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公開番号2024025141
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-26
出願番号2022128347
出願日2022-08-10
発明の名称多層チューブ
出願人日星電気株式会社
代理人
主分類F16L 11/04 20060101AFI20240216BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】
ガスバリア性と柔軟性を両立した多層チューブを提供することにある。
【解決手段】
内層、中間層、外層が積層された構造の多層チューブとし、中間層は内層と比較して酸素透過係数が小さい第1高分子で構成する。第1高分子はヒドロキシ基以外の第1極性基を有することで第1高分子を構成する高分子鎖間で水素結合を形成可能なものを使用する。外層は第1極性基との間に水素結合を形成可能な第2極性基を有するとともに、曲げ弾性率が第1高分子以下である第2高分子で構成する。
【選択図】 図1

特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも内層、中間層、及び外層が積層された多層チューブであって、
該内層は熱可塑性樹脂で構成されており、
該中間層は該内層と比較して酸素透過係数が小さい第1高分子で構成されており、
該第1高分子は、ヒドロキシ基以外の第1極性基を有することで該第1高分子を構成する高分子鎖間で水素結合を形成可能であるとともに、
該外層は、該第1極性基との間に水素結合を形成可能な第2極性基を有した第2高分子で構成されており、
該第2高分子の曲げ弾性率は該第1高分子の曲げ弾性率以下であることであることを特徴とする多層チューブ。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
該第1極性基はカルボニル基であることを特徴とする、請求項1に記載の多層チューブ。
【請求項3】
該第1極性基はアミド結合内のカルボニル基であることを特徴とする、請求項1に記載の多層チューブ。
【請求項4】
該第1高分子はポリアミドであることを特徴とする、請求項1に記載の多層チューブ。
【請求項5】
該第1高分子はナイロン11または12であることを特徴とする、請求項1に記載の多層チューブ。
【請求項6】
該第2極性基が有機酸由来の極性基であることを特徴とする、請求項1~5の何れか一項に記載の多層チューブ。
【請求項7】
該第2高分子はポリオレフィンであることを特徴とする、請求項1~5の何れか一項に記載の多層チューブ。
【請求項8】
該ポリオレフィンはポリエチレンであることを特徴とする、請求項7に記載の多層チューブ。
【請求項9】
該ポリエチレンは低密度ポリエチレンであることを特徴とする、請求項8に記載の多層チューブ。
【請求項10】
該第2高分子は酸変性ポリオレフィンであることを特徴とする、請求項1~5の何れか一項に記載の多層チューブ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、主に気体・液体等の流体を搬送する目的に使用される多層チューブであって、酸素ガスや窒素ガス等に対するガスバリア性を備えるとともに、特に柔軟性を考慮した多層チューブに関するものであり、更には外周面の滑り性も考慮したものである。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
インク供給チューブや、脱気装置、分析装置、半導体装置などの産業装置用チューブとして、ガスバリア性の樹脂と、ポリエチレン等の樹脂を積層した多層チューブが知られている。これらのチューブは所定の空間、形状に配設する際の容易さや、装置の稼働部に配設して使用される場合における稼働への追従を目的として、柔軟性が求められることが多い。
【0003】
また、上記の用途に使用される多層チューブは、配設作業や装置の稼働の際、周辺に存在する部材との接触抵抗が円滑な作業、動作の妨げとなるため、多層チューブの外周面には滑り性が求められることも多い。
【0004】
柔軟性を考慮した多層チューブとしては、特許文献1に記載のものなどが挙げられる。特許文献1に記載のチューブはガスバリア層をエチレン・ビニルアルコール共重合樹脂で形成するとともに、ガスバリア層近傍の酸素濃度を特定の値に設定することで、柔軟性に起因した性能である対クラック性を高めている。
【0005】
滑り性を考慮した多層チューブとしては、特許文献2に記載のものなどが挙げられる。特許文献2に記載のチューブは最外層を中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン又はポリプロピレンで構成することで、チューブ表面の滑り性を向上させている。
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載のチューブで使用されているエチレン・ビニルアルコール共重合樹脂、特許文献2に記載のチューブで使用されている中密度、高密度ポリエチレン類は一般的に硬度が高い樹脂と評価されており、チューブの柔軟性を向上させる観点においては不向きな面も有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
WO2019-059243号公報
特開2001-289368号公報
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、多層チューブのガスバリア性と柔軟性を決定する因子の1つである水素結合に注目し、ガスバリア層と外層との間に形成される水素結合の量を考慮することで、ガスバリア性を有するとともに、柔軟性に優れた多層チューブを得るに至った。
【0009】
本発明の多層チューブは、少なくとも内層、中間層、外層が積層された構造を有し、中間層は内層と比較して酸素透過係数が小さい第1高分子で構成され、第1高分子はヒドロキシ基以外の第1極性基を有することで第1高分子を構成する高分子鎖間で水素結合を形成可能であるとともに、外層は第1極性基との間に水素結合を形成可能な第2極性基を有した第2高分子で構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の多層チューブは酸素ガス等に対するガスバリア性を有するとともに、柔軟性に優れる。
(【0011】以降は省略されています)

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