TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024106282
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-07
出願番号2023010548
出願日2023-01-26
発明の名称配管接続具
出願人中国電力株式会社
代理人個人
主分類F16L 23/02 20060101AFI20240731BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】一対のボルト挿通孔を有するフランジが先端に設けられた配管に別の配管を接続する際に、接続対象のフランジのボルト挿通孔の内径やピッチが異なる場合、あるいは2本の配管の外径が異なる場合であっても、それらの配管の中心同士を合わせて効率良く接続することが可能な配管接続具を提供する。
【解決手段】配管接続具1aは、第1の固定具7及び第2の固定具8と、第1の固定具7に基端9aが接続された第1の棒状体9と、両端が同一方向へ略直角に曲折されるとともに基端10aが第2の固定具8に接続された第2の棒状体10と、第2の棒状体10の先端10bに設置されて先端9bを第1の棒状体9の長手方向へスライド可能に保持するガイド部材11によって構成される配管位置調整手段6と、第2の配管3の先端3aに設けられた第2のフランジ5を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1のフランジが先端に設けられた第1の配管に第2の配管を接続する際に用いられる配管接続具であって、
前記第1のフランジは、流体の通路となる第1の貫通孔と、この第1の貫通孔を中心として対称に設けられた一対の第1のボルト挿通孔を有し、
前記第2の配管の先端には、前記第1のフランジにボルトとナットを用いて締結される第2のフランジが設けられており、
この第2のフランジは、流体の通路となる第2の貫通孔と、この第2の貫通孔を中心として対称に設けられて前記ボルトが挿通される一対の第2のボルト挿通孔を有し、
この一対の第2のボルト挿通孔は、前記第2の貫通孔の直径方向に長く形成された長孔状をなしていることを特徴とする配管接続具。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記第1の配管と前記第2の配管の中心同士を合わせる配管位置調整手段を備え、
この配管位置調整手段は、
前記第1の配管と前記第2の配管にそれぞれ取り付けられる第1の固定具及び第2の固定具と、
前記第1の固定具に基端が接続された第1の棒状体と、
両端が同一方向へ直角に曲折されるとともに基端が前記第2の固定具に接続された第2の棒状体と、を備え、
この第2の棒状体の側面には、前記第1の配管と前記第2の配管の前記中心同士が一致した際の前記第1の棒状体の端面の位置を示す横線からなる第1の目盛りが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の配管接続具。
【請求項3】
前記第2の棒状体は円筒からなり、
前記第1の棒状体の先端が前記第2の棒状体の先端に前記第1の棒状体の長手方向へスライド可能に内挿されるとともに、
前記第1の棒状体の側面には、前記第1の目盛りに代えて、前記第1の配管と前記第2の配管の前記中心同士が一致した際の前記第2の棒状体の端面の位置を示す横線からなる第2の目盛りが設けられていることを特徴とする請求項2に記載の配管接続具。
【請求項4】
前記第2のフランジに対し、前記第2のボルト挿通孔の長手方向と平行をなし、かつ、前記第2のボルト挿通孔を中心として対称をなすように一対の第1のガイド孔が直線的に形成されるとともに、この一対の第1のガイド孔の長手方向と直交するように一対の第2のガイド孔が直線的に形成された第3のフランジが前記第2のフランジの代わりに前記第2の配管の前記先端に設けられ、
前記第3のフランジに設置される一対の第1のスライド部材及び第2のスライド部材を備えるとともに、
この一対の第1のスライド部材及び前記第2のスライド部材並びに前記第3のフランジが前記第1の配管と前記第2の配管の中心同士を合わせる配管位置調整手段を構成し、
前記第1のスライド部材は、平面視した場合に長方形の長辺のうちの一方が斜辺に置き換えられた細長い台形をなす板材からなり、前記第2のボルト挿通孔の長手方向と直交するように配置された状態で、一対の前記第1のガイド孔の内部にそれぞれ同時に配置される一対の第1のガイドピンが裏面に設けられ、
前記第2のスライド部材は、平面視した場合に等脚台形の平行な二辺のうちの短辺側に切り欠きが設けられた形状をなす板材からなり、前記等脚台形の平行な前記二辺のうちの長辺が前記第2のボルト挿通孔の長手方向と平行をなすとともに、一対の前記第1のスライド部材の間に設置された状態で、一対の前記第2のガイド孔の内部にそれぞれ配置される一対の第2のガイドピンが裏面に設けられ、
前記第2の貫通孔は前記第2のスライド部材の前記切り欠きの内部に配置され、
一対の前記第1のスライド部材の表面には横線からなる第3の目盛りが設けられ、前記第2のスライド部材の表面には前記第2のガイド孔の長手方向に沿った移動に伴って前記横線と一致し得る箇所に基準線が設けられており、
一対の前記第1のスライド部材は、平面視した場合に輪郭線が前記斜辺に相当する側面が前記第2のスライド部材の側を向くように前記第3のフランジに設置されていることを特徴とする請求項1に記載の配管接続具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、機器側の配管の先端に設けられて一対のボルト挿通孔を有するフランジに別の配管を接続する際に用いられる配管接続具に係り、特に、2本の配管の外径が異なる場合、あるいは機器側のフランジのボルト挿通孔の内径やピッチが異なる場合でも中心同士を簡単に合わせて、それらの接続作業を効率良く行うことができる配管接続具に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
ガス遮断器の本体タンクにガスを補給するには、可搬式のガスボンベに接続された配管を本体タンクのガス補給口の配管に接続する必要があるが、ガス補給口の配管に設けられたフランジは製造者や型式によって形状が異なるため、従来、ガスボンベに接続された配管を本体タンクのガス補給口の配管に接続する作業を効率良く行うことができなかった。
【0003】
図8(a)乃至図8(e)はガス遮断器の本体タンクのガス補給口の配管に設けられたフランジの一例を示した平面図である。
図8(a)に示したフランジ50は平面視した場合に長方形の一対の短辺が円弧に置き換えられたような形状をなす金属板からなり、ガスの通路となる円形の貫通孔50aが中央に設けられるとともに、一対のボルト挿通孔50b、50bが貫通孔50aを中心として対称に設けられている。さらに、他のフランジに対する当接面50cには貫通孔50aと同心円状に配置された円形のゴムパッキン50dがその略1/2を露出させた状態で埋設されている。また、図8(b)に示したフランジ51は平面視した場合に菱形の角が円弧で置き換えられたような形状をなす金属板からなり、中央にガスの通路となる円形の貫通孔51aが設けられるとともに、この貫通孔51aを中心として一対のボルト挿通孔51b、51bが対称に設けられている。
【0004】
図8(c)に示したフランジ52は平面視円形をなす金属板からなり、中央に設けられたガスの通路となる円形の貫通孔52aを中心として一対のボルト挿通孔52b、52bが対称に設けられている。また、図8(d)に示したフランジ53は中央にガスの通路となる長丸状の貫通孔53aが設けられた平面視長方形をなす金属板からなり、一対のボルト挿通孔53b、53bが貫通孔53aを中心として対称に設けられている。
そして、図8(e)に示したフランジ54は中央にガスの通路となる円形の貫通孔54aが設けられた平面視長方形をなす金属板からなり、一対のボルト挿通孔54b、54bが貫通孔54aを中心として対称に設けられている。
【0005】
すなわち、フランジ50~54は、いずれもガスの通路となる貫通孔50a~54aが中央に設けられるとともに、その両側にボルト挿通孔50b~54bがそれぞれ対をなすように設けられた金属製の板材からなるが、平面視した場合の形状や大きさ並びに貫通孔50a~54aの形状や直径及びボルト挿通孔50b~54bの直径やピッチがそれぞれ異なっている。そのため、従来、可搬式のガスボンベに接続された配管を本体タンクのガス補給口の配管に接続するには、フランジ50~54にそれぞれ適合するフランジが端部に設けられた複数の配管を準備しなければならないことに加え、ガス補給口の配管とガスボンベに接続された配管の中心同士を一致させる作業(2本の配管の中心軸を同一直線上に配置させる作業)に時間を要するという課題があった。
【0006】
2本の配管の中心同士を一致させる技術に関しては、例えば、特許文献1に「フランジ合わせ治具」という名称で、配管の取り付けやガスケットの交換の際にフランジ外周面の食い違いを合わせるために用いられる治具に関する発明が開示されている。
特許文献1に開示された発明は、回転可能な小アームが付いたフランジストッパーが先端に設けられたアームを有し、円柱に外挿される一対のスリーブと、円柱の一端に取り付けられるスリーブのストッパーと、円柱の他端に取り付けられ、引き寄せボルトが螺着されたネジスリーブを備えた構造となっている。
このような構造によれば、フランジ同士が大きくずれている場合でも、チェーンブロック等を使用せずに、フランジの外周面同士を正確かつ簡単に合わせることができる。
【0007】
また、特許文献2には「突合せ部材の芯出し治具」という名称で、鋼管などを互いに突き合わせて継ぎ足す際に芯出しを行うために用いられる治具に関する発明が開示されている。
特許文献2に開示された発明は、突き合わせ部分における対向した一対の管の両側端部の外周面に跨って当接し、管の半径方向の両側から挟持して押圧する2つの剛性架橋部材と、この2つの剛性架橋部材を支持するとともに一方の剛性架橋部材を他方の剛性架橋部材に向かって移動可能に支持する治具框体を備えた構造となっている。
このような構造によれば、突き合わせて接続する2本の管を剛性架橋部材で挟持して押圧することにより、2本の管が互いの軸心を一致させた状態で保持されるため、それらの菅を接続する作業を短時間で容易に行うことができる。
【0008】
さらに、特許文献3には「溶接施工配管の仮組み治具」という名称で、溶接施工配管の開先部同士を相互に突き合わせるための治具に関する発明が開示されている。
特許文献3に開示された発明は、複数個に分割されており相互に組み付けることによって溶接施工配管を囲繞する枠体を構成する枠構成体と、この枠構成体の固定状態を解除自在に固定する固定手段と、枠構成体に設けられて溶接施工配管をその軸線に直交する方向へ移動させる調節手段と、を備えており、溶接施工作業を行うための開口部が枠構成体に形成された構造となっている。
この仮組み治具によれば、簡素な構造であって、溶接施工配管の仮組み作業を容易かつ迅速に行うことができるため、施工費用が低減されるとともに施工に要する工期が短縮されるという効果を奏する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2012-202553号公報
特開平10-47536号公報
特開平8-267289号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
特許文献1に開示された発明では、接続しようとしている配管の先端に設けられたフランジのボルト孔の大きさやピッチが異なる場合には使用することができないという課題があった。また、2本の配管の外径が異なる場合には、それらのフランジの外周面同士を正確に合わせることが難しいという課題があった。
一方、特許文献2に開示された発明では、2本の管の外径が異なる場合に、それらの軸心を一致させる作業に時間を要するという課題があった。また、先端にフランジが設けられている管に対しては、使用できないという課題もあった。
そして、特許文献3に開示された発明では、2本の溶接施工配管の外径が異なる場合やそれらの配管の先端にフランジが設けられている場合には使用できないという課題があった。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

中国電力株式会社
重量物設置構造
今日
中国電力株式会社
簡易型休憩装置
4日前
中国電力株式会社
ポンプ制御装置およびポンプ制御方法
今日
中国電力株式会社
情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
4日前
個人
回転機構
4か月前
個人
回転伝達機構
1か月前
丸一株式会社
配管構造
3か月前
株式会社フジキン
配管
8日前
個人
ネジの緩み止め装置
3か月前
個人
弁装置
2か月前
個人
ロックナット
25日前
個人
リンクプレート
1か月前
個人
アンカーボルト
5か月前
マフレン株式会社
自動給脂器
2か月前
株式会社フジキン
バルブ装置
5か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
2か月前
株式会社ニフコ
留め具
3か月前
株式会社テイエルブイ
自動弁
5か月前
カヤバ株式会社
ダンパ
5か月前
カヤバ株式会社
バルブ
5か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
2か月前
株式会社フジキン
バルブ装置
4か月前
株式会社キッツ
管継手
2か月前
株式会社三五
ドライブシャフト
14日前
株式会社不二工機
電磁弁
3か月前
日本精工株式会社
直動案内装置
2か月前
株式会社不二工機
電動弁
8日前
スズキ株式会社
防振装置
14日前
株式会社TOK
着脱装置
4か月前
北村精工株式会社
固定具
1か月前
横浜ゴム株式会社
管継手
7日前
日東工器株式会社
防振構造
5か月前
日本精工株式会社
ボールねじ装置
4か月前
帝人株式会社
衝撃吸収部材
3か月前
株式会社テイエルブイ
自動弁装置
2か月前
三和テッキ株式会社
配管固定装置
2か月前
続きを見る