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公開番号2024165334
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023081449
出願日2023-05-17
発明の名称プリント配線板
出願人イビデン株式会社
代理人個人
主分類H05K 3/46 20060101AFI20241121BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】高い品質を有するプリント配線板を提供する。
【解決手段】プリント配線板2は、第1電極と第2電極を有する搭載用導体層130、搭載用導体層130下に位置し、第1電極131と第2電極132を電気的に接続する接続配線36を有する接続用導体層30、搭載用導体層130と接続用導体層30の間に配置され、第1開口121と第2開口122を含む複数の開口を有する樹脂絶縁層120、第1開口121内に形成され第1電極131と接続配線36を電気的に繋ぐ第1接続ビア導体141及び第2開口122内に形成され第2電極132と接続配線36を電気的に繋ぐ第2接続ビア導体142を有する。樹脂絶縁層120は、無機粒子90と樹脂80によって形成されている。無機粒子90は、開口の内壁面を形成する第1無機粒子91と樹脂絶縁層120内に埋まっている第2無機粒子92を含む。第1無機粒子91の形状は第2無機粒子92の形状と異なる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1電子部品を搭載するための第1電極と第2電子部品を搭載するための第2電極を有する搭載用導体層と、
前記搭載用導体層下に位置し、前記第1電極と前記第2電極を電気的に接続する接続配線を有する接続用導体層と、
前記搭載用導体層と前記接続用導体層の間に配置され、第1開口と第2開口を含む複数の開口を有する樹脂絶縁層と、
前記第1開口内に形成され前記第1電極と前記接続配線を電気的に繋ぐ第1接続ビア導体と、
前記第2開口内に形成され前記第2電極と前記接続配線を電気的に繋ぐ第2接続ビア導体、とを有するプリント配線板であって、
前記樹脂絶縁層は無機粒子と樹脂によって形成されており、前記無機粒子は前記開口の内壁面を形成する第1無機粒子と前記樹脂絶縁層内に埋まっている第2無機粒子を含み、前記第1無機粒子の形状は前記第2無機粒子の形状と異なる。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
請求項1のプリント配線板であって、前記内壁面は前記第1無機粒子と前記樹脂によって形成されており、前記第1無機粒子は平坦部を有し、前記平坦部が前記内壁面を形成する。
【請求項3】
請求項2のプリント配線板であって、前記平坦部と前記内壁面を形成する前記樹脂の面は、ほぼ共通な面を形成する。
【請求項4】
請求項2のプリント配線板であって、前記第2無機粒子の形は球であり、前記第1無機粒子の形状は前記第2無機粒子を平面で切断することで得られる。
【請求項5】
請求項1のプリント配線板であって、前記開口を形成することは、前記開口の前記内壁面を形成する前記樹脂から突出する突出部分を有する前記無機粒子を形成することを含み、前記第1無機粒子は前記無機粒子の前記突出部分を除去することで形成される。
【請求項6】
請求項1のプリント配線板であって、前記開口を形成することは、前記第2無機粒子から突出部分を有する前記無機粒子を形成することを含み、前記開口の前記内壁面は前記突出部分を除去することで形成される前記第1無機粒子の露出面を含む。
【請求項7】
請求項1のプリント配線板であって、前記樹脂絶縁層は前記接続用導体層に接している。
【請求項8】
請求項1のプリント配線板であって、さらに、前記接続用導体層と前記樹脂絶縁層の間に接着層を有し、前記接着層は前記接続用導体層に接し、前記樹脂絶縁層は前記接着層に接している。
【請求項9】
請求項8のプリント配線板であって、前記接着層はほぼ平滑な平滑膜と前記平滑膜から突出している突出部で形成されている。
【請求項10】
請求項1のプリント配線板であって、前記第1接続ビア導体は前記接続配線のほぼ一端に至り、前記第2接続ビア導体は前記接続配線のほぼ他端に至る。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書によって開示される技術は、プリント配線板に関する。
続きを表示(約 3,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、第1導体層と、第1導体層上に形成されている絶縁層と、絶縁層上に形成されている第2導体層とを有するプリント配線板を開示している。絶縁層は第1導体層を露出するビア導体用の貫通孔を有する。貫通孔内に第1導体層と第2導体層を接続するビア導体が形成されている。ビア導体は無電解めっき層および電解めっき層で形成されている。絶縁層は樹脂と無機粒子を含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-126103号公報
【発明の概要】
【0004】
[特許文献1の課題]
特許文献1の図17に示されるように、特許文献1は貫通孔の壁面(内周面)上に中間層を有する。中間層は、無機粒子間に形成されている隙間により、複雑な凹凸面を有する。中間層に含まれる無機粒子は絶縁層に含まれる無機粒子と同じである。特許文献1の図18に示されるように、特許文献1は、貫通孔内に無電解めっき膜を形成する。無電解めっき膜は中間層に形成されている凹凸に追従している。もしくは、中間層に形成されている隙間が無電解めっき膜で充填される。しかしながら、凹凸が複雑であると、隙間を無電解めっき膜で完全に充填することは難しいと考えられる。無電解めっき膜が析出する時、反応により発生するガスが隙間を充填することを阻害すると考えらえる。隙間が無電解めっき膜で完全に充填されないと、貫通孔の壁面と無電解めっき膜との間にボイドが発生すると考えられる。熱でボイドが膨張すると、無電解めっき膜が貫通孔の壁面から剥がれると考えられる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のプリント配線板は、第1電子部品を搭載するための第1電極と第2電子部品を搭載するための第2電極を有する搭載用導体層と、前記搭載用導体層下に位置し、前記第1電極と前記第2電極を電気的に接続する接続配線を有する接続用導体層と、前記搭載用導体層と前記接続用導体層の間に配置され、第1開口と第2開口を含む複数の開口を有する樹脂絶縁層と、前記第1開口内に形成され前記第1電極と前記接続配線を電気的に繋ぐ第1接続ビア導体と、前記第2開口内に形成され前記第2電極と前記接続配線を電気的に繋ぐ第2接続ビア導体、とを有する。前記樹脂絶縁層は無機粒子と樹脂によって形成されている。前記無機粒子は前記開口の内壁面を形成する第1無機粒子と前記樹脂絶縁層内に埋まっている第2無機粒子を含む。前記第1無機粒子の形状は前記第2無機粒子の形状と異なる。
【0006】
本発明の実施形態のプリント配線板では、第1無機粒子が開口の内壁面を形成する。そして、第1無機粒子の形状と樹脂絶縁層内に埋まっている第2無機粒子の形状は異なる。例えば、第1無機粒子の形状を変えることで、内壁面の形状を制御することができる。内壁面はビア導体と接する面である。そのため、内壁面の形状を制御することにより、ビア導体と樹脂絶縁層間の密着力を高くすることができる。ビア導体がシード層を含むと、シード層は内壁面上に形成される。そのため、内壁面の形状を制御することにより、シード層の厚みを薄くすることができる。シード層の厚みのバラツキを小さくすることができる。接続用導体層内の各導体回路の幅を目標値に近くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態のプリント配線板を模式的に示す平面図。
図1のII-II間の断面図。
図1のIII-III間の断面図。
実施形態のプリント配線板の一部を模式的に示す拡大断面図。
実施形態のプリント配線板の一部を模式的に示す拡大断面図。
実施形態の改変例のプリント配線板を模式的に示す断面図。
実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す拡大断面図。
実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
3つの接続用内部導体層を有するプリント配線板を模式的に示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[実施形態]
図1は実施形態のプリント配線板2を示す平面図である。図2は図1のII-II間の断面図である。図3は図1のIII-III間の断面図である。図4と図5は実施形態のプリント配線板2の一部を示す拡大断面図である。図1と図2に示されるように、プリント配線板2は上面2aと上面2aと反対側の下面2bを有する。プリント配線板2の上面2aは、第1電子部品E1を搭載するための第1搭載領域A1と第2電子部品E2を搭載するための第2搭載領域A2を有する。第1搭載領域A1は第1電子部品E1直下に位置する。第2搭載領域A2は第2電子部品E2直下に位置する。図1中に実線で示されている丸は電子部品を搭載するためのバンプ(金属ポスト)241、242、243、244を示す。点線で描かれている配線はプリント配線板2内に埋まっている接続配線36を示す。第1電子部品E1と第2電子部品E2の例はロジックIC、メモリ等の電子部品である。
【0009】
図1~図3に示されるように、プリント配線板2は、導体層10と樹脂絶縁層(第1樹脂絶縁層)20と接続用導体層30とビア導体41、42、141、142、143、144と樹脂絶縁層(第2樹脂絶縁層)120と搭載用導体層130とバンプ241、242、243、244を有する。図2に示されるように、ビア導体41、141、143は第1搭載領域A1の直下に配置されている。バンプ241、243は第1搭載領域A1の直上に配置されている。ビア導体42、142、144は第2搭載領域A2の直下に配置されている。バンプ242、244は第2搭載領域A2の直上に配置されている。
【0010】
接続用導体層30は接続配線36を含む。接続配線36を介して、第1電子部品E1から第2電子部品E2へデータが伝送される。接続配線36は第1電子部品E1から第2電子部品E2へデータを送るための経路の一部である。搭載用導体層130は電極131、132、133、134を含む。第1電子部品E1と接続配線36間の経路(第1経路)内にバンプ241と電極131とビア導体141が配置されている。第1経路は第1電子部品E1直下に位置する。第2電子部品E2と接続配線36間の経路(第2経路)内にバンプ242と電極132とビア導体142が配置されている。第2経路は第2電子部品E2直下に位置する。バンプ241と電極131、ビア導体141、バンプ242、電極132、ビア導体142も経路の一部である。バンプ241、242を接続バンプ(接続金属ポスト)と呼ぶことができる。第1電子部品E1直下に位置する接続バンプ241は第1接続バンプ(第1接続金属ポスト)であり、第2電子部品E2直下に位置する接続バンプ242は第2接続バンプ(第2接続金属ポスト)である。電極131、132を接続電極と呼ぶことができる。第1電子部品E1直下に位置する接続電極131は第1接続電極であり、第2電子部品E2直下に位置する接続電極132は第2接続電極である。ビア導体141、142を接続ビア導体と呼ぶことができる。第1電子部品E1直下に位置する接続ビア導体141は第1接続ビア導体であり、第2電子部品E2直下に位置する接続ビア導体142は第2接続ビア導体である。第1接続バンプは第1バンプ(第1金属ポスト)と呼ばれても良い。第1接続電極は第1電極と呼ばれても良い。第1接続ビア導体は第1ビア導体と呼ばれても良い。第2接続バンプは第2バンプ(第2金属ポスト)と呼ばれても良い。第2接続電極は第2電極と呼ばれても良い。第2接続ビア導体は第2ビア導体と呼ばれても良い。第1電子部品E1直下に位置し、接続配線36に電気的に繋がっている第1バンプと第1電極と第1ビア導体は第1経路を形成する。第2電子部品E2直下に位置し、接続配線36に電気的に繋がっている第2バンプと第2電極と第2ビア導体は第2経路を形成する。
(【0011】以降は省略されています)

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