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公開番号
2024066126
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-05-15
出願番号
2022175464
出願日
2022-11-01
発明の名称
バルブ装置
出願人
カヤバ株式会社
代理人
個人
主分類
F16F
9/34 20060101AFI20240508BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】本発明は、緩衝器の伸長作動時或いは収縮作動時にピストン或いはバルブケースに設けられた第1通路の開閉のみならず、第2通路の流路面積の変更を可能とするバルブ装置の提供を目的とする。
【解決手段】バルブ装置Vは、第1通路11aを有する弁座部材11に積層されて第1通路11aを開閉可能であって、液体が第1通路11aを上流側から下流側へ向けて通過する際に弁座部材から全体を離間させて第1通路11aを開放するチェックバルブ13と、第2通路Pを有するガイド部材23と、ガイド部材23に対して摺接するとともにチェックバルブ13と連動して移動すると第2通路Pの流路面積を変更するシャッタ26と、シャッタ26とともにチェックバルブ13を弁座部材11側へ向けて付勢するばね27とを備えている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
第1通路を有する弁座部材に積層されて前記第1通路を開閉可能であって、液体が前記第1通路を上流側から下流側へ向けて通過する際に前記弁座部材から全体を離間させて前記第1通路を開放するバルブと、
第2通路を有するガイド部材と、
前記ガイド部材に対して摺接するとともに前記バルブと連動して移動すると前記第2通路の流路面積を変更するシャッタと、
前記シャッタとともに前記バルブを弁座部材側へ向けて付勢するばねとを備えた
バルブ装置。
続きを表示(約 540 文字)
【請求項2】
前記ガイド部材は、外周形状が円形の軸であって、
前記バルブおよび前記シャッタは、ともに環状であって前記ガイド部材の外周に軸方向へ移動可能に嵌合される
ことを特徴とする請求項1に記載のバルブ装置。
【請求項3】
前記シャッタは、
前記ガイド部材の外周に嵌合して前記第2通路の開口に対向可能であって前記バルブの反弁座部材側面の内周に当接するガイド筒と、
ガイド筒の反バルブ端の外周から径方向へ向けて広がるフランジ部と、
前記フランジ部の反チェックバルブ端から反バルブ側へ向けて立ち上がる筒状のばね収容部とを有し、
前記ばねは、前記ばね収容部内に挿入されるとともに前記ガイド部材と前記フランジ部との間に介装されて径方向へ位置決めされる
ことを特徴とする請求項2に記載のバルブ装置。
【請求項4】
前記ガイド部材は、前記シャッタに当接すると前記シャッタの前記弁座部材から遠ざかる方向への移動を規制するストッパを有し、
前記シャッタは、前記ストッパに当接すると前記第2通路の開口における流路面積を最小とする
ことを特徴とする請求項2または3に記載のバルブ装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、バルブ装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
バルブ装置は、車両の車体と前輪との間に介装される緩衝器の2つの作動室を連通する通路に設置されて、緩衝器の伸長作動時或いは収縮作動時に通路を開閉して液体の移動を許容および規制する。
【0003】
このようなバルブ装置は、たとえば、緩衝器のピストンやシリンダの端部に設けられたバルブケースに積層される環状のリーフバルブで構成されており、緩衝器の伸長作動時或いは収縮作動時の一方で上流側の作動室の圧力を受けて撓んで通路を開放するとともに、緩衝器の伸長作動時或いは収縮作動時の他方で背面側からの圧力を受けて通路を閉塞するように構成されることが多い(たとえば、特許文献1)。
【0004】
また、緩衝器は、前記特許文献1に開示されているように、減衰力の調整のために、ピストンロッドやバルブケースを保持するロッドにも通路とは別に第2の通路を設けて、当該第2の通路にバルブを設ける場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
実開平6-56532号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述のように構成された緩衝器では、伸長作動或いは収縮作動に応じて第2の通路の流路面積を変更したい場合があるが、従来のバルブ装置がピストンやバルブケースに設けられた通路の開閉のみを行って第2の通路に対しては何ら関りを持っていないので、従来のバルブ装置では、伸長作動或いは収縮作動に応じて第2の通路の流路面積の変更ができなかった。
【0007】
そこで、本発明は、緩衝器の伸長作動時或いは収縮作動時にピストン或いはバルブケースに設けられた第1通路の開閉のみならず、第2通路の流路面積の変更を可能とするバルブ装置の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述の課題を解決するため、本発明のバルブ装置は、第1通路を有する弁座部材に積層されて第1通路を開閉可能であって、液体が第1通路を上流側から下流側へ向けて通過する際に弁座部材から全体を離間させて第1通路を開放するバルブと、第2通路を有するガイド部材と、ガイド部材に対して摺接するとともにバルブと連動して移動すると第2通路の流路面積を変更するシャッタと、シャッタとともにバルブを弁座部材側へ向けて付勢するばねとを備えた。このように構成されたバルブ装置によれば、緩衝器の伸縮作動に伴ってバルブによって弁座部材に設けられた第1通路を開閉できるとともに、緩衝器の伸長作動時或いは収縮作動時にシャッタによって第2通路の流路面積を変更することができる。
【0009】
また、ガイド部材の外周形状が円形の軸であって、バルブおよびシャッタがともに環状であってガイド部材の外周に軸方向へ移動可能に嵌合されて、バルブ装置が構成されてもよい。このように構成されたバルブ装置によれば、バルブおよびシャッタがともにガイド部材によって案内されて移動できるので、バルブが弁座部材から全体が離間しても弁座部材に当接すると第1通路を安定して遮断でき、シャッタがバルブと一体となって移動できるから安定してバルブに連動できる。
【0010】
さらに、バルブ装置におけるシャッタは、ガイド部材の外周に嵌合して第2通路の開口に対向可能であってバルブの反弁座部材側面の内周に当接するガイド筒と、ガイド筒の反バルブ端の外周から径方向へ向けて広がるフランジ部と、フランジ部の反バルブ端から反バルブ側へ向けて立ち上がる筒状のばね収容部とを有し、バルブ装置におけるばねは、ばね収容部内に挿入されるとともにガイド部材とフランジ部との間に介装されて径方向へ位置決めされてもよい。このように構成されたバルブ装置によれば、ガイド筒によってバルブの内周が支持されるのでバルブが第1通路を密に遮断でき、ばねのシャッタに対する偏心が防止されるのでバルブおよびシャッタがガイド部材の外周を傾くことなくスムーズに移動でき、第1通路の開閉と第2通路の流路面積の変更をスムーズに行える。
(【0011】以降は省略されています)
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