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公開番号2024031741
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-07
出願番号2022207808
出願日2022-12-26
発明の名称電動弁
出願人株式会社不二工機
代理人個人
主分類F16K 31/04 20060101AFI20240229BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】弁本体と弁座部材間のろう回りをろう材投入側の反対側から確認する。
【解決手段】底面に開口を有する弁本体13と、弁室14に連通する連通孔22を有すると共に弁座23を有し前記開口に挿入されて弁本体にろう付けされる弁座部材21と、弁座に対して進退動する弁体17と、弁体を駆動する電動機41と、電動機の回転駆動力を直線運動に変換して弁体に伝達する伝達機構31を備えた電動弁11で、弁座部材は、弁本体に挿入される部分に、弁本体の軸線に直交する方向への弁本体と弁座部材間の相対移動を規制する位置決め部24と、弁本体内周面との間にろう材が浸透可能な隙間を形成するクリアランス部25とを有し、弁室及び弁本体の底面側外部のうちのいずれかと、前記隙間との双方に連通して、ろう材が流通可能なろう材流通溝を位置決め部の外周面に形成した。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内部に弁室を有し底面に開口を有する弁本体と、
前記弁室に連通する連通孔を有するとともに当該連通孔の弁室側の端部に弁座を有し、前記開口を塞ぐように少なくとも一部が前記弁本体に挿入されて前記弁本体にろう付けされる、弁座部材と、
前記弁室に連通する第1流路管と、
前記連通孔を介して前記弁室と連通する第2流路管と、
前記弁座に対して進退動することにより流体の通過量を制御する弁体と、
前記弁体を駆動する電動機と、
前記電動機の回転駆動力を直線運動に変換して前記弁体に伝達する伝達機構と
を備えた電動弁であって、
前記弁座部材は、前記弁本体に挿入される部分に、
前記弁本体の軸線に直交する方向への前記弁本体と前記弁座部材との間の相対的な移動を規制する位置決め部と、
前記弁本体の内周面との間に溶融したろう材が浸透可能な隙間を形成するクリアランス部と
を有し、
前記弁室および前記弁本体の底面側外部のうちのいずれかと、前記隙間との双方に連通して、溶融したろう材が流通可能なろう材流通溝を前記位置決め部の外周面に形成した
ことを特徴とする電動弁。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記位置決め部を、前記弁本体の軸線方向の弁室側に配置し、
前記クリアランス部を、前記弁本体の軸線方向の弁本体底面側に配置した
請求項1に記載の電動弁。
【請求項3】
前記位置決め部を、前記弁本体の軸線方向の弁本体底面側に配置し、
前記クリアランス部を、前記弁本体の軸線方向の弁室側に配置した
請求項1に記載の電動弁。
【請求項4】
前記ろう材流通溝は、前記位置決め部の外周面に螺旋状に延びる螺旋溝である
請求項1から3のいずれか一項に記載の電動弁。
【請求項5】
前記ろう材流通溝は、前記弁本体の軸線に平行に延びる直線状の溝であり、
当該直線状の溝を1以上備えた
請求項1から3のいずれか一項に記載の電動弁。
【請求項6】
前記弁本体は、前記弁本体の軸線方向への前記弁座部材の移動を規制する位置決め段部を有する
請求項1から3のいずれか一項に記載の電動弁。
【請求項7】
前記弁本体の内周面の、前記弁座部材が挿入される部分に、次第に縮径する傾斜内周面を設け、
前記位置決め部は、前記傾斜内周面に楔状に当接する傾斜外周面を有する
請求項1から3のいずれか一項に記載の電動弁。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電動弁に係り、特に、弁本体にろう付けする弁座部材の構造に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
ステッピングモータ等の電動機を使用して弁の開度を制御する電動弁が空気調和機や冷蔵装置、冷凍装置など冷媒回路を備えた冷凍サイクル装置に従来から使用されている。
【0003】
このような電動弁では、天面と底面が開口となった円筒状の部材により弁本体を構成し、弁本体の天面側に弁体を支持する支持部材や弁体を駆動する電動機を設置する一方、冷媒の流路口と弁座を備えた弁座部材によって弁本体の底面側の開口を塞ぐ構造が採られることがある。弁座部材は、弁本体の底面側の開口に上部を挿入されるように備えられ、当該挿入部分をろう付けすることにより弁本体に接合される。
【0004】
また、このような電動弁を開示する文献として下記特許文献がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2013-130271号公報
国際公開2020/230382号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記のような構造を有する電動弁において弁座部材は、弁本体を介して互いに対向するように備えられる弁体と弁座との同軸度(弁体の中心軸と弁座の中心軸との一致精度)を高める観点からは弁座部材を弁本体に対して隙間無く嵌合させることが望ましい一方で、弁座部材を弁本体にろう付けするには、弁座部材と弁本体との間に適切な大きさ(例えば0.05mm程度)の隙間が必要となる。
【0007】
これは、溶融したろう材を母材(弁本体と弁座部材)の間に浸透させるためで、隙間が狭すぎれば、ろう回り(ろう材の浸透)が悪化して接合不良が生じる虞があるからである。また、ろう回りが十分でなければ、弁座の支持強度が低下し電動弁の耐久性を損なう上に弁室の十分な気密性も得られなくなることから、ろう回りを確認できる手段の提供が望まれる。
【0008】
したがって、本発明の目的は、弁本体と弁座部材との間のろう回りを確認できるようにする点にある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決し目的を達成するため、本発明に係る電動弁は、内部に弁室を有し底面に開口を有する弁本体と、弁室に連通する連通孔を有するとともに当該連通孔の弁室側の端部に弁座を有し前記開口を塞ぐように少なくとも一部が弁本体に挿入されて弁本体にろう付けされる弁座部材と、弁室に連通する第1流路管と、前記連通孔を介して弁室と連通する第2流路管と、弁座に対して進退動することにより流体の通過量を制御する弁体と、弁体を駆動する電動機と、電動機の回転駆動力を直線運動に変換して弁体に伝達する伝達機構とを備えた電動弁であって、弁座部材は、弁本体に挿入される部分に、弁本体の軸線に直交する方向への弁本体と弁座部材との間の相対的な移動を規制する位置決め部と、弁本体の内周面との間に溶融したろう材が浸透可能な隙間を形成するクリアランス部とを有し、弁室および弁本体の底面側外部のうちのいずれかと、前記隙間との双方に連通して、溶融したろう材が流通可能なろう材流通溝を位置決め部の外周面に形成した。
【0010】
本発明に係る電動弁では、ろう付けにより弁座部材を弁本体に固定するが、当該弁座部材は、弁本体との同軸度(弁本体の中心軸と弁座部材の中心軸との一致精度)が高くなるように弁座部材を弁本体に対して配置することを可能とする位置決め部と、ろう付け時に溶融したろう材が弁本体と弁座部材との間に確実に浸透するように適切な隙間を弁本体との間に形成するクリアランス部とを備えている。すなわち本発明では、位置決め部とクリアランス部を別々の部位(部分)として弁座部材に形成することで、位置決め精度と良好なろう回りの双方を実現する。
(【0011】以降は省略されています)

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