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公開番号2025035177
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023142052
出願日2023-09-01
発明の名称C2化合物の製造方法
出願人株式会社レゾナック
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C07C 45/49 20060101AFI20250306BHJP(有機化学)
要約【課題】触媒に電圧を印加することにより二酸化炭素とメタンとを気相中で反応させることで、アセトアルデヒド及びエタノールからなる群より選ばれる少なくとも一種のC2化合物を製造する方法を提供する。
【解決手段】2~6eVのバンドギャップを有する半導体担体にロジウム(Rh)が担持された触媒に電流を流しながら、反応温度80~400℃にて、触媒の存在下、二酸化炭素とメタンとを気相中で反応させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
アセトアルデヒド及びエタノールからなる群より選ばれる少なくとも一種のC2化合物の製造方法であって、2~6eVのバンドギャップを有する半導体担体にロジウム(Rh)が担持された触媒に電流を流しながら、反応温度80~400℃にて、前記触媒の存在下、二酸化炭素とメタンとを気相中で反応させることを特徴とするC2化合物の製造方法。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記半導体担体が、CeO

、ZrO

、及びTiO

からなる群より選ばれる少なくとも一種を含む請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記触媒のRhの担持量が、前記半導体担体100質量部に対して0.05~10質量部である、請求項1又は2に記載の製造方法。
【請求項4】
前記反応が、0.02~250W/g
Rh+半導体担体
となるように電圧を印加することによって行われる、請求項1又は2に記載の製造方法。
【請求項5】
反応温度が、100~300℃である請求項1又は2に記載の製造方法。
【請求項6】
前記反応の空間速度が、1000~50000/hである、請求項1又は2に記載の製造方法。
【請求項7】
前記反応における二酸化炭素とメタンのモル比(CO

/CH

比)が、0.05~20である、請求項1又は2に記載の製造方法。
【請求項8】
二酸化炭素及びメタンを原料とする、アセトアルデヒド及びエタノールからなる群より選ばれる少なくとも一種のC2化合物の製造に用いられる、ロジウム(Rh)が、2~6eVのバンドギャップを有する半導体担体に担持された電場触媒。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示の内容は、アセトアルデヒド及びエタノールからなる群より選ばれる少なくとも一種のC2化合物を製造する方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
温室効果ガスの一種である二酸化炭素を回収して有効利用する技術(Carbon dioxide Capture and Utilization)に関する取り組みが注目されている。二酸化炭素と同じ温室効果ガスとして知られているメタンについても燃料としての利用に代わる有効利用法の開発が求められている。これらの有効利用法の1つとして有用化学品への転換が挙げられる。しかし、二酸化炭素とメタンはどちらも代表的な不活性分子であることから、従来の触媒技術による転換は容易ではない。近年、不活性分子の転換法として、触媒に電圧を印加して不活性分子を反応させることを特徴とする電場触媒技術が開発された。
【0003】
例えば、特許文献1には、コークス炉ガスに含まれるメタンと製鉄所副生ガスに含まれる二酸化炭素とからなる原料ガスを反応させて、一酸化炭素と水素ガスを生成させる電場印加触媒反応装置が記載されている。
【0004】
非特許文献1には、La



系及びZrO

系触媒への電圧の印加により、二酸化炭素とメタンから一酸化炭素、水素、エタン及びエチレンを製造できることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-206453号公報
【非特許文献】
【0006】
Kazumasa Oshima他,“Oxidative coupling of methane using carbon dioxide in an electric field over La-ZrO2 catalyst at low external temperature”,Fuel,2013,vol.107,pp.879-881
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
二酸化炭素とメタンからアセトアルデヒド、エタノールなどの酸素を含む有機化合物を合成できる電場触媒は知られていない。
【0008】
本開示は、触媒に電圧を印加することにより二酸化炭素とメタンとを気相中で反応させることで、アセトアルデヒド及びエタノールからなる群より選ばれる少なくとも一種のC2化合物を製造する方法、及び当該方法に使用される触媒を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、二酸化炭素とメタンとの反応において、ロジウム(Rh)が半導体担体へ担持された触媒に加熱条件下で電圧を印加することで、アセトアルデヒド及びエタノールが生成することを見出し、本発明を完成させた。
【0010】
即ち、本開示の内容は、以下の[1]から[8]に関する。
(【0011】以降は省略されています)

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