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公開番号2024027540
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-01
出願番号2022130423
出願日2022-08-18
発明の名称自動給脂器
出願人マフレン株式会社
代理人
主分類F16N 11/10 20060101AFI20240222BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】本発明は以下の問題を解決するにある。1)長期にわたり常時連続的にかつ自動的にグリース給脂できるようにする。2)天候や気候に応じて適正な給脂量を供給できるようにする。3)自動給脂器のグリース残存量を目視可能にする。4)グリースの手差しによる作業を無くする。
【解決手段】空気中の水蒸気を吸収して膨張する粉体の膨張剤を膨張せしめて、グリースシリンダに充填したグリースを軸受けに給脂する自動給脂器であり、膨張剤の圧力でグリースシリンダが半径方向に膨張しても、ゴム性のシール板がポアソン変形せしめシール性能を維持可能にした。グリースを充填したグリース容器に吐出管を螺合する方法を具現化し、グリース容器内のグリースを膨張剤で加圧して軸受けに押し出す方法を具現化した。膨張剤カップにテーパを設けて膨張剤がグリース側に膨張しやすくした。グリースの残存量を目視可能にした。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
グリースを膨張剤で加圧して軸受けなどに供給する自動給脂器において、前記グリースは片側開口のグリースシリンダに収納され、前記膨張剤は片側開口の膨張剤シリンダにそれぞれ収納されており、前記グリースシリンダと前記膨張剤シリンダにはフランジが設けられボルトで連結されており、前記グリースシリンダは吐出管を備えた天井面と弾性体からなるシール板により、グリース充填室が形成されており、前記膨張剤が膨張して前記シール板が加圧されポアソン比で半径方向に膨張してシール性が維持され、前記グリースが押し出されて軸受けに供給されることを特徴とする自動給脂器。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
グリースを膨張剤で加圧して軸受けなどに供給する自動給脂器において、前記グリースは片側開口のグリースシリンダに収納され、前記膨張剤は片側開口の膨張剤シリンダにそれぞれ収納されており、前記グリースシリンダと前記膨張剤シリンダにはそれぞれフランジが設けられボルトで連結されており、前記グリースは弾性体からなるグリース容器に充填されて前記グリースシリンダに収納されており、前記グリース容器は雄ネジが設けられた排出管を備えており、前記グリースシリンダの天井板に吐出管が挿入されており、前記吐出管は、締め付けナット用雄ネジとプラグ用雌ネジと抜け止めナットと排出管用雌ネジを備えており、前記吐出管の前記排出管用雌ネジには前記グリース容器の前記排出管の前記雄ネジが螺合されており、前記吐出管の前記締め付けナット用雄ネジには締め付けナットと抜け止めナットが螺合され、該締め付けナットと前記抜け止めナットで前記天井板を締め付けることにより前記グリース容器が前記グリースシリンダに固定されていることを特徴とする自動給脂器。
【請求項3】
グリースを固形の膨張剤で加圧して軸受けなどに供給する自動給脂器において、前記グリースは片側開口のグリースシリンダに収納され、前記膨張剤は片側開口の膨張剤シリンダにそれぞれ収納されており、前記グリースシリンダと前記膨張剤シリンダにはそれぞれフランジが設けられボルトで連結されており、前記グリースは弾性体からなるグリース容器に充填されて前記グリースシリンダに収納されており、前記グリース容器は雄ネジが設けられた排出管を備えており、前記グリースシリンダの天井板に吐出管が挿入されており、前記吐出管は、前記グリース容器の前記排出管用雌ネジを備えており、該排出管用雌ネジには前記排出管の前記雄ネジが螺合され、前記吐出管の下部端面と前記グリース容器の上面で前記グリース容器の前記天上板を挟んで前記グリース容器を支持しており、前記吐出管の上部にはプラグ用雌ネジが設けられていることを特徴とする自動給脂器。
【請求項4】
前記膨張剤シリンダの底面には吸気孔が設けられており、前記膨張剤は防水透湿性部材で被覆されており、更に該防水透湿性部材の外側は通気性材料で被覆されていることを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3記載の自動給脂器。
【請求項5】
前記膨張剤は膨張剤カップに充填され前記膨張剤シリンダに収納されており、前記膨張剤カップは側面と底面に複数の吸気孔が設けられており、該膨張剤カップの開孔側外径が底面側外径より拡大するテーパ形状になっていることを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3記載の自動給脂器。
【請求項6】
前記膨張剤カップには有底の加圧ピストンが被せられており、前記膨張剤が膨張して前記加圧ピストンにより前記グリースが押し上げられ軸受けに供給されることを特徴とする請求項5記載の自動給脂器。
【請求項7】
前記自動給脂器はグリース残量を示すレベル計を備えており、該レベル計は前記グリースの減少に伴い上昇移動する可動部材にワイヤが取付けられており、前記グリースシリンダの上部には前記ワイヤの通し孔が設けられており、前記ワイヤは前記通し孔を貫通して錘が取付けられており、前記可動部材の上昇に伴い前記錘が下降することにより前記グリースの残量を検知することを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3記載の自動給脂器。
【請求項8】
前記レベル計の前記錘は前記グリースシリンダに固定された細長い透明なパイプの中に収納されていることを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項7記載の自動給脂器。
【請求項9】
前記自動給脂器は電池を備えており、該電池には2本の電線を介してランプや発信器が取付けられており、前記ランプや発信器は前記自動給脂器の外側に配置されており、前記配線に互いに対向した接触端子を取付け、該接触端子を前記仕切り板に取付けたストライカーで接触させることにより、ランプや発信器に通電せしめることを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3記載の自動給脂器。
フォームの始まり

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、膨張剤の連続的な膨張を利用してシリンダに封入したグリースなどの潤滑油を加圧して、軸受けなどに給脂するための自動給脂器に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
回転機械の軸受けにグリースなどの潤滑油を供給する方法として、定期的にグリースガンで給脂する方法や電動ポンプによる集中給脂方法がある。グリースガンは軸受けごとに手差し作業となり作業効率が悪いばかりでなく、グリースニップルには塵埃が付着するので給脂の度にコンタミ低下の恐れがあった。電動による自動給脂では作業効率は改善されるが電気制御、配管設備を要し装置全体が高価・複雑になっていた。軸受けのグリースは給脂直後から劣化、漏れ、水分やコンタミの浸入などが始まりトラブル原因が蓄積されるので、常時連続的に給脂する自動給脂器の実現が望まれている。自動給脂器の具体例として以下の方法が紹介されている。
【0003】
特開平10-38193号広報において、潤滑油が弾力性を有する潤滑剤容器に収納され、該潤滑剤容器が膨張剤を収納した膨張剤容器に収納され、該膨張剤容器の吸湿孔を介した湿分が膨張剤に供給されることにより膨張剤を膨張せしめて潤滑油を軸受けに供給する潤滑油自動供給装置が示されている。この方法においては、弾性力を有する潤滑剤容器と収納本体のシールが困難であり潤滑油が収納本体に逆流する問題があった。また仕切り板で潤滑油と膨張剤を仕切る方法が例示されているが、膨張剤の膨張や加圧された潤滑剤により収納本体が半径方向に変形し潤滑油が膨張剤側に洩れ、圧力が上昇しない問題や潤滑剤と膨張剤が混在しコンタミ低下の問題があった。また、グリースの残量を目視できないので適当なタイミングで交換せざるをえずコスト高になっていた。
【0004】
特開平11-325393号広報において、固形膨張剤の膨張力でピストンを押し出してグリースを押し出す方法が示されている。この方法においては、1)膨張剤封入部が円錐形状のため膨張剤深さが浅くなり、油圧と2段ピストンで押し出しストロークを確保しているので構造が複雑で重くなっていた。2)グリース貯蔵部は第2のピストンで押圧され高圧となりフープ応力で半径方向に膨らむので、第2ピストンのOリングの膨張量が足りずグリースが洩れていた。
【0005】
特開2003-83497号広報において、ピストンの面積を押し付け部材の1.1倍以上にした自動給脂器が示されている。この方法においては、1)ピストンの径が大きくなり、ピストンが捏ねてスティッキングしていた、2)潤滑油収納シリンダの内径が大きいのでそれに応じてフープ応力による内径の広がりも大きくなり、ピストンのOリングのシール性が低下しグリース漏れがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平10-38193号広報
特開平11-325393号広報
特開2003-83497号広報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は以下の問題を解決するにある。1)シリンダに充填したグリースの漏れを防止し確実な給脂を具現化する。2)膨張剤の膨張力を効率的にグリースに伝え確実に軸受けに供給できるようにする。3)簡単な目視によりグリースの残存量が確認できるようにする。4)天候や気候に応じてグリース供給量を増減し適正な給脂量の供給を可能にする。5)長期にわたり常時連続的に給脂し適正な性状のグリースを保持できるようにする。6)軸受けへの水分、コンタミの浸入を防止する。7)人力による手差し作業を解消する。8)軸受けの点検管理周期を長くする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の解決手段は特許請求項1に示すように、グリースを固形の膨張剤で加圧して軸受けなどに供給する自動給脂器において、前記グリースは片側開口のグリースシリンダに収納され、前記膨張剤は片側開口の膨張剤シリンダにそれぞれ収納されており、前記グリースシリンダと前記膨張剤シリンダにはフランジが設けられボルトで連結されており、前記グリースシリンダは吐出管を備えた天井面と弾性体からなるシール板により、グリース充填室が形成されており、前記膨張剤が膨張して前記シール板が加圧されポアソン比で半径方向に膨張してシール性が維持され、前記グリースが押し出されて軸受けに供給されることを特徴とする自動給脂器である。
【0009】
第2の解決手段は特許請求項2に示すように、グリースを固形の膨張剤で加圧して軸受けなどに供給する自動給脂器において、前記グリースは片側開口のグリースシリンダに収納され、前記膨張剤は片側開口の膨張剤シリンダにそれぞれ収納されており、前記グリースシリンダと前記膨張剤シリンダにはそれぞれフランジが設けられボルトで連結されており、前記グリースは弾性体からなるグリース容器に充填されて前記グリースシリンダに収納されており、前記グリース容器は雄ネジが設けられた排出管を備えており、前記グリースシリンダの天井板に吐出管が挿入されており、前記吐出管は、締め付けナット用雄ネジとプラグ用雌ネジと抜け止めフランジと排出管用雌ネジを備えており、前記吐出管の前記排出管用雌ネジには前記グリース容器の前記排出管の前記雄ネジが螺合されており、前記吐出管の前記締め付けナット用雄ネジには締め付けナットが螺合され、該締め付けナットと前記抜け止めフランジで前記天井板を締め付けることにより前記グリース容器が前記グリースシリンダに固定されていることを特徴とする自動給脂器である。
【0010】
第3の解決手段は特許請求項3に示すように、グリースを固形の膨張剤で加圧して軸受けなどに供給する自動給脂器において、前記グリースは片側開口のグリースシリンダに収納され、前記膨張剤は片側開口の膨張剤シリンダにそれぞれ収納されており、前記グリースシリンダと前記膨張剤シリンダにはそれぞれフランジが設けられボルトで連結されており、前記グリースは弾性体からなるグリース容器に充填されて前記グリースシリンダに収納されており、前記グリース容器は雄ネジが設けられた排出管を備えており、前記グリースシリンダの天井板に吐出管が挿入されており、前記吐出管は、前記グリース容器の前記排出管用雌ネジを備えており、該排出管用雌ネジには前記排出管の前記雄ネジが螺合され、前記吐出管の下部端面と前記グリース容器の上面で前記グリース容器の前記天上板を挟んで前記グリース容器を支持しており、前記吐出管の上部にはプラグ用雌ネジが設けられていることを特徴とする自動給脂器である。
(【0011】以降は省略されています)

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