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公開番号2024015541
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-06
出願番号2022117634
出願日2022-07-25
発明の名称緩衝器
出願人カヤバ株式会社
代理人個人
主分類F16F 9/46 20060101AFI20240130BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】車両の重量の増加を招かず、ノイズの発生を抑制できるとともに、面倒な設置作業を伴わずにばね下部材の振動を把握できる緩衝器を提供する。
【解決手段】緩衝器1は、車両Vの車輪(ばね下部材)Wに連結されるシリンダ6とシリンダ6内に出入りしてシリンダ6に対して相対移動可能であって車両Vの車体(ばね上部材)Bに連結されるロッド8とを有する緩衝器本体2と、供給される電流量に応じて緩衝器本体2の伸縮時に発生する減衰力を調整可能なソレノイドバルブ(減衰力調整装置)3と、シリンダ6に取り付けられて、車両Vに搭載されるECU(制御装置)4から受け取る制御指令に基づいてソレノイドバルブ(減衰力調整装置)3に電流供給する電流制御ユニット5とを備え、電流制御ユニット5は、ばね下加速度センサ5cを備えている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車両のばね下部材に連結されるシリンダと前記シリンダ内に出入りして前記シリンダに対して相対移動可能であって前記車両のばね上部材に連結されるロッドとを有する緩衝器本体と、
供給される電流量に応じて前記緩衝器本体が発生する減衰力を調整可能な減衰力調整装置と、
前記シリンダに取り付けられて、前記車両に搭載される制御装置から受け取る制御指令に基づいて前記減衰力調整装置に電流供給する電流制御ユニットとを備え、
前記電流制御ユニットは、ばね下加速度センサを有する
ことを特徴とする緩衝器。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記電流制御ユニットは、CANインターフェースを有する
ことを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。
【請求項3】
前記電流制御ユニットは、前記制御指令が指示する減衰力を前記ばね下加速度センサが検知した加速度に基づいて補正して目標減衰力を求め、目標減衰力に基づいて前記減衰力調整装置へ電流供給する
ことを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。
【請求項4】
前記電流制御ユニットは、前記制御指令を前記車両のCANバスを介して受け取る
ことを特徴とする請求項2に記載の緩衝器。
【請求項5】
前記電流制御ユニットは、前記加速度センサが検知した加速度を前記CANインターフェースを介して前記CANバスへ送信する
ことを特徴とする請求項2に記載の緩衝器。
【請求項6】
前記電流制御ユニットは、前記ばね下加速度センサが検知した加速度に基づいて異常を検知する
ことを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。
【請求項7】
前記電流制御ユニットは、無線通信可能な通信装置を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。
【請求項8】
前記電流制御ユニットは、前記通信装置を介して前記車両の車輪における空気圧を検知する空気圧センサと通信可能であって、前記通信装置を介して受け取る空気圧センサが検知した空気圧の情報を前記制御装置へ転送する
ことを特徴とする請求項7に記載の緩衝器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、緩衝器の改良に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、減衰力を調節可能な緩衝器は、車両のばね上部材とばね下部材との間に介装されて伸縮する緩衝器本体と、緩衝器本体内に充填される流体の流れに抵抗を与えるとともにソレノイドで駆動されて発生減衰力を調整する減衰弁とを備えて構成され、ソレノイドに対する制御は、車両に搭載された緩衝器の制御に特化した専用ECU(Electronic Control Unit)によって行われる。
【0003】
専用ECUは、緩衝器の減衰力を車両の走行状態に応じて最適なものとするため、車両の速度、ばね上加速度やばね下加速度といった走行状態を認識するための各種情報を得るセンサと、当該センサからの情報を基に緩衝器が発生すべき減衰力を求める演算装置とを備えており、緩衝器に求めた減衰力を発生させるように減衰弁のソレノイドへ電流供給する。
【0004】
このようなシステムにおいては、車両の四輪各所に配置される緩衝器の減衰力を調節することが必要となるが、演算装置を緩衝器毎に設けるとシステム全体として高価となることから、一つの演算装置で各緩衝器の減衰力を求めるようにしており、また、ソレノイドの駆動に必要なソレノイドドライバも専用ECU側で保有するようになっている。
【0005】
上記ソレノイドドライバは、ソレノイドを駆動する駆動回路および電流フィードバックによる電流制御回路を備えており、演算装置が求めた減衰力を緩衝器に発生させるためにソレノイドへ供給すべき電流量を指示する電流指令を受け取ると、当該電流指令に従って、ソレノイドへ電流供給するようになっている(たとえば、特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平05-169949号公報(図1)
特開2008-62851号公報(図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記したシステムでは、単一の専用ECUから4輪各所に配置された緩衝器のソレノイドへ電力を供給するために、専用ECUと4つのソレノイドとを接続する4セットの長いハーネスが必要となるので、車両の重量が増加してしまう。
【0008】
さらに、ハーネスに流れるソレノイドをPWM駆動するためオンとオフが繰り返されるスイッチング電流によって、ノイズが発生して車両における他の機器に影響を与える可能性もある。
【0009】
また、緩衝器の制御に際して車両のばね下部材の振動を考慮する場合や路面状況を把握したい場合、ばね下加速度センサを車両における4輪各所のサスペンションメンバー等に設置するとともに、当該ばね下加速度センサと専用ECUとを信号線で接続する必要があるので、ばね下加速度センサの設置作業および信号線の配線作業も面倒である。
【0010】
そこで、本発明は、車両の重量の増加を招かず、ノイズの発生を抑制できるとともに、面倒な設置作業を伴わずにばね下部材の振動を把握できる緩衝器の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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