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公開番号2024175484
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-18
出願番号2023093309
出願日2023-06-06
発明の名称画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類B41J 21/00 20060101AFI20241211BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】画像形成装置における画像の形を、安価でかつ精度よく、維持する。
【解決手段】画像形成装置は、搬送手段により吸引して既定の方向に搬送されるシートに画像を形成する記録手段を有している。記録手段はシートにテスト画像を形成する。読取手段は、搬送手段により搬送されるシートからテスト画像を読み取る。制御手段は、テスト画像の読取結果と、既定の搬送方向に対する読取手段のアライメントの傾きに関するデータと、に基づき、シートに形成される画像の形を制御する。
【選択図】 図11
特許請求の範囲【請求項1】
シートを吸引して既定の搬送方向に搬送する搬送手段と、
前記搬送手段により搬送される前記シートに画像を形成する記録手段と、
前記記録手段によりテスト画像を形成され、前記搬送手段により搬送される前記シートから、当該テスト画像を読み取る読取手段と、
前記搬送手段に対する前記読取手段のアライメントの傾きに関するデータを予め記憶する記憶手段と、
前記テスト画像の読取結果と、前記搬送手段の前記既定の搬送方向に対する前記読取手段の前記アライメントの傾きに関するデータと、に基づき、前記シートに形成される画像の形を制御する制御手段と、
を有する画像形成装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記アライメントの傾きに関するデータは、前記アライメントの傾き量を含み、
前記制御手段は、前記テスト画像の読取結果に基づき前記記録手段と前記搬送手段との間の相対的な傾き量を求め、前記搬送手段に対する前記読取手段の前記アライメントの傾き量と、前記記録手段と前記搬送手段との間の相対的な傾き量とに基づき、前記シートに形成される前記画像の直角性を補正する補正手段を含む、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記搬送手段に対する前記読取手段の前記アライメントの傾き量を取得するためのテストチャートを前記搬送手段に搬送させ、前記読取手段に前記テストチャートを読み取らせることで得られた前記テストチャートの読取結果に基づき前記搬送手段に対する前記読取手段の前記アライメントの傾き量を演算し、当該アライメントの傾き量を前記記憶手段に記憶させる演算手段をさらに有する、請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記演算手段は、測定器により測定された、前記搬送手段の搬送方向に対する前記テストチャートの傾き量を、前記読取手段による前記テストチャートの読取結果から取得された前記搬送手段の搬送方向に対する前記テストチャートの傾き量から減算することで、前記搬送手段に対する前記読取手段の前記アライメントの傾き量を取得する、請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記テストチャートは、シートと、当該シートに対して直交度を満たすように形成されたテスト画像とを含む、請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記補正手段は、前記搬送手段に対する前記読取手段の前記アライメントの傾き量と、前記記録手段と前記搬送手段との間の相対的な傾き量とに基づき、前記搬送手段の搬送方向を調整する調整手段を有する、請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記搬送手段は、無端状のベルトを含み、
前記無端状のベルトは少なくとも二つ以上のローラに張架されて回転するように構成されており、
前記二つ以上のローラのうち第一ローラと第二ローラとの間における前記無端状のベルトの外周面に前記シートが担持されて搬送されるように構成されており、
前記補正手段は、前記調整手段により前記第一ローラまたは前記第二ローラの少なくとも一方を回転軸方向に移動させることで、前記シートに形成される前記画像の直角性を補正する、請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記搬送手段は、無端状のベルトを含み、
前記無端状のベルトの幅方向における少なくとも一方の端部を検知する検知手段をさらに有し、
前記調整手段は、前記搬送手段に対する前記読取手段の前記アライメントの傾き量と、前記記録手段と前記搬送手段との間の相対的な傾き量とに基づき、前記一方の端部が通過すべき位置を求め、前記検知手段により検知される前記一方の端部の位置が、前記一方の端部が通過すべき位置と等しくなるように、前記搬送手段の搬送方向を調整する、請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記補正手段は、前記搬送手段に対する前記読取手段の前記アライメントの傾き量と、前記記録手段と前記搬送手段との間の相対的な傾き量とに基づき、前記記録手段の取付角度を調整する調整手段を有する、請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記記録手段は、前記記録手段の長手方向に沿って配置され、それぞれインクと吐出する複数のノズルを有し、
前記補正手段は、前記搬送手段に対する前記読取手段の前記アライメントの傾き量と、前記記録手段と前記搬送手段との間の相対的な傾き量とに基づき、前記複数のノズルの吐出タイミングを調整する調整手段を有する、請求項2に記載の画像形成装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は画像形成装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、オフセット印刷が主流であった商用印刷市場にも電子写真方式またはインクジェット方式が普及しつつある。商用印刷市場において電子写真方式またはインクジェット方式のプリンタがさらに普及するためには、オフセット印刷方式と同等の画像品質を達成しなければならない。とりわけ、シートに形成される画像の直角性は重要である。画像の直角性が失われると、シートの表面に形成される画像の位置と、シートの裏面に形成される画像の位置とがずれてしまう。例えば、表面の画像の位置と裏面の画像の位置がズレている場合、見開きの成果物においては左右のページに印刷された画像品質を低下させる原因となる。シートの表面に形成される画像の位置と、シートの裏面に形成される画像の位置とのズレは、「表裏ずれ」と呼ばれる。オフセット印刷機では、印刷前に熟練の技術者によって画像の直角性を含む印字位置の調整作業が実行される。その結果、表裏ずれは約0.1mm~0.2mm程度に抑え込まれる。しかし、その調整作業には時間がかかり、かつ、熟練の技術者が必要であるという課題がある。
【0003】
インクジェット方式のプリンタはプリントベルトにより搬送されるシートに対して複数の記録ヘッドからインクを吐出してシートに画像を形成する。そのため、プリントベルトと記録ヘッドとの間のアライメントがずれると、画像の直角性が低下する。たとえば、矩形であるべき画像が平行四辺形になってしまう。インクジェット方式のプリンタの設置時または記録ヘッドの交換時には、熟練者が、スケールでズレ量を測定して、記録ヘッドの位置を手動で微調整していた。
【0004】
特許文献1によれば、記録ヘッドの位置を位置センサで測定し、記録ヘッドの位置を理想位置に調整することが記載されている。特許文献2によれば、複数の記録ヘッド間の相対的な位置を調整するために、プリントベルトで搬送されるシートの画像をスキャナで読み取ることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2015-107656号公報
特開2020-172084号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の手法では記録ヘッドごとに位置センサが必要になってしまう。特許文献2の手法を、画像の直角性の補正に適用しようとすると、プリントベルトとスキャナとの間のアライメントずれが、プリントベルトと記録ヘッドとの間のアライメントずれの測定を困難にする。そこで、本発明は、画像形成装置における画像の形を、安価でかつ精度よく、維持することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、たとえば、
シートを吸引して既定の搬送方向に搬送する搬送手段と、
前記搬送手段により搬送される前記シートに画像を形成する記録手段と、
前記記録手段によりテスト画像を形成され、前記搬送手段により搬送される前記シートから、当該テスト画像を読み取る読取手段と、
前記搬送手段に対する前記読取手段のアライメントの傾きに関するデータを予め記憶する記憶手段と、
前記テスト画像の読取結果と、前記搬送手段の前記既定の搬送方向に対する前記読取手段の前記アライメントの傾きに関するデータと、に基づき、前記シートに形成される画像の形を制御する制御手段と、
を有する画像形成装置を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、画像形成装置における画像の形を、安価でかつ精度よく、維持することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
画像形成装置の概略図
プリントモジュールを説明する図
ベルトユニットを説明する図
記録ヘッドの構造を説明する斜視図
記録ヘッドの位置決めを説明する図
位置決め構造を説明する図
インラインスキャナを説明する図
テスト画像を説明する図
記録ヘッドの傾きに応じた画像の直角性の低下を説明する図
表裏ずれを説明する図
インラインスキャナの傾きを説明する図
インラインスキャナの傾きの影響を説明する図
インラインスキャナの傾きを取得する方法を説明する図
コントローラを説明する図
補正部を説明する図
インラインスキャナの傾きを取得する機能を説明する図
画像の直角性を補正する方法を示すフローチャート
プリントベルトの搬送方向を補正する方法を説明する図
吐出タイミングを補正する方法を説明する図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
(【0011】以降は省略されています)

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