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公開番号2024127153
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023036104
出願日2023-03-09
発明の名称減衰バルブおよび緩衝器
出願人カヤバ株式会社
代理人個人
主分類F16F 9/348 20060101AFI20240912BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】リーフバルブの疲労を抑制しつつチェックバルブとして機能できる減衰バルブおよび車両における乗心地を向上できる緩衝器を提供する。
【解決手段】本発明の減衰バルブEV,CVは、固定端と自由端とを有する環状の弁体21,27と、環状であって弁体21,27の自由端側の周面に対向する環状の対向座部20b,26bと対向座部20b,26bよりも弁体21,27の固定端側に設けられたポート20c,26dとを有する弁座部材20,26と、弁体21,27或いは弁座部材20,26に設けられて弁体21,27と対向座部20b,26bとが正対する状態で弁体21,27の弁座部材側と反弁座部材側とを連通するオリフィスO1,O2とを備えている。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
内周或いは外周の一方が固定端とされ内周或いは外周の他方が自由端として前記固定端に対する前記自由端の撓みが許容される環状の弁体と、
環状であって、前記弁体の自由端側の周面の少なくとも一部に対向する環状の対向座部と、径方向で前記対向座部よりも前記弁体の固定端側に設けられたポートとを有する弁座部材と、
前記弁体或いは前記弁座部材に設けられて前記弁体と前記対向座部とが正対する状態で前記弁体の弁座部材側と反弁座部材側とを連通するオリフィスとを備えた
ことを特徴とする減衰バルブ。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記弁座部材は、
前記対向座部と前記ポートとの間に設けられて前記弁体に軸方向で対向して前記弁体が離着座可能な環状弁座を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の減衰バルブ。
【請求項3】
前記弁体は、
環状であって自由端の周面を前記対向座部に正対させるとともに軸方向に貫通する孔を有して前記環状弁座に離着座可能な第1リーフバルブと、
環状であって前記第1リーフバルブの反弁座部材側に積層されるとともに自由端から開口して前記孔に連通される切欠を有する第2リーフバルブと、
環状であって前記第2リーフバルブの反弁座部材側に積層される第3リーフバルブとを有し、
前記オリフィスは、前記切欠によって形成されている
ことを特徴とする請求項2に記載の減衰バルブ。
【請求項4】
前記弁体は、
環状であって自由端の周面を前記対向座部に正対させるとともに自由端から開口する切欠を有し、
前記オリフィスは前記切欠によって形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の減衰バルブ。
【請求項5】
前記弁座部材は、前記対向座部に形成される溝を有し、
前記オリフィスは、前記溝によって形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の減衰バルブ。
【請求項6】
アウターチューブと、前記アウターチューブ内に軸方向へ移動可能に挿入されるロッドと、前記アウターチューブに対する前記ロッドの移動によって液体が行き来する少なくとも2つの作動室とを有する緩衝器本体と、
前記作動室間に設けられた請求項1から5のいずれか一項に記載の減衰バルブとを備えた
ことを特徴とする緩衝器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、減衰バルブおよび緩衝器に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
緩衝器は、たとえば、車両における乗心地を向上する目的で、車両における車体と車輪との間に介装されて使用され、伸縮時に発揮する減衰力で車体および車輪の振動を抑制する。
【0003】
このような緩衝器は、たとえば、シリンダと、シリンダ内に移動自在に挿入されるロッドと、シリンダ内に摺動自在に挿入されてシリンダ内を伸側室と圧側室とに区画するピストンと、シリンダ内に摺動自在に挿入されてシリンダ内の圧側室の下方に気室を区画するフリーピストンと、ピストンに設けられて伸側室と圧側室とを連通する減衰通路と、減衰通路に設けた減衰バルブとを備えている。
【0004】
近年、車両用の緩衝器には、車両における乗心地の向上のため、伸縮速度が低速よりも低い微低速域では減衰係数を高くし減衰力を伸縮の行程の切り換わりに対して速やかに立ち上げ、低速域では減衰係数を微低速域よりも小さくし、さらに、低速を超える中高速域では伸縮速度に比例するが低速域よりも減衰係数が小さくさせる減衰力特性の発揮が要望されている。
【0005】
このような要望に応えるために、減衰バルブは、環状であって内周側が固定されて外周側の撓みが許容されるリーフバルブと、環状であってリーフバルブの外周に非接触で対向する環状の対向座部と対向座部の内周側にポートとを有する弁座部材を備えており、伸側室と圧側室とを行き交う作動油の流れに抵抗を与える。
【0006】
このように構成された減衰バルブでは、緩衝器の伸縮速度が微低速域にある場合、リーフバルブが然程撓まず対向座部との間の流路面積を極小さくするように制限するので、伸縮速度に応じて急激に立ち上がる減衰力特性が得られ、車両に適する減衰力特性を実現できる(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2019-183918号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来の減衰バルブでは、リーフバルブが撓まずに対向座部と径方向で正対する状態となるとリーフバルブと対向座部との間の隙間が非常に狭くなって、当該隙間を作動油が通過しがたくなるため、緩衝器の伸縮速度が微低速域にある場合、減衰力が急激に立ち上がる特性となるが、リーフバルブの撓み剛性を高くすると減衰力が過剰となる可能性がある。
【0009】
そこで、本発明は、減衰力が過剰となるのを防止できる減衰バルブおよび緩衝器の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、本発明の減衰バルブは、内周が固定端とされ外周が自由端として固定端に対する自由端の撓みが許容される環状の弁体と、環状であって弁体の自由端側の周面の少なくとも一部に対向する環状の対向座部と、径方向で対向座部よりも弁体の固定端側に設けられたポートとを有する弁座部材と、弁体に設けられて弁体と対向座部とが正対する状態で弁体の弁座部材側と反弁座部材側とを連通するオリフィスとを備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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