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公開番号2024124003
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2023031870
出願日2023-03-02
発明の名称車高調整機能付き緩衝器
出願人カヤバ株式会社
代理人個人
主分類F16F 9/34 20060101AFI20240905BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】シリンダ内の圧力を増減させることによって車高を調整しても車両における乗心地の悪化を抑制できる車高調整機能付き緩衝器を提供する。
【解決手段】
本発明における車高調整機能付き緩衝器SAは、減衰力を調整可能な減衰力調整バルブ18とを有する緩衝器本体Dと、圧側室R2に連通されるリザーバRと、液体を貯留するタンクTと、タンクTとリザーバRとを連通する供給通路32および排出通路33と、供給通路32に設けれてタンクTからリザーバRまたは圧側室R2へ液体を供給可能なポンプ31と、排出通路33に設けられて開弁時にリザーバRまたは圧側室R2からタンクTへ向かう液体の流れを許容するバルブ36とを有するポンプユニットPとを備えている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
シリンダと、前記シリンダ内に軸方向へ移動可能に挿入されて前記シリンダ内を液体が充填される伸側室と圧側室とに区画するピストンと、前記伸側室内に挿入されて前記シリンダに対して軸方向へ移動可能であって前記ピストンに連結されるピストンロッドと、減衰力を調整可能な減衰力調整バルブとを有する緩衝器本体と、
前記圧側室に連通されるリザーバと、
液体を貯留するタンクと、
前記タンクと前記リザーバとを連通する供給通路および排出通路と、前記供給通路に設けられて前記タンクから前記リザーバまたは前記圧側室へ液体を供給可能なポンプと、前記排出通路に設けられて開弁時に前記リザーバまたは前記圧側室から前記タンクへ向かう液体の流れを許容するバルブとを有するポンプユニットとを備えた
ことを特徴とする車高調整機能付き緩衝器。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記シリンダへ液体を供給して緩衝器本体を伸長させた後は、前記減衰力調整バルブにおける液体の流れに与える抵抗を大きくする
ことを特徴とする請求項1に記載の車高調整機能付き緩衝器。
【請求項3】
前記シリンダに液体を給排して緩衝器本体を伸縮させている間は、前記減衰力調整バルブにおける液体の流れに与える抵抗を小さくする
ことを特徴とする請求項1に記載の車高調整機能付き緩衝器。
【請求項4】
前記緩衝器本体は、
前記リザーバから前記圧側室へ向かう液体の流れのみを許容する吸込通路と、
前記圧側室から前記伸側室へ向かう液体の流れのみを許容する整流通路と、
前記伸側室と前記リザーバとを連通するとともに前記減衰力調整バルブが設けられる減衰力調整通路とを有する
ことを特徴とする請求項1に記載の車高調整機能付き緩衝器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車高調整機能付き緩衝器に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、車高調整機能付き緩衝器は、たとえば、シリンダと、シリンダ内に移動自在に挿入されてシリンダ内を伸側室と圧側室とに区画するピストンと、ピストンに連結されるピストンロッドと、シリンダ内に連通される高圧室と、作動油を貯留する低圧室と、低圧室から高圧室へ作動油を供給するポンプとを備えて構成されて車両における車体と車輪との間に介装されて使用される。
【0003】
このように構成された車高調整機能付き緩衝器では、ポンプを駆動して高圧室に作動油を供給して、シリンダ内を加圧することにより、ピストンロッドをシリンダ内から押し出す力を大きくして、車高を上昇させることができる(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-127734号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述のように構成された車高調整機能付き緩衝器では、車体に積載した質量が増加して車高が低下するとポンプを駆動して車高を上昇させるが、高圧室内には窒素等の気体と作動油とが封入されており、高圧室内に作動油を供給すると、その分だけ気体の圧力も上昇して、気体のばね定数が大きくなる。
【0006】
他方、車高調整機能付き緩衝器における粘性減衰係数(減衰係数)と臨界減衰係数の比である減衰比ζは、車両におけるばね上質量をmとし、減衰係数をCとし、気体のばね定数をKとすると、ζ=C/{2×(m・K)
1/2
}となる。よって、車体積載荷重が増加して車高を上昇させようと高圧室に作動油を供給すると、気体の圧力が高くなるとともに気体のばね定数が大きくなって減衰比の値は小さくなる。そして、減衰比の値が小さくなりすぎると車高調整機能付き緩衝器の減衰力が不足して車体の振動を十分に抑制できなくなってしまい、車両における乗心地が悪化してしまう。
【0007】
そこで、本発明は、シリンダ内の圧力を増減させることによって車高を調整しても車両における乗心地の悪化を抑制できる車高調整機能付き緩衝器の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記した目的を解決するために、本発明における課題解決手段における車高調整機能付き緩衝器は、シリンダと、シリンダ内に軸方向へ移動可能に挿入されてシリンダ内を液体が充填される伸側室と圧側室とに区画するピストンと、伸側室内に挿入されてシリンダに対して軸方向へ移動可能であってピストンに連結されるピストンロッドと、減衰力を調整可能な減衰力調整バルブとを有する緩衝器本体と、圧側室に連通されるリザーバと、液体を貯留するタンクと、タンクとリザーバとを連通する供給通路および排出通路と、供給通路に設けられてタンクからリザーバまたは圧側室へ液体を供給可能なポンプと、排出通路に設けられて開弁時にリザーバまたは圧側室からタンクへ向かう液体の流れを許容するバルブとを有するポンプユニットとを備えている。
【0009】
このように構成された車高調整機能付き緩衝器によれば、ポンプを駆動してタンクからリザーバ内へ液体を供給してリザーバの気体の圧力が上昇して気体のばね定数が大きくなっても、或いは、排出通路を通じてリザーバからタンクへ液体を排出してリザーバの気体の圧力が下降して気体のばね定数が小さくなっても、減衰力調整バルブによって緩衝器本体が伸縮する際に通過する液体に与える抵抗を調整できるので、減衰係数を大小させて、車高調整の前後で減衰比が変化するのを抑制できる。
【0010】
また、車高調整機能付き緩衝器は、シリンダに液体を供給して緩衝器本体を伸長させた後は、緩衝器本体を伸長させる前よりも減衰力調整バルブにおける液体の流れに与える抵抗を大きくするように構成されてもよい。このように構成された車高調整機能付き緩衝器によれば、リザーバ内への液体の供給によって気体のばね定数が大きくなっても、車高を上昇させても減衰比の変化を抑制でき、車両における乗心地を向上し得る。
(【0011】以降は省略されています)

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