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公開番号2024044799
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022150547
出願日2022-09-21
発明の名称プリント配線板
出願人イビデン株式会社
代理人個人
主分類H05K 3/46 20060101AFI20240326BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】高い品質を有するプリント配線板の提供。
【解決手段】プリント配線板は、第1面と前記第1面と反対側の第2面を有するコア基板と、前記コア基板の前記第1面上に形成され、上側の樹脂絶縁層と前記上側の樹脂絶縁層上の上側の導体層を有する上側のビルドアップ層と、前記コア基板の前記第2面上に形成され、下側の樹脂絶縁層と前記下側の樹脂絶縁層上の下側の導体層を有する下側のビルドアップ層、とを有する。前記コア基板は、樹脂と前記樹脂中の第1ガラスクロスと第2ガラスクロスで形成され、前記第1ガラスクロスは、前記コア基板の前記第1面側に位置し、前記第2ガラスクロスは前記コア基板の前記第2面側に位置し、前記第1ガラスクロスの熱膨張係数(第1熱膨張係数)は前記第2ガラスクロスの熱膨張係数(第2熱膨張係数)より大きい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1面と前記第1面と反対側の第2面を有するコア基板と、
前記コア基板の前記第1面上に形成され、上側の樹脂絶縁層と前記上側の樹脂絶縁層上の上側の導体層を有する上側のビルドアップ層と、
前記コア基板の前記第2面上に形成され、下側の樹脂絶縁層と前記下側の樹脂絶縁層上の下側の導体層を有する下側のビルドアップ層、とを有するプリント配線板であって、
前記コア基板は、樹脂と前記樹脂中の第1ガラスクロスと第2ガラスクロスで形成され、
前記第1ガラスクロスは、前記コア基板の前記第1面側に位置し、前記第2ガラスクロスは前記コア基板の前記第2面側に位置し、前記第1ガラスクロスの熱膨張係数(第1熱膨張係数)は前記第2ガラスクロスの熱膨張係数(第2熱膨張係数)より大きい。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
請求項1のプリント配線板であって、さらに、前記第1ガラスクロスと前記第2ガラスクロスとの間に第3ガラスクロスを有し、前記第1ガラスクロスと前記コア基板の前記第1面との間にガラスクロスは存在せず、前記第2ガラスクロスと前記コア基板の前記第2面との間にガラスクロスは存在せず、前記第3ガラスクロスの熱膨張係数(第3熱膨張係数)は前記第1熱膨張係数以下であって、前記第2熱膨張係数より大きい。
【請求項3】
請求項1のプリント配線板であって、さらに、前記第1ガラスクロスと前記第2ガラスクロスとの間に複数のガラスクロスを有し、前記第1ガラスクロスと前記コア基板の前記第1面との間にガラスクロスは存在せず、前記第2ガラスクロスと前記コア基板の前記第2面との間にガラスクロスは存在せず、前記複数のガラスクロスは(K+1)番目のガラスクロスと(K+2)番目のガラスクロスと(K+3)番目のガラスクロスを含み(Kは2以上の整数)、前記(K+1)番目のガラスクロスと前記(K+2)番目のガラスクロスと前記(K+3)番目のガラスクロスは前記第2面から前記第1面に向かって順に配置され、前記(K+1)番目のガラスクロスは(K+1)番目の熱膨張係数を有し、前記(K+2)番目のガラスクロスは(K+2)番目の熱膨張係数を有し、前記(K+3)番目のガラスクロスは(K+3)番目の熱膨張係数を有し、前記(K+2)番目の熱膨張係数は前記(K+1)番目の熱膨張係数より大きく、前記(K+3)番目の熱膨張係数以下であって、前記(K+1)番目の熱膨張係数は前記第2熱膨張係数より大きく、前記(K+3)番目の熱膨張係数は前記第1熱膨張係数以下である。
【請求項4】
請求項3のプリント配線板であって、さらに、前記(K+3)番目のガラスクロスの隣に配置される(K+4)番目のガラスクロスを有し、前記(K+4)番目のガラスクロスは(K+4)番目の熱膨張係数を有し、前記(K+3)番目の熱膨張係数は前記(K+2)番目の熱膨張係数より大きく前記(K+4)番目の熱膨張係数以下である。
【請求項5】
請求項3のプリント配線板であって、前記複数のガラスクロスは前記第2ガラスクロスの隣に配置される3番目のガラスクロスを有し、前記(K+3)番目のガラスクロスは前記第1ガラスクロスの隣に配置され、前記複数のガラスクロスの中の各ガラスクロスの前記熱膨張係数は前記3番目のガラスクロスから前記(K+3)番目のガラスクロスに向かって徐々に大きい。
【請求項6】
請求項1のプリント配線板であって、前記上側の導体層は複数の上側の信号配線を含み、前記下側の導体層は複数の下側の信号配線を含み、前記上側の信号配線のそれぞれは上面を有し、前記下側の信号配線のそれぞれは上面を有し、全ての前記上側の信号配線の前記上面を合算することで得られる値は全ての前記下側の信号配線の前記上面を合算することで得られる値より大きい。
【請求項7】
請求項1のプリント配線板であって、前記上側の導体層は複数の上側の導体回路を含み、前記下側の導体層は複数の下側の導体回路を含み、前記上側の導体回路のそれぞれは上面を有し、前記下側の導体回路のそれぞれは上面を有し、全ての前記上側の導体回路の前記上面を合算することで得られる値は全ての前記下側の導体回路の前記上面を合算することで得られる値より小さい。
【請求項8】
請求項7のプリント配線板であって、さらに、前記上側の樹脂絶縁層と前記上側の導体層上に形成されている第2の上側の樹脂絶縁層と前記下側の樹脂絶縁層と前記下側の導体層上に形成されている第2の下側の樹脂絶縁層を有し、前記第2の上側の樹脂絶縁層は第1面を有し、前記上側の導体回路の前記上面と前記第1面との間の距離が前記第2の上側の樹脂絶縁層の厚みであって、前記第2の下側の樹脂絶縁層は第2面を有し、前記下側の導体回路の前記上面と前記第2面との間の距離が前記第2の下側の樹脂絶縁層の厚みであって、前記第2の上側の樹脂絶縁層の前記厚みは前記第2の下側の樹脂絶縁層の前記厚みより小さい。
【請求項9】
請求項3のプリント配線板であって、前記複数のガラスクロスの数は13以下である。
【請求項10】
請求項9のプリント配線板であって、前記複数のガラスクロスの数は8以上である。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書によって開示される技術は、プリント配線板に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、コア基板とビルドアップ層を有するプリント配線板を開示する。コア基板は複数の繊維補強基材を有する。複数の繊維補強基材はコア基板の表層側に位置する第1基材および第2基材と内層側に位置する第3基材を含む。第1基材と第2基材の熱膨張係数は第3基材の熱膨張係数より小さい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-140907号公報
【発明の概要】
【0004】
[特許文献1の課題]
特許文献1のコア基板では、大きな熱膨張係数を有する第3基材が小さな熱膨張係数を有する第1基材と第2基材で挟まれている。第1基材の厚みと第2基材の厚みに差が発生すると考えられる。各基材の配置位置が所望の位置からずれると考えられる。その場合、コア基板の表層が凹むように、コア基板が反ったり、コア基板の表層が凸むように、コア基板が反ると予想される。コア基板の反りの方向と量を制御することが難しいと考えられる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のプリント配線板は、第1面と前記第1面と反対側の第2面を有するコア基板と、前記コア基板の前記第1面上に形成され、上側の樹脂絶縁層と前記上側の樹脂絶縁層上の上側の導体層を有する上側のビルドアップ層と、前記コア基板の前記第2面上に形成され、下側の樹脂絶縁層と前記下側の樹脂絶縁層上の下側の導体層を有する下側のビルドアップ層、とを有する。前記コア基板は、樹脂と前記樹脂中の第1ガラスクロスと第2ガラスクロスで形成され、前記第1ガラスクロスは、前記コア基板の前記第1面側に位置し、前記第2ガラスクロスは前記コア基板の前記第2面側に位置し、前記第1ガラスクロスの熱膨張係数(第1熱膨張係数)は前記第2ガラスクロスの熱膨張係数(第2熱膨張係数)より大きい。
【0006】
本発明の実施形態のプリント配線板では、コア基板の第1面側に位置する第1ガラスクロスの第1熱膨張係数は第2面側に位置する第2ガラスクロスの第2熱膨張係数より大きい。そのため、第1ガラスクロスの厚みと第2ガラスクロスの厚みに差が発生したとしても、コア基板の反りの方向と量を制御することができる。第1ガラスクロスと第2ガラスクロスが所望の位置からずれても、プリント配線板の反りを小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態のプリント配線板を模式的に示す断面図。
改変例1のコア基板を模式的に示す断面図。
改変例2のコア基板を模式的に示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[実施形態]
図1は実施形態のプリント配線板2を示す断面図である。図1に示されるように、プリント配線板2は、コア基板10と上側のビルドアップ層500Fと下側のビルドアップ層500Bを有する。コア基板10は第1面Fと第1面Fと反対側の第2面Bを有する。上側のビルドアップ層500Fはコア基板10の第1面F上に形成されている。上側のビルドアップ層500Fは、上側の樹脂絶縁層30F、50F、70F、90Fと上側の導体層40F、60F、80F、100Fを有する。上側の樹脂絶縁層30F、50F、70F、90Fと上側の導体層40F、60F、80F、100Fは交互に形成されている。上側のビルドアップ層500Fは、さらに各上側の樹脂絶縁層30F、50F、70F、90Fを貫通するビア導体45F、65F、85F、105Fを有する。上側のビルドアップ層500Fはビア導体とそのビア導体の直上に形成されているビア導体で形成されるスタックビアSVを有する。下側のビルドアップ層500Bはコア基板10の第2面B上に形成されている。下側のビルドアップ層500Bは、下側の樹脂絶縁層30B、50B、70B、90Bと下側の導体層40B、60B、80B、100Bを有する。下側の樹脂絶縁層30B、50B、70B、90Bと下側の導体層40B、60B、80B、100Bは交互に形成されている。下側のビルドアップ層500Bは、さらに各下側の樹脂絶縁層30B、50B、70B、90Bを貫通するビア導体45B、65B、85B、105Bを有する。下側のビルドアップ層500BはスタックビアSVを有する。
【0009】
コア基板10は、第1面Fと第1面Fと反対側の第2面Bを有する絶縁性基材101と第1面F上の導体層20Fと第2面B上の導体層20Bと絶縁性基材101を貫通し、導体層20Fと導体層20Bを接続するスルーホール導体25で形成されている。絶縁性基材101は樹脂210と樹脂210中の複数のガラスクロス(図1の200F、200C、200B)で形成される。樹脂210は熱硬化性樹脂である。コア基板10を形成する絶縁性基材101はシリカ等の無機粒子を含んでもよい。絶縁性基材101の厚みは0.5mm以上1.6mm以下である。実施形態の絶縁性基材101に含まれるガラスクロスの数は3である。複数のガラスクロスは、第1ガラスクロス200Fと第2ガラスクロス200B、第3ガラスクロス200Cを含む。
【0010】
コア基板10は、第1面Fと第2面Bを有する。絶縁性基材101の第1面Fとコア基板10の第1面Fは同じ面である。絶縁性基材101の第2面Bとコア基板10の第2面Bは同じ面である。第1ガラスクロス200Fはコア基板10の第1面F側に位置する。第1ガラスクロス200Fとコア基板10の第1面Fの間にガラスクロスは存在しない。第2ガラスクロス200Bはコア基板10の第2面B側に位置する。第2ガラスクロス200Bとコア基板10の第2面Bの間にガラスクロスは存在しない。第3ガラスクロス200Cは第1ガラスクロス200Fと第2ガラスクロス200Bの間に位置する。第1ガラスクロス200Fの熱膨張係数(第1熱膨張係数)は第2ガラスクロス200Bの熱膨張係数(第2熱膨張係数)より大きい。第3ガラスクロス200Cの熱膨張係数(第3熱膨張係数)は第1熱膨張係数以下であって第2熱膨張係数より大きい。第2ガラスクロス200Bの厚みは第1ガラスクロス200Fの厚みより薄いことが好ましい。第3ガラスクロス200Cの厚みは第2ガラスクロス200Bの厚みより薄いことが好ましい。第3ガラスクロス200Cの厚みは第1ガラスクロス200Fの厚み以下であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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