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公開番号2025066936
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-24
出願番号2023176527
出願日2023-10-12
発明の名称プリント配線板
出願人イビデン株式会社
代理人個人
主分類H05K 3/38 20060101AFI20250417BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】高い品質を有するプリント配線板の提供。
【解決手段】実施形態のプリント配線板は、絶縁層と、前記絶縁層上に形成される導体層と、前記導体層上に形成される接着層と、前記接着層上に形成される低弾性層と、前記絶縁層と前記導体層上に形成されている樹脂絶縁層、とを有する。前記接着層は前記導体層の表面を覆っていて、前記低弾性層は前記接着層の表面を覆っていて、前記低弾性層の弾性率は前記接着層の弾性率と前記導体層の弾性率より低い。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
絶縁層と、
前記絶縁層上に形成される導体層と、
前記導体層上に形成される接着層と、
前記接着層上に形成される低弾性層と、
前記絶縁層と前記導体層上に形成されている樹脂絶縁層、とを有するプリント配線板であって、
前記接着層は前記導体層の表面を覆っていて、
前記低弾性層は前記接着層の表面を覆っていて、
前記低弾性層の弾性率は前記接着層の弾性率と前記導体層の弾性率より低い。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
請求項1のプリント配線板であって、前記導体層の表面の二乗平均平方根粗さ(Rq)は0.23μm以下である。
【請求項3】
請求項1のプリント配線板であって、前記低弾性層の弾性率は前記接着層の弾性率の1/3以下である。
【請求項4】
請求項1のプリント配線板であって、前記接着層と前記低弾性層は有機製材料で形成されている。
【請求項5】
請求項4のプリント配線板であって、前記低弾性層はゴム粒子と樹脂で形成されている。
【請求項6】
請求項1のプリント配線板であって、前記接着層は前記導体層から露出する前記絶縁層を覆っておらず、前記低弾性層は前記導体層と前記接着層から露出する前記絶縁層を覆っている。
【請求項7】
請求項1のプリント配線板であって、前記接着層は平滑膜と前記平滑膜から突出する複数の突起で形成されている。
【請求項8】
請求項7のプリント配線板であって、前記平滑膜はほぼ均一な厚みを有し、前記突起は前記平滑膜の上面と前記突起の頂部間に高さを有し、前記高さの最大値は前記厚みの10倍以上30倍以下である。
【請求項9】
請求項7のプリント配線板であって、前記平滑膜はほぼ均一な厚みを有し、前記厚みは10nm以上、120nm以下であって、前記突起は前記平滑膜の上面と前記突起の頂部間に高さを有し、前記高さは200nm以上、450nm以下である。
【請求項10】
請求項7のプリント配線板であって、前記突起から露出する前記平滑膜の面積と前記接着層の面積との比は0.1以上、0.5以下である。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書によって開示される技術はプリント配線板に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、基板上に導体回路と層間樹脂絶縁層を順次積層することと、導体回路の表面の少なくとも一部に、トリアジン化合物を含む層を形成することを含む多層プリント配線板の製造方法を開示する。導体回路と層間樹脂絶縁層はトリアジン化合物を含む層を介して接着される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-203462号公報
【発明の概要】
【0004】
[特許文献1の課題]
特許文献1の技術を用いて製造されるプリント配線板では、高速信号伝送のために導体回路の上面と側面は粗化されていないと考えられる。そのため、導体回路と層間樹脂絶縁層の間に大きいストレスが働くと、層間樹脂絶縁層にクラックが発生すると予測される。ビルドアップ層内の導体層の数が5以上であると、層間樹脂絶縁層にクラックが発生すると予測される。プリント配線板の各辺の長さが50mmを超えると、層間樹脂絶縁層にクラックが発生すると予測される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のプリント配線板は、絶縁層と、前記絶縁層上に形成される導体層と、前記導体層上に形成される接着層と、前記接着層上に形成される低弾性層と、前記絶縁層と前記導体層上に形成されている樹脂絶縁層、とを有する。前記接着層は前記導体層の表面を覆っていて、前記低弾性層は前記接着層の表面を覆っていて、前記低弾性層の弾性率は前記接着層の弾性率と前記導体層の弾性率より低い。
【0006】
本発明の実施形態のプリント配線板では導体層と樹脂絶縁層が接着層と低弾性層を介して接着される。導体層と樹脂絶縁層が十分に接着する。樹脂絶縁層が導体層から剥がれ難い。接着層と樹脂絶縁層の間に低弾性層が存在するため、導体層の熱膨張係数(CTE)と樹脂絶縁層のCTEの差に起因するストレスが低弾性層によって緩和される。ストレスが導体層中の導体回路の角部に集中することが抑制される。樹脂絶縁層内にクラックが発生しがたい。高い品質を有するプリント配線板が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態のプリント配線板を模式的に示す断面図。
プリント配線板の一部を模式的に示す拡大断面図。
実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[実施形態]
図1は実施形態のプリント配線板2を示す断面図である。図1に示されるように、プリント配線板2は、絶縁層4と第1導体層10と樹脂絶縁層20と第2導体層30とビア導体40とを有する。ビア導体40は樹脂絶縁層20に形成されている開口26内に形成されている。プリント配線板2は第1導体層10上に接着層100を有する。プリント配線板2は第1導体層10上に低弾性層200を有する。接着層100は第1導体層10と低弾性層200で挟まれている。低弾性層200は絶縁層4と樹脂絶縁層20で挟まれている。低弾性層200は接着層100と樹脂絶縁層20で挟まれている。第1導体層10と第2導体層30は隣接している。第1導体層10と第2導体層30の間に導体層は存在しない。
【0009】
絶縁層4は熱硬化性樹脂を用いて形成される。絶縁層4は光硬化性樹脂でも良い。絶縁層4はシリカ等の無機粒子を含んでもよい。絶縁層4は、ガラスクロス等の補強材を含んでもよい。絶縁層4は、第3面6(図中の上面)と第3面6と反対側の第4面8(図中の下面)を有する。
【0010】
第1導体層10は絶縁層4の第3面6上に形成されている。第1導体層10は信号配線12とパッド14を含む。図に示されていないが、第1導体層10は信号配線12とパッド14以外の導体回路も含んでいる。第1導体層10は主に銅によって形成される。第1導体層10は絶縁層4上のシード層10aとシード層10a上の電解めっき層10bで形成されている。第1導体層10の上面と側面(表面)は平滑である。第1導体層10の平滑な面(上面と側面)の粗さは二乗平均平方根粗さ(Rq)で示される。第1導体層10の平滑な面の二乗平均平方根粗さ(Rq)は0.23μm以下である。Rqは0.18μm以下であることが好ましい。Rqは0.10μm以下であることがより好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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