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公開番号2024177746
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-24
出願番号2023096063
出願日2023-06-12
発明の名称圧力容器及びガスバリア層の形成方法
出願人株式会社FTS
代理人弁理士法人グランダム特許事務所
主分類F16J 12/00 20060101AFI20241217BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】ガスバリア層の厚さを薄くできるようにする。
【解決手段】圧力容器Aは、内部に高圧の流体が貯留される容器本体30と、容器本体30の外面を包囲する補強層35と、容器本体30の内面を覆うガスバリア層32と、を備え、ガスバリア層32は、容器本体30の内面に塗着されたガスバリア性を有する塗膜14からなる。ガスバリア層32は、成形済みの容器本体30に塗着された塗膜14からなるので、ガスバリア層32には機械的な強度が不要である。ガスバリア層32の厚さは、ガスバリア機能を発揮するために必要な厚さで済む。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
内部に高圧の流体が貯留される容器本体と、
前記容器本体の外面を包囲する補強層と、
前記容器本体の内面を覆うガスバリア層と、を備え、
前記ガスバリア層は、前記容器本体の内面に塗着されたガスバリア性を有する塗膜からなる。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
圧力容器を構成する容器本体の内面に、ガスバリア層を形成する方法であって、
前記容器本体を構成するベース部材の内面に、ガスバリア性を有する合成樹脂からなる塗料を塗布し、
前記ベース部材に塗布した前記塗料を、加熱して溶融状態にした後に、冷却して固化させることによって前記ガスバリア層を形成するガスバリア層の形成方法。
【請求項3】
前記塗料として、粉体塗料を用い、
ノズルと前記ベース部材との間に電圧差を生じさせ、
前記ノズルから吐出した前記粉体塗料を、静電引力によって前記ベース部材に塗着させる請求項2に記載のガスバリア層の形成方法。
【請求項4】
前記ベース部材が、両端が開口した筒状ベース部材と、前記筒状ベース部材の開口を閉塞するドーム状ベース部材とを含み、
前記ガスバリア層が、前記筒状ベース部材の内周面に形成される筒状バリア層と、前記ドーム状ベース部材の内面に形成されるドーム状バリア層とを含み、
成形済みの前記筒状ベース部材の内周面に、ガスバリア性を有する合成樹脂からなる塗料を塗布し、
前記筒状ベース部材に塗布した前記塗料を、加熱して溶融状態にした後に、冷却して固化させることによって前記筒状バリア層を形成する請求項2又は請求項3に記載のガスバリア層の形成方法。
【請求項5】
前記塗料を溶融して塗膜を形成する工程と、溶融状態の前記塗膜を冷却する工程において、前記筒状ベース部材を、軸線が水平となる向きにして回転させる請求項4に記載のガスバリア層の形成方法。
【請求項6】
前記筒状ベース部材に塗布した前記塗料を、前記筒状ベース部材の中空内に収容したヒーターによって加熱する請求項4に記載のガスバリア層の形成方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、圧力容器及びガスバリア層の形成方法に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
高圧の気体を貯留する圧力容器には、気体の圧力に耐え得る耐圧強度と、貯留する気体の漏出を抑制するためのガスバリア性が要求される。特許文献1に開示される圧力容器は、ガスバリア性を有するライナと、その外側を覆う補強手段としての外殻とを備えている。ライナは、高密度ポリエチレン等の合成樹脂で構成されている。外殻は、炭素繊維及びガラス繊維を含む繊維束で構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-21099号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の圧力容器は、ライナの外周面にフィラメントワインディングによって繊維束を巻き付けて外殻を形成する。そのため、ライナの剛性の確保のために、バリア性の確保に必要な厚み以上の厚みでライナを形成していた。
【0005】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ガスバリア層の厚さを薄くできるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の開示は、
内部に高圧の流体が貯留される容器本体と、
前記容器本体の外面を包囲する補強層と、
前記容器本体の内面を覆うガスバリア層と、を備え、
前記ガスバリア層は、前記容器本体の内面に塗着されたガスバリア性を有する塗膜からなる。
【0007】
第2の開示は、
圧力容器を構成する容器本体の内面に、ガスバリア層を形成する方法であって、
前記容器本体を構成するベース部材の内面に、ガスバリア性を有する合成樹脂からなる塗料を塗布し、
前記ベース部材に塗布した前記塗料を、加熱して溶融状態にした後に、冷却して固化させることによってガスバリア層を形成する。
【発明の効果】
【0008】
上記開示によれば、ガスバリア層の厚さは、ガスバリア機能を発揮するために必要な厚さで済む。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施例1の圧力容器の正面図
圧力容器の断面図
筒状部材とドーム状部材との接続構造をあらわす部分拡大断面図
ドーム状部材を構成する筒状ベース部材の製造工程において、マンドレルに繊維強化樹脂材を巻き付けている様子をあらわす斜視図
筒状ベース部材の製造工程のうち加熱工程と冷却工程をあらわす斜視図
筒状ベース部材の製造工程のうち、成形済みの筒状ベース部材をマンドレルから抜き取る様子をあらわす斜視図
筒状ベース部材の内周面に粉体塗料を塗布している様子をあらわす斜視図
筒状ベース部材に塗布した粉体塗料を加熱する工程及び冷却する工程をあらわす断面図
実施例2において、筒状ベース部材に塗布した粉体塗料を加熱する工程及び冷却する工程をあらわす断面図
【発明を実施するための形態】
【0010】
最初に本開示の実施形態を列記して説明する。下記の複数の実施形態を、矛盾を生じない範囲で任意に組み合わせたものも、発明を実施するための形態に含まれる。
(【0011】以降は省略されています)

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