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公開番号
2024071874
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-05-27
出願番号
2022182356
出願日
2022-11-15
発明の名称
基板連結構造
出願人
富士通株式会社
代理人
個人
主分類
H05K
1/14 20060101AFI20240520BHJP(他に分類されない電気技術)
要約
【課題】第1基板と第2基板の間で回転および傾きが生じることを抑制する。
【解決手段】第1基板と、第1基板と間隔を開けて重なる第2基板と、第1基板の第1表面に設けられた第1コネクタと、第1表面に設けられ、第1基板から第2基板に向かって伸びたガイドピンと、第2基板の第2表面に設けられ、第1コネクタと嵌合した第2コネクタと、第2表面に設けられ、ガイドピンが挿入されたガイドピン受け部材と、を備え、ガイドピンは周方向に交互に設けられた3つ以上の凸部と凹部を有し、ガイドピン受け部材はガイドピンが挿入される穴であって3つ以上の凸部に対応した位置に3つ以上の凸部それぞれがそれぞれに挿入される3つ以上の被挿入部を有する穴を有し、ガイドピンは3つ以上の凸部それぞれのガイドピンの中心軸から最も離れた表面がガイドピン受け部材の3つ以上の被挿入部それぞれの内面に接してガイドピン受け部材に挿入されている、基板連結構造。
【選択図】図15
特許請求の範囲
【請求項1】
第1基板と、
前記第1基板と間隔を開けて重ねて配置された第2基板と、
前記第1基板の前記第2基板に対向する第1表面に設けられた第1コネクタと、
前記第1基板の前記第1表面に設けられ、前記第1基板から前記第2基板に向かって伸びたガイドピンと、
前記第2基板の前記第1基板に対向する第2表面に設けられ、前記第1コネクタと嵌合した第2コネクタと、
前記第2基板の前記第2表面に設けられ、前記ガイドピンが挿入されたガイドピン受け部材と、を備え、
前記ガイドピンは、周方向に交互に設けられた3つ以上の凸部と前記3つ以上の凸部の間の凹部とを有し、
前記ガイドピン受け部材は、前記ガイドピンが挿入される穴であって前記3つ以上の凸部に対応した位置に前記3つ以上の凸部それぞれがそれぞれに挿入される3つ以上の被挿入部を有する前記穴を有し、
前記ガイドピンは、前記3つ以上の凸部それぞれの前記ガイドピンの中心軸から最も離れた表面が前記ガイドピン受け部材の前記3つ以上の被挿入部それぞれにおける前記穴の内面に接して前記ガイドピン受け部材に挿入されている、基板連結構造。
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【請求項2】
前記3つ以上の凸部は、前記周方向に等間隔で設けられている、請求項1に記載の基板連結構造。
【請求項3】
前記ガイドピンは、前記周方向に前記3つ以上の凸部と前記凹部とが交互に設けられた第1部分と、前記第1部分より前記ガイドピンの先端側に位置し、前記ガイドピンの先端側から見て前記3つ以上の凸部の前記表面により形成される円より直径が小さい円柱形状をした第2部分と、を有する、請求項1または2に記載の基板連結構造。
【請求項4】
前記ガイドピンは、前記第1部分より前記ガイドピンの根元側に位置し、前記円以上の直径を有する円柱形状をし、前記ガイドピン受け部材の先端面が接触した第3部分を有する、請求項3に記載の基板連結構造。
【請求項5】
前記ガイドピンは、前記第1基板の前記第1表面に設けられた穴に挿入される平面視においてオーバル形状、楕円形状、長方形状、菱形形状、または台形形状をした挿入部を有する、請求項1または2に記載の基板連結構造。
【請求項6】
前記穴は、前記第1基板の前記第1表面から前記第1表面とは反対の第3表面に貫通し、
前記ガイドピンは、前記挿入部から突出した突出部を有し、前記第3表面において前記突出部がねじ固定されることで前記第1基板の前記第1表面に固定される、請求項5に記載の基板連結構造。
【請求項7】
前記ガイドピン受け部材は、前記第2基板の前記第2表面に固定されるために前記第2基板を前記第2表面から前記第2表面とは反対の第4表面に貫通する穴に挿入される挿入部と、前記挿入部の周りに設けられ、前記第2基板の前記第2表面に設けられた穴に挿入される1または複数の突起部と、を有する、請求項1または2に記載の基板連結構造。
【請求項8】
前記ガイドピン受け部材は、前記挿入部に設けられた爪部が前記第4表面に引っ掛かることで前記第2基板の前記第2表面に固定される、請求項7に記載の基板連結構造。
【請求項9】
前記ガイドピン受け部材は、前記第4表面において前記挿入部がねじ固定されることで前記第2基板の前記第2表面に固定される、請求項7に記載の基板連結構造。
【請求項10】
前記第1基板の前記第1表面に前記ガイドピンは1つだけ設けられている、請求項1または2に記載の基板連結構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板連結構造に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
一方の基板に設けられたコネクタと他方の基板に設けられたコネクタとを嵌合させることで、2つの基板を接続することが知られている。例えば、2つの基板に設けられたコネクタの位置決めを容易にするために、一方の基板にガイドピンが設けられ、他方の基板にガイドピンが挿入されるガイドブッシュが設けられた構成が知られている(例えば、特許文献1)。また、2つの基板が間隔を開けて対向して配置される場合に、2つの基板の間隔が所定の大きさになるよう、ガイドピンの根元に間隔を規制する規制部を設けた構成が知られている(例えば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-302535号公報
特開2018-148011号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
対向して配置される第1基板と第2基板それぞれに設けられたコネクタを嵌合させる場合に、第1基板に対して第2基板が所定の位置から回転したり、傾いたりした場合、コネクタが嵌合できずに破損することがある。
【0005】
1つの側面では、第1基板と第2基板との間で回転および傾きが生じることを抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1つの態様では、第1基板と、前記第1基板と間隔を開けて重ねて配置された第2基板と、前記第1基板の前記第2基板に対向する第1表面に設けられた第1コネクタと、前記第1基板の前記第1表面に設けられ、前記第1基板から前記第2基板に向かって伸びたガイドピンと、前記第2基板の前記第1基板に対向する第2表面に設けられ、前記第1コネクタと嵌合した第2コネクタと、
前記第2基板の前記第2表面に設けられ、前記ガイドピンが挿入されたガイドピン受け部材と、を備え、前記ガイドピンは、周方向に交互に設けられた3つ以上の凸部と前記3つ以上の凸部の間の凹部とを有し、前記ガイドピン受け部材は、前記ガイドピンが挿入される穴であって前記3つ以上の凸部に対応した位置に前記3つ以上の凸部それぞれがそれぞれに挿入される3つ以上の被挿入部を有する前記穴を有し、前記ガイドピンは、前記3つ以上の凸部それぞれの前記ガイドピンの中心軸から最も離れた表面が前記ガイドピン受け部材の前記3つ以上の被挿入部それぞれにおける前記穴の内面に接して前記ガイドピン受け部材に挿入されている、基板連結構造である。
【発明の効果】
【0007】
1つの側面として、第1基板と第2基板との間で回転および傾きが生じることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、比較例1に係る基板連結構造の分解平面図である。
図2は、比較例1に係る基板連結構造の断面図である。
図3は、比較例1における第1コネクタと第2コネクタの嵌合工程を示す断面図である。
図4は、比較例2に係る基板連結構造の分解平面図である。
図5は、比較例2に係る基板連結構造の断面図である。
図6は、比較例2における第1コネクタと第2コネクタの嵌合工程を示す断面図である。
図7は、実施例1に係る基板連結構造の分解斜視図である。
図8(a)は、実施例1における第1基板の斜視図、図8(b)は、実施例1における第2基板の斜視図、図8(c)は、第1コネクタと第2コネクタが嵌合した状態の斜視図である。
図9(a)および図9(b)は、実施例1におけるガイドピンの斜視図、図9(c)は、図9(a)のA方向から見たガイドピンの平面図である。
図10(a)から図10(e)は、実施例1におけるガイドピンの挿入部の形状の例を示す平面図である。
図11(a)および図11(b)は、実施例1におけるガイドピン受け部材の斜視図、図11(c)は、図11(a)のA-A間の断面図である。
図12(a)および図12(b)は、実施例1におけるガイドピンの第1基板への固定について示す斜視図および断面図である。
図13(a)および図13(b)は、実施例1におけるガイドピン受け部材の第2基板への固定について示す斜視図および断面図である。
図14(a)および図14(b)は、実施例1における第1コネクタと第2コネクタの嵌合工程を示す断面図である。
図15(a)から図15(c)は、実施例1におけるガイドピンの3つの凸部それぞれの位置でのガイドピンとガイドピン受け部材の嵌合途中を示す断面図である。
図16(a)は、実施例1の変形例におけるガイドピンの斜視図、図16(b)は、図16(a)のA方向から見たガイドピンの平面図、図16(c)は、実施例1の変形例におけるガイドピン受け部材の斜視図である。
図17(a)および図17(b)は、実施例2におけるガイドピン受け部材の第2基板への固定について示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
まず初めに、比較例に係る基板連結構造について説明する。
【0010】
[比較例1]
図1は、比較例1に係る基板連結構造500の分解平面図である。図2は、比較例1に係る基板連結構造500の断面図である。図1および図2のように、比較例1に係る基板連結構造500は、第1基板110と第2基板120とがほぼ平行となるように対向して配置されている。第1基板110と第2基板120はスタッキングコネクタ130により電気的に接続されている。第1基板110と第2基板120には、外部機器等の他の機器と接続するための複数のコネクタ114、124が設けられている。
(【0011】以降は省略されています)
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