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公開番号2024046796
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-05
出願番号2022152086
出願日2022-09-26
発明の名称自動弁
出願人株式会社テイエルブイ
代理人
主分類F16T 1/22 20060101AFI20240329BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】弁室空間の底部に滞留する初期の流体を迅速に排出することができる自動弁の提供。
【解決手段】配管系統の作動を開始した直後の初期状態においては、スチームトラップ90の弁室15には多量のドレンが初期ドレンとして流入する。この初期状態においては、コイルバネ25の付勢力を受けてディスク弁5は矢印105方向に進出し、凹部23(図2)及び4箇所の初期用排出路21を開放して、弁室15と流出路98とを連通させている。このため、配管系統の作動が開始された場合、初期のドレンはオリフィス51から排出されると同時に、初期用排出路21を通じて一気に多量に排出される。そして、初期ドレンが排出され後、弁室15内の圧力の上昇を受け、弁座50に取り付けられたディスク弁5は加圧され、凹部23及び4箇所の初期用排出路21を完全に閉塞して弁室15と流出路98との連通を遮断する。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
流体が流入する流入経路、及び当該流体を外部に向けて排出する流出経路を有する自動弁本体であって、前記流入経路及び前記流出経路に各々連通する弁室空間が内部に形成された自動弁本体、
前記弁室空間の取付底部に配置された弁座手段であって、前記弁室空間と前記流出経路とを連通させる弁口部が形成された弁座手段、
前記弁室空間への前記流体の流入に反応して作動し、前記弁口部を開放又は閉塞する弁口開閉手段、
前記弁座手段又は前記弁室空間の前記取付底部に形成された補助排出路であって、前記弁室空間と前記流出経路とを連通させる補助排出路、
前記補助排出路を開放又は閉塞する補助開閉手段であって、初期状態においては前記補助排出路を開放し、作動状態においては前記補助排出路を閉塞する補助開閉手段、
を備えたことを特徴とする自動弁。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
請求項1に係る自動弁において、
前記補助排出路は、前記弁口部の周囲に形成されている、
ことを特徴とする自動弁。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に係る自動弁において、
前記補助開閉手段は、作動状態において、前記弁室空間に流入する前記流体の流入圧に従って前記補助排出路を閉塞する、
ことを特徴とする自動弁。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に係る自動弁において、
前記補助開閉手段は、作動状態において、前記弁室空間に流入する前記流体の温度に従って前記補助排出路を閉塞する、
ことを特徴とする自動弁。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願に係る自動弁は、弁室内の初期ドレン等の流体を排出するための自動弁の技術に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
自動弁としては、たとえば産業プラントに設置されるフロート式スチームトラップがある。産業プラントには、ボイラーで生成された蒸気を供給先に向けて高温・高圧で移送する配管系統が設置されていることがある。この配管内で蒸気が液化しドレン(蒸気の凝縮水)が発生した場合、蒸気の移送の障害になるため、適宜、ドレンを配管外に排出する必要がある。
【0003】
このため、配管系統の随所にスチームトラップが設けられている。フロート式スチームトラップに関する技術として後記特許文献1に開示された技術がある。このフロート式スチームトラップのトラップ本体1内にはドレン貯室4が形成されており、ドレン貯室4にはボールフロート14が自由な運動状態で収納されている。そして、ドレン貯室4の下方には、小径のオリフィスが形成されたドレン排出弁16が設けられている。
【0004】
通常の作動時においてはボールフロート14がドレン排出弁16に着座し、ボールフロート14の球面によってオリフィスは閉塞され、オリフィスからの蒸気漏れは防止される。これに対して、ドレン貯室4内にドレンが一定量以上、滞留した場合、ボールフロート14はドレンの水位に従って浮上してオリフィスを開放し、ドレン排出弁16のオリフィスから通路20を通じて二次側連結口21にドレンは排出される。
【0005】
そして、ドレンの排出による水位の低下にしたがってボールフロート14は下降し、ドレン排出弁16に着座してオリフィスを閉塞する。こうして、ドレン貯室4に流入するドレンの水位に従ってボールフロート14が浮上又は下降を繰り返し、ドレン排出弁16のオリフィスを開閉して適宜、ドレンを排出する。
【0006】
なお、ドレン貯室4の上部にはエア抜き弁22が設けられている。このエア抜き弁22は、ダイヤフラム弁機構を有しており、配管系統の作動初期におけるドレン貯室4内のエアーを排出し、その後高温の蒸気の流入によって閉弁する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2002-188792号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、前述の特許文献1に開示された構成においては、ドレン貯室4に流入する初期ドレンを迅速に排出することができないという問題がある。すなわち、配管系統の作動を開始した直後においては、配管内に残存していたドレンが初期ドレンとして多量にフロート式スチームトラップに流れ込む。このような初期ドレンは、フロート式スチームトラップが通常動作に移行できるよう、可能な限り迅速に排出する必要がある。
【0009】
特許文献1に開示されたフロート式スチームトラップにおいては、ドレン貯室4の上部に設けられたエア抜き弁22からは初期のエアーが排出されるのみであり、ドレン貯室4の底部に滞留する初期ドレンを排出することはできない。このため、初期ドレンはドレン排出弁16に形成されたオリフィスから排出されることになるが、一般にこのオリフィスは確実な閉弁によって蒸気漏れを防止するために、小径に形成されている。このため、初期ドレンは小径のオリフィスから少しずつ排出されるのみであり、迅速に排出することができない。
【0010】
そこで本願に係る自動弁は、ドレン貯室4等の弁室空間の底部に滞留する初期のドレン(流体)を迅速に排出することができる自動弁の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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