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公開番号
2025002796
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-09
出願番号
2023103152
出願日
2023-06-23
発明の名称
高圧ガス貯留装置
出願人
株式会社FTS
,
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人グランダム特許事務所
主分類
F17C
1/10 20060101AFI20241226BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約
【課題】アンモニアとの接触に起因する芯線の腐食を防止する。
【解決手段】高圧ガス貯留装置Aは、アンモニアガスを貯留するタンク10と、気密空間29を空けてタンク10を包囲する外殻体15と、タンク10又は外殻体15に設けられた複数の電気機器22~28と、銅製の芯線42を樹脂製の絶縁被覆44で包囲した形態であり、電気機器22~28に接続されて気密空間29内に配索された電線41と、アンモニアガスに対して非透過性を有し、芯線42を気密状に包囲する保護部材45と、を備えている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
アンモニアガスを貯留するタンクと、
気密空間を空けて前記タンクを包囲する外殻体と、
前記タンク又は前記外殻体に設けられた複数の電気機器と、
銅製の芯線を樹脂製の絶縁被覆で包囲した形態であり、前記電気機器に接続されて前記気密空間内に配索された電線と、
アンモニアガスに対して非透過性を有し、前記芯線を気密状に包囲する保護部材と、を備えている高圧ガス貯留装置。
続きを表示(約 290 文字)
【請求項2】
前記保護部材は、アルミニウム製のパイプと、前記パイプの表面に形成されたアルマイト層とを備えて構成されている請求項1に記載の高圧ガス貯留装置。
【請求項3】
前記保護部材が、パイプと、前記パイプの表面に形成された皮膜とを備えて構成されている請求項1に記載の高圧ガス貯留装置。
【請求項4】
前記保護部材が、前記芯線の外周面に直接的に形成された皮膜によって構成されている請求項1に記載の高圧ガス貯留装置。
【請求項5】
前記皮膜が無電解ニッケルメッキ層によって構成されている請求項3又は請求項4に記載の高圧ガス貯留装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、高圧ガス貯留装置に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、液化ガスを貯留する内槽を、外槽によって包囲した二重殻タンクが開示されている。内槽と外槽との間の空間は、真空空間となっている。この種の装置においては、内槽に、液化ガスの液面高さ、温度、圧力等を電気的に検知するためのセンサが設けられる。また、外槽には、真空空間内の温度や圧力等を電気的に検知するためのセンサが設けられている。これらの電気的な装置に接続されたハーネスは、内槽と外槽との間の空間に配索され、外槽を貫通して外槽の外部へ導出されている。一般的に、ハーネスは、銅製の芯線を絶縁被覆で包囲した被覆電線を束ねて構成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-152260号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の二重殻タンクに貯留される液化ガスの一例として、アンモニアがある。内槽に貯留されているアンモニアが気化ガスとなって漏れた場合、漏れたアンモニアガスは、内槽と外槽との間の空間に保留される。内槽と外槽との間の空間内では、アンモニアガスが被覆電線の絶縁被覆の材料である樹脂を透過して芯線に触れる。芯線の材料である銅は、アンモニアとの接触によって腐食する虞があるため、対策が必要である。
【0005】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、アンモニアとの接触に起因する芯線の腐食を防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、
アンモニアを貯留するタンクと、
気密空間を空けて前記タンクを包囲する外殻体と、
前記タンク又は前記外殻体に設けられた複数の電気機器と、
銅製の芯線を樹脂製の絶縁被覆で包囲した形態であり、前記電気機器に接続されて前記気密空間内に配索された電線と、
アンモニアに対して非透過性を有し、前記芯線を気密状に包囲する保護部材と、を備えている。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、アンモニアとの接触に起因する芯線の腐食を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施例1の高圧ガス貯留装置の断面図
実施例1の導電路の断面図
実施例2の実施例の断面図
実施例3の実施例の断面図
【発明を実施するための形態】
【0009】
最初に本開示の実施形態を列記して説明する。下記の複数の実施形態を、矛盾を生じない範囲で任意に組み合わせたものも、発明を実施するための形態に含まれる。
本開示の高圧ガス貯留装置は、
(1)アンモニアガスを貯留するタンクと、気密空間を空けて前記タンクを包囲する外殻体と、前記タンク又は前記外殻体に設けられた複数の電気機器と、銅製の芯線を樹脂製の絶縁被覆で包囲した形態であり、前記電気機器に接続されて前記気密空間内に配索された電線と、アンモニアガスに対して非透過性を有し、前記芯線を気密状に包囲する保護部材と、を備えている。この構成によれば、銅製の芯線を保護部材によって気密状に包囲することによって、アンモニアガスとの接触に起因する芯線の腐食を防止することができる。
【0010】
(2)(1)において、前記保護部材は、アルミニウム製のパイプと、前記パイプの表面に形成されたアルマイト層とを備えて構成されていることが好ましい。この構成によれば、電線の配索経路に応じて保護部材の形状を自在に変更することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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