TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025041338
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-26
出願番号2023148557
出願日2023-09-13
発明の名称新規化合物及びその用途
出願人オリザ油化株式会社,学校法人近畿大学
代理人
主分類C07H 15/04 20060101AFI20250318BHJP(有機化学)
要約【課題】米糠の抽出物から単離した新規化合物及びその用途を提供する。
【解決手段】化学式(1)の化合物、化学式(1)の化合物を含有する免疫賦活剤、および化学式(1)の化合物を含有する保湿剤。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025041338000004.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">55</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">137</com:WidthMeasure> </com:Image>
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記化学式(1)にて示される化合物。
JPEG
2025041338000003.jpg
55
137
続きを表示(約 150 文字)【請求項2】
請求項1に示された化合物を有効成分とする免疫賦活剤。
【請求項3】
請求項1に示された化合物を有効成分とする保湿剤。
【請求項4】
米糠の抽出物から請求項1に記載の化合物を単離する工程を有することを特徴とする請求項1に記載の化合物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は,新規化合物及びその用途に関する。この発明は,医薬品,医薬部外品,食品(健康食品,機能性表示食品,特定保健用食品等をも含む),化粧品,皮膚外用剤等に広く利用される。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
コメ由来のセラミド組成物に有効成分として含まれるβ-シトステロール-3-O-グルコシド(BSG),elasticamideの存在が知られ,これらがヒト表皮3Dモデルにおける経皮水分蒸散量(TEWL)を改善することも知られている。
【0003】
また,マクロファージは,好中球と比較して強い貪食能をもつ。貪食することで抗原提示能および炎症性サイトカインを放出し,他の細胞作用し,免疫応答を強化する。その炎症性サイトカインは様々あるが,LPS刺激によってIL-6やTNF-αなどが樹状細胞の活性化作用を有し,免疫賦活剤として用いることができることが知られている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような背景の下,本発明者は,米糠の抽出物に新規な化合物を含有することを見出し,また,この化合物が保湿作用,免疫賦活作用を有することを見出し,本発明を完成させた。
すなわち,本発明は新規化合物及びその用途を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための本発明の特徴は以下の通りである。
1.下記化学式(1)にて示される化合物。
JPEG
2025041338000001.jpg
55
137
2.上記1.に示された化合物を有効成分とする免疫賦活剤。
3.上記1.に示された化合物を有効成分とする保湿剤。
4.米糠の抽出物から化合物Aを単離する工程を有することを特徴とする上記1.に記載の化合物の製造方法。
【発明の効果】
【0006】
本発明の化合物(以下,「化合物A」とする)は,後述するように免疫賦活作用,TEWL減少作用を有するものである。これにより,医薬品,医薬部外品,食品(健康食品,機能性表示食品,特定保健用食品等をも含む),化粧品,皮膚外用剤等に使用することができる。
また,上記化合物Aは,マクロファージにおいてIL-6遺伝子発現促進作用を有することが見出された。これにより,化合物Aは,自然免疫を活性化し,免疫を賦活する作用を有する。以上により,免疫賦活剤として有用である。
さらに,上記化合物Aは,TEWL減少作用を有する。これにより,化合物Aは保湿剤として有用である。
さらにまた,上記化合物Aは米糠に含有することが見出されているため,米糠の抽出物から化合物Aを単離することにより得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
化合物Aのプロトン-カーボン間の相関(矢印)とプロトン-プロトン間の相関(太線)を示す図である。
化合物Aがヒト表皮3DモデルのTEWLに及ぼす影響を示すグラフである。
マクロファージ由来細胞(Raw264.7)細胞においてIL-6の遺伝子発現量をしめすグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下,本発明を詳細に説明する。
本発明は,下記化学式(1)に示される化合物Aである。
JPEG
2025041338000002.jpg
51
142
【0009】
化合物Aを得る方法は特に限定されないが,例えば,米糠の抽出物から化合物Aを単離する方法が好ましい。化合物Aを高濃度に含有するからである。
「米糠の抽出物」は,米糠油を製造する工程で生成されるものであれば特に限定されない。
例えば,米糠の抽出物は,米糠を有機溶媒で抽出し,その後,その抽出物を沈殿させることにより得ることができるが,この方法に限定されない。また,上記米糠の抽出物は,米糠油から製造工程で生成される副産物を使用してもよい。
【0010】
ここで,前記抽出物から化合物Aを単離する方法は特に限定されないが,例えば,活性白土や活性炭,シリカゲル,アルミナ,珪藻土,合成吸着剤,イオン交換樹脂などを用いたクロマトグラフィーや化合物A以外の成分を吸着,分解,沈殿,濾過,溶解,蒸留などにより取り除く方法により単離することができる。
なお,その後,HPLC法等によって適宜精製を行っても良い。
具体的には本願明細書の実施例に従って製造することができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

高砂香料工業株式会社
香料組成物
2か月前
花王株式会社
ポリアミド系ポリマー
15日前
日本化薬株式会社
新規顕色剤及び記録材料
2日前
日本化薬株式会社
新規顕色剤及び記録材料
2日前
トヨタ自動車株式会社
メタン製造装置
2か月前
日産化学株式会社
ピリジン化合物の製造方法
2か月前
日本化薬株式会社
シアノ複素環化合物の製造方法
1か月前
ダイキン工業株式会社
シラン化合物
2か月前
東ソー株式会社
1,2-ジクロロエタンの製造方法
2か月前
花王株式会社
新規ピリジニウム化合物
1日前
個人
メタンガス生成装置およびメタンガス生成方法
1か月前
JNC株式会社
ジアミンおよびこれを用いた重合体
2か月前
個人
メタンガス生成装置およびメタンガス生成方法
1か月前
株式会社トクヤマ
結晶形Iのリオシグアトの製造方法
1か月前
株式会社クラレ
メタクリル酸メチルの製造方法
2か月前
日産化学株式会社
ピラゾール化合物及び有害生物防除剤
15日前
日本曹達株式会社
エチルメチルスルホンの製造方法
2か月前
石原産業株式会社
シアノイミダゾール系化合物の製造方法
21日前
ダイキン工業株式会社
分離方法
1か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機化合物、発光デバイス
26日前
三井金属鉱業株式会社
金属化合物含有物
2か月前
石原産業株式会社
シクラニリプロールの製造中間体の製造方法
27日前
大正製薬株式会社
MMP9阻害作用を有するインドール化合物
2か月前
株式会社アイティー技研
炭化水素の合成方法及び合成装置
1か月前
オリザ油化株式会社
新規化合物及びその用途
14日前
株式会社フラスク
含ホウ素化合物および有機EL素子
2か月前
日本化薬株式会社
イソシアヌレート環を有する多官能アミン化合物
2か月前
キッコーマン株式会社
ナノポアタンパク質
1か月前
国立大学法人 東京大学
アシルヒドラゾン誘導体
1か月前
ユニマテック株式会社
フェノチアジン誘導体化合物の精製方法
2か月前
国立大学法人九州大学
重水素化化合物の製造方法
1か月前
株式会社レゾナック
C2化合物の製造方法
27日前
学校法人甲南学園
鉛イオン結合用アフィニティ固相
2か月前
マナック株式会社
2-ナフタレン誘導体の製造方法
1か月前
三洋化成工業株式会社
生体由来材料中のコロイド成分濃度を高める方法
1か月前
国立医薬品食品衛生研究所長
新規ペプチド
今日
続きを見る