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公開番号2024016664
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-07
出願番号2022118954
出願日2022-07-26
発明の名称プリント配線板
出願人イビデン株式会社
代理人個人
主分類H05K 3/46 20060101AFI20240131BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】高い品質を有するプリント配線板の提供。
【解決手段】実施形態のプリント配線板は、絶縁層と、前記絶縁層上に形成される導体層と、前記導体層上に形成される接着層と、前記絶縁層と前記導体層上に形成されている樹脂絶縁層、とを有する。前記接着層は、前記導体層の上面と側面を覆っている。前記導体層の前記上面は第1凹凸を有し、前記導体層の前記側面は第2凹凸を有し、前記第1凹凸の二乗平均平方根粗さ(Rq)は0.23μm以下である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
絶縁層と、
前記絶縁層上に形成される導体層と、
前記導体層上に形成される接着層と、
前記絶縁層と前記導体層上に形成されている樹脂絶縁層、とを有するプリント配線板であって、
前記接着層は、前記導体層の上面と側面を覆っていて、
前記導体層の前記上面は第1凹凸を有し、前記導体層の前記側面は第2凹凸を有し、前記第1凹凸の二乗平均平方根粗さ(Rq)は0.23μm以下である。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
請求項1のプリント配線板であって、前記第1凹凸の二乗平均平方根粗さ(Rq)は0.1μm以下である。
【請求項3】
請求項1のプリント配線板であって、前記導体層の前記上面上の前記接着層の上面は第3凹凸を有し、前記第3凹凸は前記第1凹凸に追従する形状を有する。
【請求項4】
請求項1のプリント配線板であって、前記導体層の前記上面上の前記接着層の上面は第3凹凸を有し、前記第3凹凸の大きさは前記第1凹凸の大きさより小さい。
【請求項5】
請求項2のプリント配線板であって、前記導体層の前記上面上の前記接着層の上面は第3凹凸を有し、前記第3凹凸の大きさは前記第1凹凸の大きさより大きい。
【請求項6】
請求項1のプリント配線板であって、前記接着層はほぼ平滑な平滑膜と前記平滑膜から突出している突出部で形成されている。
【請求項7】
請求項6のプリント配線板であって、前記平滑膜はほぼ均一な厚みを有し、前記突出部は前記平滑膜の上面と前記突出部の頂部間に高さを有し、前記高さの最大値は前記厚みの10倍以上30倍以下である。
【請求項8】
請求項6のプリント配線板であって、前記平滑膜はほぼ均一な厚みを有し、前記厚みは10nm以上、120nm以下であって、前記突出部は前記平滑膜の上面と前記突出部の頂部間に高さを有し、前記高さは200nm以上、450nm以下である。
【請求項9】
請求項6のプリント配線板であって、前記突出部から露出する前記平滑膜の面積と前記接着層の面積との比は0.1以上、0.5以下である。
【請求項10】
請求項1のプリント配線板であって、前記接着層は前記導体層から露出する前記絶縁層を覆っていない。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書によって開示される技術はプリント配線板に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、基板上に導体回路と層間樹脂絶縁層を順次積層することと、導体回路の表面の少なくとも一部に、トリアジン化合物を含む層を形成することを含む多層プリント配線板の製造方法を開示する。導体回路と層間樹脂絶縁層はトリアジン化合物を含む層を介して接着される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-203462号公報
【発明の概要】
【0004】
[特許文献1の課題]
特許文献1の技術を用いて製造されるプリント配線板では、高速信号伝送のために導体回路の上面と側面は粗化されていないと考えられる。そのため、導体回路と層間樹脂絶縁層の間に大きいストレスが働くと、導体回路と層間樹脂絶縁層の間に剥がれが発生すると予測される。ビルドアップ層内の導体層の数が5以上であると、導体回路と層間樹脂絶縁層の間に剥がれが発生すると予測される。プリント配線板の各辺の長さが50mmを超えると、導体回路と層間樹脂絶縁層の間に剥がれが発生すると予測される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のプリント配線板は、絶縁層と、前記絶縁層上に形成される導体層と、前記導体層上に形成される接着層と、前記絶縁層と前記導体層上に形成されている樹脂絶縁層、とを有する。前記接着層は、前記導体層の上面と側面を覆っている。前記導体層の前記上面は第1凹凸を有し、前記導体層の前記側面は第2凹凸を有し、前記第1凹凸の二乗平均平方根粗さ(Rq)は0.23μm以下である。
【0006】
本発明の実施形態のプリント配線板では、導体層の上面と側面は粗面を有する。例えば、導体層の上面と側面は粗化されている。導体層は第1凹凸と第2凹凸を有する。さらにその粗面は接着層で覆われている。第1凹凸と第2凹凸が接着層で覆われている。導体層と樹脂絶縁層間の接着に粗面と粗面を覆う接着層が寄与する。そのため、導体層と樹脂絶縁層間の接着力を大きくすることができる。ビルドアップ層内の導体層の数が5以上であっても、樹脂絶縁層が導体層から剥がれ難い。プリント配線板の各辺の長さが50mmを超えても、樹脂絶縁層が導体層から剥がれ難い。剥がれが発生しがたいので、導体層の抵抗が安定である。さらに第1凹凸のRqが0.23μm以下であるため、データの伝送損失を小さくすることができる。高速信号が伝送される時、信号にノイズが発生しがたい。本発明の実施形態のプリント配線板は、高速な信号を伝送することと導体層と樹脂絶縁層間の剥がれを抑制することができる。高い品質を有するプリント配線板が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態のプリント配線板を模式的に示す断面図。
プリント配線板の一部を模式的に示す拡大断面図。
実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[実施形態]
図1は実施形態のプリント配線板2を示す断面図である。図1に示されるように、プリント配線板2は、絶縁層4と第1導体層10と樹脂絶縁層20と第2導体層30とビア導体40とを有する。プリント配線板2は第1導体層10上に接着層100を有する。接着層100は第1導体層10と樹脂絶縁層20で挟まれている。第1導体層10と第2導体層30は隣接している。第1導体層10と第2導体層30の間に導体層は存在しない。
【0009】
絶縁層4は熱硬化性樹脂を用いて形成される。絶縁層4は光硬化性樹脂でも良い。絶縁層4はシリカ等の無機粒子を含んでもよい。絶縁層4は、ガラスクロス等の補強材を含んでもよい。絶縁層4は、第3面6(図中の上面)と第3面6と反対側の第4面8(図中の下面)を有する。
【0010】
第1導体層10は絶縁層4の第3面6上に形成されている。第1導体層10は信号配線12とパッド14を含む。図に示されていないが、第1導体層10は信号配線12とパッド14以外の導体回路も含んでいる。第1導体層10は主に銅によって形成される。第1導体層10は、絶縁層4上のシード層10aとシード層10a上の電解めっき層10bで形成されている。第1導体層10の上面と側面は粗面を有する。例えば、導体層の上面と側面は粗化されている。粗面の大きさは小さいので、第1導体層10の上面と側面はほぼ平滑である。第1導体層10の上面は第1凹凸70を有する。第1導体層10の側面は第2凹凸70αを有する。第1凹凸70の大きさは第2凹凸70αの大きさより大きい。第1凹凸70の大きさは二乗平均平方根粗さ(Rq)で示される。第1凹凸70のRqは0.23μm以下である。第1凹凸70のRqは0.1μm以下であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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