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公開番号2024037628
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-19
出願番号2022142589
出願日2022-09-07
発明の名称除電装置
出願人株式会社キーエンス
代理人個人,個人
主分類H05F 3/04 20060101AFI20240312BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】イオンバランスの制御への影響を回避しつつ、除電装置が有するハウジングの帯電を抑制する。
【解決手段】除電装置のハウジング2の帯電を抑制するために、ハウジング2には導電性のリアフレーム25が設けられている。このリアフレーム25は、絶縁パッド、内側スペーサおよび外側スペーサといった絶縁性部材によって除電装置の載置面から絶縁されており、載置面を介したリアフレーム25からアースEへの電荷の移動が防止されている。その上で、このリアフレーム25は、アースEではなく、低応答検出回路94、正極性高圧電源93および負極性高圧電源92のそれぞれに電気的に接続された配線、すなわちグランドGに接続されている。
【選択図】図15A
特許請求の範囲【請求項1】
対象物に対してイオンを放出して当該対象物を除電する除電装置であって、
正極性高電圧の印加に応じてコロナ放電を発生させてプラスイオンを発生させ、負極性高電圧の印加に応じてコロナ放電を発生させてマイナスイオンを発生させるイオン発生部と、
前記正極性高電圧および前記負極性高電圧を前記イオン発生部に印加する高電圧印加部と、
アースに短絡された接地電極と、
前記接地電極を介して前記アースと前記除電装置との間に流れるイオン電流を検出する検出回路と、
前記検出回路によって検出される前記イオン電流が所定の目標値になるように前記高電圧印加部に対してフィードバック制御を実行するフィードバック制御部と、
前記検出回路および前記高電圧印加部のそれぞれに電気的に接続された配線と、
前記除電装置が載置される載置面に対して絶縁されるとともに前記配線に電気的に接続された導電性部材を有し、前記検出回路を収納するハウジングと
を備える除電装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記ハウジングの底面において前記導電性部材に取り付けられた、絶縁性の支持部材をさらに備え、
前記除電装置が前記載置面に載置された状態において、前記支持部材は、前記導電性部材と前記載置面との間で前記載置面に接触して、前記導電性部材を前記載置面から離間させる請求項1に記載の除電装置。
【請求項3】
金属製の支持金具と、
前記ハウジングの側面において前記導電性部材に対して前記支持金具を回転可能に支持する金具取付部と
をさらに備え、
前記支持金具は、前記載置面に接触して前記載置面に対して前記ハウジングを支持することで前記ハウジングを前記載置面から離間させ、
前記金具取付部は、前記ハウジングの側面の前記導電性部材と前記支持金具との間に配置されて、前記導電性部材と前記支持金具との接触を制限する絶縁性の第1スペーサを有する請求項1または2に記載の除電装置。
【請求項4】
前記金具取付部は、前記第1スペーサの逆側から前記支持金具に当接する絶縁性の第2スペーサと、金属製のネジとをさらに有し、
前記第1スペーサ、前記支持金具および前記第2スペーサのそれぞれには、前記ネジの軸部が挿入された挿入孔が開口し、
前記第1スペーサ、前記支持金具および前記第2スペーサは、前記ネジの頭部と前記導電性部材との間に挟また状態で、前記ネジによって前記ハウジングに締結され、
前記第2スペーサは、スペーサ本体と、前記スペーサ本体から前記第1スペーサ側に突出する突出部とを有し、
前記スペーサ本体は、前記頭部および前記支持金具との間に位置することで、前記頭部と前記支持金具との接触を制限し、
前記突出部は、前記支持金具に設けられた前記挿入孔の周縁と、前記軸部との間に位置することで、前記支持金具と前記軸部との接触を制限する請求項3に記載の除電装置。
【請求項5】
前記導電性部材は、帯電防止樹脂で構成された帯電防止部材である請求項1に記載の除電装置。
【請求項6】
前記イオン発生部から発生するイオンを前記除電装置から放出させるファンと、
前記ファンによる流路において、前記ファンより下流側に位置し、前記配線に電気的に接続するフロント金網と、を備える請求項1に記載の除電装置。
【請求項7】
前記フロント金網は、検出抵抗を介して前記配線に電気的に接続する、請求項6に記載の除電装置。
【請求項8】
前記イオン発生部から発生するイオンを前記除電装置から放出させるファンと、
前記ファンによる流路において、前記ファンより上流側に位置し、前記配線に電気的に接続するリア金網と、を備える請求項1に記載の除電装置。
【請求項9】
前記リア金網と、前記イオン発生部との間でコロナ放電が発生する、請求項8に記載の除電装置。
【請求項10】
前記イオン発生部から発生するイオンを前記除電装置から放出させるファンを備え、
前記ハウジングは、前記ファンによる送風を誘導し、帯電防止樹脂で構成されるカバーフレームを有する請求項1に記載の除電装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、対象物の除電のために当該対象物に対してイオンを放出する除電装置が有するハウジングの帯電を抑制する技術に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、正および負の電極針のそれぞれに正および負の高電圧を印加することでコロナ放電を発生させて、プラスイオンおよびマイナスイオンを発生させる除電装置が開示されている。このような除電装置によって対象物を確実に除電するにあたっては、プラスイオンおよびマイナスイオンそれぞれの発生量を等しくバランスさせることが重要となる。そこで、この除電装置は、当該除電装置とアースとの間で流れる電流を検出する検出抵抗を備え、この検出抵抗に発生する電圧に基づき、正および負の電極針のそれぞれに印加される正および負の高電圧に対してフィードバック制御を行う。これによって、プラスイオンの発生量とマイナスイオンの発生量との差を抑えて、適切なイオンバランスを実現することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平10-289796号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、除電装置のハウジングの帯電を抑制するために、ハウジングの一部あるいは全部を導電性部材で構成することができる。ただし、導電性部材をアースに短絡すると、導電性部材からアースへの電荷の移動が、除電装置とアースとの間で流れる電流の検出に影響して、イオンバランスを適切に制御できないおそれがあった。
【0005】
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、イオンバランスの制御への影響を回避しつつ、除電装置が有するハウジングの帯電を抑制することを可能とする技術の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る除電装置は、対象物に対してイオンを放出して当該対象物を除電する除電装置であって、正極性高電圧の印加に応じてコロナ放電を発生させてプラスイオンを発生させ、負極性高電圧の印加に応じてコロナ放電を発生させてマイナスイオンを発生させるイオン発生部と、正極性高電圧および負極性高電圧をイオン発生部に印加する高電圧印加部と、アースに短絡された接地電極と、接地電極を介してアースと除電装置との間に流れるイオン電流を検出する検出回路と、検出回路によって検出されるイオン電流が所定の目標値になるように高電圧印加部に対してフィードバック制御を実行するフィードバック制御部と、検出回路および高電圧印加部のそれぞれに電気的に接続された配線と、除電装置が載置される載置面に対して絶縁されるとともに配線に電気的に接続された導電性部材を有し、検出回路を収納するハウジングとを備える。
【0007】
このように構成された本発明(除電装置)では、プラスイオンおよびマイナスイオンを発生させるイオン発生部と、イオン発生部に正極性高電圧および負極性高電圧を印加する高電圧印加部とが設けられる。そして、高電圧印加部がイオン発生部に正極性高電圧を印加すると、イオン発生部がプラスイオンを発生させ、高電圧印加部がイオン発生部に負極性高電圧を印加すると、イオン発生部がマイナスイオンを発生させる。また、接地電極を介してアースと除電装置との間に流れるイオン電流が検出されて、イオン電流が所定の目標値になるように高電圧印加部に対してフィードバック制御が実行される。このイオン電流に基づくフィードバック制御によって、イオンバランスを適切に制御することができる。また、除電装置のハウジングの帯電を抑制するために、ハウジングには導電性部材が設けられている。この導電性部材は、除電装置の載置面から絶縁されており、載置面を介した導電性部材からアースへの電荷の移動が防止されている。その上で、この導電性部材は、アースではなく、検出回路および高電圧印加部のそれぞれに電気的に接続された配線に接続されている。これによって、導電性部材の電荷は高電圧印加部によって吸収され、導電性部材からアースへの電荷の移動が防止されている。その結果、イオンバランスの制御への影響を回避しつつ、除電装置が有するハウジングの帯電を抑制することが可能となっている。
【発明の効果】
【0008】
以上のように、本発明によれば、イオンバランスの制御への影響を回避しつつ、除電装置が有するハウジングの帯電を抑制することが可能となっている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明に係る除電装置の一例の外観を示す前方斜視図。
図1の除電装置の一例の外観を示す後方斜視図。
図1の除電装置の一例の分解組立斜視図。
図1の除電装置の内部を示す背面図。
マイナス電極ユニットの一例を示す背面図。
プラス電極ユニットの一例を示す背面図。
マイナス電極ユニットの固定ベースへの固定態様を示す後方斜視図。
プラス電極ユニットの固定ベースへの固定態様を示す後方斜視図。
マイナス電極ユニットおよびプラス電極ユニットの固定ベースへの固定態様を示す後方斜視図。
マイナス電極ユニットおよびプラス電極ユニットの固定ベースへの固定態様を拡大して示す拡大斜視図。
マイナス電極ユニットに電圧を印加する構成を示す斜視図。
プラス電極ユニットに電圧を印加する構成を示す斜視図。
清掃ユニットの構成を示す背面図。
清掃ユニットの構成を示す斜視図。
図1の除電装置の底面を示す下方斜視図。
ハウジングに支持金具が取り付けられた除電装置を示す前方斜視図。
ハウジングに支持金具が取り付けられた除電装置を示す正面図。
支持金具をハウジングに取り付けるための金具取付部の構成を模式的に示す断面図。
図1の除電装置の電装系であるコントローラの構成を簡略的に示すブロック図。
図13のコントローラによって実行される動作の一例を示すフローチャート。
電極ユニットコントローラの詳細を示すブロック図。
図14の動作で実行される電圧制御の一例を示すフローチャート。
マイナス電極ユニットおよびプラス電極ユニットの変形例を模式的に示す斜視図。
長期的および短期的なフィードバックを行う2個の系を模式的に示す図。
イオンバランスセンサの一例を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は本発明に係る除電装置の一例の外観を示す前方斜視図であり、図2は図1の除電装置の一例の外観を示す後方斜視図であり、図3は図1の除電装置の一例の分解組立斜視図であり、図4は図1の除電装置の内部を示す背面図である。なお、本明細書では、水平方向であるX方向、X方向に直交する水平方向であるY方向および鉛直方向であるZ方向を適宜示しつつ説明を行う。また、X方向の両側のうち一方側を前側Xfと、他方側を後側Xbと適宜称する。
(【0011】以降は省略されています)

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