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公開番号2024154798
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023068879
出願日2023-04-19
発明の名称前側パッドと後側パッドとを具備する吸収性物品
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類A61F 13/49 20060101AFI20241024BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】前側パッドの股下部と後側パッドの股下部との重ね合わせ量を調節可能であり、着用者の身体にフィットした状態で着用させることができる、吸収性物品を提供すること。
【解決手段】前側パッド2と、後側パッド3とを着用者の股下域で連結された状態にして使用可能な吸収性物品1である。両パッド2,3は、記股下域に配される股下部Cを有している。両パッド2,3を、股下部Cの一部どうしを重ね合わせた状態で連結可能であり、且つ縦方向Xにおける重ね合わせ量を増減調節して連結可能である。後側パッド3の股下部Cの肌対向面に、前側パッド2の非肌対向面に係合可能な係合部材17cが配されており、係合部材17cを、前側パッド2の非肌対向面の縦方向Xにおける所望の位置に係合させることが可能である。前側パッド2の股下部Cの非肌対向面側に、前記重ね合わせ量の指標となる第1表示7が付されている。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
着用者の前後方向に対応する縦方向及び該縦方向に直交する横方向を有し、
着用者の腹側に配置される前側パッドと、着用者の背側に配置される後側パッドとを有し、両パッドを着用者の股下域で連結された状態にして使用可能な吸収性物品であって、
前記前側パッド及び前記後側パッドは、前記股下域に配される股下部を有しており、
前記前側パッドと前記後側パッドとを、前記股下部の一部どうしを重ね合わせた状態で連結可能であり、且つ前記縦方向における重ね合わせ量を増減調節して連結可能であり、
前記後側パッドの前記股下部の肌対向面に、前記前側パッドの非肌対向面に係合可能な係合部材が配されており、前記係合部材を、前記前側パッドの非肌対向面の前記縦方向における所望の位置に係合させることが可能であり、
前記前側パッドの前記股下部の非肌対向面側に、前記重ね合わせ量の指標となる第1表示が付されている、吸収性物品。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
第1表示は、前記縦方向に間欠的に複数配されている、請求項1に記載の吸収性物品。
【請求項3】
前記前側パッドは、色の変化により排尿を知らせるインジケーターを備えており、
前記インジケーターを挟んだ両側それぞれにおいて、第1表示が前記縦方向に間欠的に複数配されており、
複数の第1表示のうち、前記縦方向の位置が同じである第1表示どうしは、同じ図柄である、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
【請求項4】
前記後側パッドの前記股下部の非肌対向面側に第2表示が付されており、
第2表示が第1表示の近傍に位置するように、前記係合部材を、前記前側パッドの非肌対向面に係合させたときに、前記前側パッドと前記後側パッドとが、前記股下部の一部どうしを重ね合わせた状態で連結されるようになされている、請求項1~3の何れか一項に記載の吸収性物品。
【請求項5】
前記前側パッドは、色の変化により排尿を知らせるインジケーターを備えており、
前記後側パッドの前記係合部材を、前記前側パッドの前記非肌対向面に係合させて、前記前側パッドと前記後側パッドとを、前記股下部の一部どうしを重ね合わせた状態で連結したときに、前記インジケーターの少なくとも一部が前記後側パッドで覆われるようになされている、請求項1~4の何れか一項に記載の吸収性物品。
【請求項6】
前記前側パッドは、スリット部が形成された液保持性の吸収体と、色の変化により排尿を知らせるインジケーターとを備えており、
前記前側パッドの厚み方向において、前記インジケーターと前記スリット部とが重なっている、請求項1~5の何れか一項に記載の吸収性物品。
【請求項7】
前記前側パッドは、前記横方向における中央部の厚みが、該横方向における側部の厚みよりも厚くなっており、
前記前側パッドの前記中央部の前記横方向における長さよりも、前記係合部材の該横方向における長さの方が長い、請求項1~6の何れか一項に記載の吸収性物品。
【請求項8】
前記前側パッドは、2層構造を有する吸収体を備えており、
前記吸収体は、前記横方向における中央部の厚みが、該横方向における側部の厚みよりも厚くなっており、
前記吸収体の前記中央部の前記横方向における長さよりも、前記係合部材の該横方向における長さの方が長い、請求項1~7の何れか一項に記載の吸収性物品。
【請求項9】
前記前側パッドは、前記吸収体の前記中央部と重なる領域、該吸収体の前記側部と重なる領域、該吸収体の該側部よりも前記横方向の外方に位置する領域の順に厚みが薄くなっており、
前記吸収体の前記中央部と重なる領域の前記横方向における長さよりも、前記係合部材の該横方向における長さの方が長く、
前側パッドと前記後側パッドとを、前記股下部の一部どうしを重ね合わせた状態で連結したときに、前記係合部材は、前記前側パッドにおける、該吸収体の該側部よりも前記横方向の外方に達しないようになされている、請求項8に記載の吸収性物品。
【請求項10】
前記係合部材は、前記縦方向に複数設けられている、請求項1~9の何れか一項に記載の吸収性物品。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、前側パッドと後側パッドとを具備する吸収性物品に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
使い捨ておむつ等の吸収性物品の一種として、該吸収性物品において着用者の股間部に配される部分にて前側と後側とに分離可能に構成されたものが知られている。
例えば特許文献1には、ウエストが通される開口部を形成する前身頃部及び後ろ身頃部と、これら前後の身頃部から下方に延出した前フラップ部及び後ろフラップ部と、これら前後のフラップ部の下端部を重ね合わせた状態で接合し得る接合手段とを備えた、おむつが開示されている。
【0003】
特許文献2には、ウエスト開口部を形成する胴回り部と、該胴回り部の下端部に接合した前側部分及び後側部分とを備え、前側部分と後側部分とが連結手段によって着脱自在に連結される、パンツ型紙おむつが開示されている。
特許文献3には、前側本体部と後側本体部とを備え、後側本体部の左右側方に位置する延伸部のテープファスナーが、前側本体部のテープパネルに固着され、前側本体部の下方部内面に設けられたテープファスナーが、後側本体部の下方部外面のテープパネルに固着される、おむつが開示されている。
特許文献4には、前部と後部とが、股下部において前後方向に分離又は連結可能となっており、該後部の後身頃の上部両側から延出して、下腹部において互いに係止する帯体の外面に、前部が係止される、紙おむつが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平09-000566号公報
特開2008-29762号公報
特開2011-72778号公報
特開2019-13603号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1~4に開示の吸収性物品をフィットした状態で着用するためには、前側部分の股下部と、後側部分の股下部との重なり量をどの程度にするかが重要である。例えば、重なり量が少なすぎる場合、吸収性物品全体の股下部の長さが長くなり過ぎ、着用者の股下域において、吸収性物品が緩くなってしまう。一方、重なり量が多すぎる場合、吸収性物品全体の股下部の長さが短くなり過ぎ、着用者の股下域において、吸収性物品がきつくなってしまう。
特許文献1~4には、前側部分の股下部と後側部分の股下部との重なり量を調節することについて何ら記載されておらず、吸収性物品を、着用者の身体にフィットした状態で着用させることについて、改善の余地があった。
【0006】
したがって本発明の課題は、着用者の腹側に配置される前側パッドと、着用者の背側に配置される後側パッドとを有し、両パッドを着用者の股下域で連結された状態にして使用可能な吸収性物品であって、前側パッドの股下部と後側パッドの股下部との重ね合わせ量を調節可能であり、着用者の身体にフィットした状態で着用させることができる吸収性物品を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、着用者の前後方向に対応する縦方向及び該縦方向に直交する横方向を有し、 着用者の腹側に配置される前側パッドと、着用者の背側に配置される後側パッドとを有し、両パッドを着用者の股下域で連結された状態にして使用可能な吸収性物品に関する。
一実施形態において、前記前側パッド及び前記後側パッドは、前記股下域に配される股下部を有していることが好ましい。
一実施形態において、前記前側パッドと前記後側パッドとを、前記股下部の一部どうしを重ね合わせた状態で連結可能であり、且つ前記縦方向における重ね合わせ量を増減調節して連結可能であることが好ましい。
一実施形態において、前記後側パッドの前記股下部の肌対向面に、前記前側パッドの非肌対向面に係合可能な係合部材が配されており、前記係合部材を、前記前側パッドの非肌対向面の前記縦方向における所望の位置に係合させることが可能であることが好ましい。
一実施形態において、前記前側パッドの前記股下部の非肌対向面側に、前記重ね合わせ量の指標となる第1表示が付されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0008】
本発明の吸収性物品によれば、前側パッドの股下部と後側パッドの股下部との重ね合わせ量を調節可能であり、着用者の身体にフィットした状態で着用させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態である使い捨ておむつを示す斜視図である。
図2は、図1に示す前側パッドの最大伸長状態における肌対向面側を模式的に示す平面図である。
図3は、図2のII―II線断面図である。
図4は、図2のIII―III線断面図である。
図5は、図1に示す前側パッドの最大伸長状態における非肌対向面側を模式的に示す平面図である。
図6は、図1に示す後側パッドの最大伸長状態における肌対向面側を模式的に示す平面図である。
図7は、図1に示す後側パッドの最大伸長状態における非肌対向面側を模式的に示す平面図である。
図8(a)~(c)は、図1に示す吸収性物品の着用操作を示す斜視図である。
図9は、図1に示す前側パッド及び後側パッドを連結させたときの、股下部どうしを重ね合わせた状態を説明するための展開且つ最大伸長状態における平面図である。
図10(a)及び(b)は、第1表示どうしが、縦方向の位置が同じであるか否かを判断する方法を説明するための平面図である。
図11は、図1に示す前側パッドの変形例を示す図であり、図5相当図である。
図12(a)~(c)は、図1に示す後側パッドに係る係合部材の変形例を示す平面図である。
図13は、本発明の第2実施形態に係る前側パッドを示す図であり、図3相当図である。
図14は、図13に示す前側パッドと、後側パッドとを連結させた状態を模式的に表す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。図面は基本的に模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なる場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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