供給し、得られる冷熱によって前記メタンガス生成装置から生成されたメタンと水蒸気との混合気をさらに冷却することを特徴とする、メタンガス生成装置。
【請求項6】
請求項1、請求項2または請求項3のいずれかの方法によってメタンガスを生成するメタンガス生成装置であって、熱交換器を介してメタネーション反応に伴って発生する反応熱で加熱または気化される熱媒と、前記の加熱または気化した熱媒によって駆動されたタービンから排出された熱媒によって吸収式または吸着式の冷凍機を駆動させ、前記の冷凍機を介して得られる冷熱によって、前記メタンガス生成装置から生成されたメタンと水蒸気との混合気を冷却することを特徴とする、メタンガス生成装置。
【請求項7】
請求項1~請求項3のいずれかの方法によってメタンガスを生成するメタンガス生成装置であって、熱交換器を介してメタネーション反応に伴って発生する反応熱で加熱または気化される熱媒と、前記の加熱または気化した熱媒によって駆動されたタービンから排出された熱媒によって吸収式冷凍機を駆動させ、前記の吸収式冷凍機を介して得られる冷熱によって、前記メタンガス生成装置から生成されたメタンと水蒸気との混合気を冷却したうえで、
前記の吸収式冷凍機から温度低下して排出された熱媒を吸着式冷凍機に供給し、得られる冷熱によって前記メタンガス生成装置から生成されたメタンと水蒸気との混合気をさらに冷却することを特徴とする、メタンガス生成装置。
【請求項8】
請求項1~請求項7のいずれかの方法によってに記載のメタンガス生成装置であって、
熱交換器を介して前記メタンガス生成装置のメタネーション反応に伴って発生する反応熱で加熱または気化される熱媒が、請求項1~請求項7に記載のいずれか1つ以上の方法によって回収した熱を放熱して温度低下した後に、再び前記のメタンガス生成装置に還流されて反応熱を回収する循環流路を構成することを特徴とする、メタンガス生成装置。
【請求項9】
請求項8に記載のメタンガス生成装置であって、
メタンガス生成装置を還流する熱媒の循環流量と循環圧力、メタンガス生成装置入口での熱媒温度とメタンガス生成装置出口での熱媒温度のいずれか一つ以上が、生成されたメタンガスの濃度または温度のいずれか、または両方に応じて制御されることを特徴とする、メタンガス生成装置。
【請求項10】
請求項1~請求項9のいずれかの方法によってに記載のメタンガス生成装置であって、
前記メタンガス生成装置から生成されるメタンと水蒸気との混合気を冷却した際に凝縮液化した水を回収して、不純物除去または中和させた後に、水の電気分解によって前記メタンガス生成装置に供給する水素を製造する際の原料水として供給するか、不純物除去または中和させた後に放熱冷却させたうえで、前記メタンガス生成装置から生成されるメタンと水蒸気との混合気を冷却するために駆動する吸収式冷凍機または吸着式冷凍機を稼働させる際の冷却塔の補水として供給することを特徴とする、メタンガス生成装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、メタネーション反応によってメタンガスを生成する、メタンガスの生成装置およびメタンガスの生成方法に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
主要な温暖化ガスである二酸化炭素の排出削減にむけて、二酸化炭素と水素を反応させてメタンガスを循環利用する方法が検討され、二酸化炭素と水素を効率よく反応させてメタンガスを生成させる装置や方法(特許文献1および特許文献2)が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-40919号公報
特開2023-98433号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記の通り従来技術によれば、二酸化炭素や水素を原料ガスとし、発熱を伴うメタン生成反応によって、メタンガス生成装置から生成されるメタンガスと水蒸気とを含む高温の混合気が保有する熱エネルギーや水蒸気を利用することでメタネーション反応の平衡状態を変化させ、生成するメタンガスの濃度を高めて効率よく生成することが可能となるが、本技術には以下に示す4つの課題がある。
【0005】
まず特許文献1に記載の方法では、原料と生成物との主な熱交換方法が、二酸化炭素や水素の混合気と、メタンガスと水蒸気の混合気という気体どうしの熱交換であり、副次的に水蒸気の凝縮温水を介した熱交換も含むものの、熱交換媒体の全てが熱媒等の液体を流通させる液体と気体の熱交換であったり、液体熱媒を潜熱吸収させて気化させる反応を伴う熱交換を行わせていないため、熱交換の効率が低く、原料ガスの予熱も生成混合気の冷却も充分に行うことが難しく、また、充分な熱交換を行うためには熱交換面積の大型化や熱交換器の複数設置が必要となり、装置が大型化するという課題がある。
【0006】
さらに、熱交換が生成物の混合気と原料ガスに限定されるため、生成物混合気の冷却限界が原料ガスの熱交換器入口温度程度までで限界となり、生成物混合気を、メタンガスの供給利用に必要となる、5~15℃以下といった露点以下まで、生成物混合気が保有する熱エネルギーを利用して個別追加的に冷却することで、生成混合気中の水蒸気分を液化凝縮させて分離することが困難であるため、反応物である原料ガスが充分に冷却されていなければ、生成物混合気から露点以下の水分を凝縮除去することは困難である一方、充分な露点以下の水分を凝縮除去するためには、熱交換効率の低い気体の原料ガスを充分に冷却するために多量の冷却エネルギーが必要となって、メタン生成の効率が低下する課題がある。
【0007】
また、反応物である二酸化炭素や水素の混合気を充分な低温状態で供給できる場合であっても、生成物の冷却による水分除去は容易となるが、原料ガスが低温であるがために、熱交換によって充分に予熱してメタン生成装置に供給することが難しくなり、メタネーション反応の効率が低下するか、メタネーション反応の効率を維持するためには、伝熱面積の大型化や熱交換器の複数直列化など、装置が大型化したり複雑化するという課題がある。
【0008】
一方、特許文献2に記載の通り、メタネーション反応器に水を供給して水蒸気を生成させ、得られた水蒸気を固体酸化物型電解セルに供給して、二酸化炭素と水素および水蒸気の混合気を生成させた後に、この混合気を凝縮器で冷却して水分除去した水素と二酸化炭素の混合気とし、これを圧縮してメタネーション反応器に供給することで、メタネーションの反応熱を水の蒸発気化によって効率よく吸熱しつつ、得られた水蒸気のエネルギーを有効利用することも可能であるが、本方法では固体酸化物型電解セルで反応せずに排出される高温の未反応水蒸気を冷却して水分除去を行う工程と、水分除去後の水素と二酸化炭素の混合気を圧縮する圧縮機駆動に多量の外部エネルギー供給を必要とするため、システム全体のメタン生成効率が低下するという課題がある。
【0009】
なお、前記の従来技術では、メタン生成装置内で発生する反応熱や、メタン生成装置から生成されるメタンと水蒸気の混合気が保有する高温の熱エネルギーを利用することによって、反応物を昇圧予熱したり、生成されたメタンガス混合気中の水分を露点15℃以下まで冷却して水分除去するための具体的な方法は開示されていない。
【0010】
本発明は、これらの課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、メタネーション反応に伴って発生する反応熱や、メタネーション反応で得られる生成物が保有する熱エネルギーを液体の熱媒を介して回収し、メタン生成装置に供給する反応物を昇圧予熱したり、メタン生成装置から生成されるメタンと水蒸気の混合気を冷却して水蒸気を凝縮除去させ、メタン生成反応の平衡状態を変化させてメタン生成を促進させるとともに、生成物に含まれる水蒸気を充分に除去してメタン純度を高める方法と、これらの方法を適用したメタン生成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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